かめさんの輪(かめりん)♪

カメ好きです。活動している方をお手伝いしたり、学んだ情報を共有しています。どのカメさんもしあわせにと願っています。

第10回・伊丹生き物マイスター講座・カラスの塒の観察調査~at昆陽池~

2014-12-13 01:17:00 | H.26.生き物マイスター講座
前回のカラス講座・の続きで、今回はフィールド調査です^^。

同じく布野先生に引率されて。。。

伊丹市・昆陽池(こやいけ)のカラスの塒(ねぐら)の観察・調査へ。


昆陽池は、このような形をしていて、南(下)側は貯水池・北(上)部分の日本地図様の場所が

陸地・樹木があり、ここにカラスが夕方になったら帰ってきます。


フツーに白鳥なんかが観察でき、




くつろいでいらっしゃいます。

この日は、15時半に集合・まずは。。。

(数えてみたら、30人参加していました。)



まずはお借りした双眼鏡の使い方を教わり・・・

(のぞいた時、○く見えるか・肉眼でまずはターゲットをとらえてから、そこをめがけて覗いてみる・など)



カラスの数を、数える練習~~。カウンターもかりて、かちゃかちゃと。

では、カラスのいる場所に近づいてみましょう。

まるでハイキング。ここはふだんは入れない敷地のようです。トクした気分^^。


では、いざカウント。ここでは「シマの上」にとまっているカラスだけを数えてゆきます。

160羽くらい。

また移動~・・・

いつもかめちゃんの観察に、貯水池のまわりを歩くので、こちらを歩くのは初めて。ステキですね^^。



次のポイント。

こんどは、「シマの木の上」にとまっているカラスを数えます。


向こう岸っぽい場所なんですけど、この画像では見えにくいですね。

・・・だんだんと、暗くなってきて数えにくくなってきました。ここでは260羽くらい。


飛行機。伊丹空港があるので、頻繁に飛んでいますし音もおおきいんです。

昔に比べてサイレンサーがよくなって、ずいぶん静かになりました。

住んでいると、風がきつくて低空飛行している時くらいしか気にならなくなります。



貯水池サイド。ここは普段コイ・カメがいますが、もう冬なのでかめちゃんは見かけません。

3月の生き物マイスター・最終講座では、ここでカメの観察調査予定です。楽しみ・・・。


あと一か所でも数えて、ここでは116羽。





その貯水池を左に見つつ・進んでゆくと、右手に鳥がたくさんいる場所に。




ごはん?と寄ってくる子たち。とても愛らしかったです。


たくさんの野鳥が飛来してきます。

では、まとめ(演習問題)です。


昆陽池公園のねぐらには、何羽のハシブトガラスがいましたか?

観察・調査した3か所の合計を、みんなで発表・その平均値をとると「479羽」でした。

ハシブトガラスの1羽の餌量を700gとした場合(※この数値は、カラスを捕獲・カゴで餌を

与えてどれくらい食べたか・の数値で、カラス一羽の重さからしても普段はこんなに食べないかも・だそうです)

昆陽池のハシブトガラスたちは何kgの餌をたべていますか?

479羽×700g=335300g→335.3kg

可燃ごみ1袋あたりの重さは4kgです。このうち、29.6%が厨芥類と報告

されています。昆陽池公園のハシブトガラスたちは、何袋の可燃ごみから餌をたべて

いることになりますか?

4kg×0.296=1.18kg

335.3kg÷1.18=284袋

・・・この284袋にたどりつくまでに、10袋くらいつっつくので・・・

実際はこれの10倍(2840袋の被害)。というかんじで・・・。


~まとめ~

伊丹のごみステーションは5000か所。

前回の講座で教わった「落とし穴」にはまらないこと。

「スミ」までしっかり。「穴」はふさぐ。

ご近所にも、対策を教えてあげる・伝える。

              

夕方、カラスはねぐら入り前、安全を確認するために止まり木にとまって様子を見ているそう。

(スズメ・ツバメと同じ)日暮れ後は、根元で就寝


昆陽池の敷地内で、伊丹市が設置しているカラスの駆除用の網カゴ。

3年ほど使用していて、年20頭程度の成果だそう。

ここにあらかじめとらたカラスを一羽入れ、えさをいれておくとほかのカラスが

入ってくる・・・というしくみなのだそうです・が、実はカラスをいれておくと

イタチに襲われて、そのイタチと人との攻防のほうが実際は大変そうでした。

前回の補足なのですが、まとめで『ひとにやさしい 地域にやさしい対策で・・・

   カラス被害を優しく解決を』とくくっていましたが、

カラス対策を・といっても実際はいっせいにえさ(ゴミ)がなくなるわけではなく、

ゴミのカラス対策実施とともにカラスも寿命などで頭数が減って・同時に対策で

『ごみのえさ場』もじょじょに減っていくので、急に今の増えてしまったカラスたちの

ごはんがなくなって困る・というようなことにはならないので心配しなくていいですよ・との

ことでした。(カラスをすきな方の質問より。)

本来の水田などの餌場に戻ってくれれば、一番の解決策では・ということでした。

カラス問題も、生物多様性と 当たり前かもしれませんが、こんなふうに関係があったのですね。

生物多様性・の中で生き物は生活し、限られた環境の中でそれぞれ命をはぐくんでいますが、

その生態系をきりくずして食べ・殺し・生きているのは人であり、どんどんくずしているけれど

(これをジェンガにたとえていらっしゃる博士がいるのですが)まだくずれない。

けれど、このフクザツにつみあがったジェンガが、今は立ってるけれど「ガシャン・・・!!」と

崩れたとき。。。

もうその生態系のジェンガを今度、どういうバランスで積み上げてゆけばいいのか?

もうきっと多少積み上げようとしても、もうその積木はカンタンに崩れて再生不可能に

なるのでは・ということでした。

生物多様性・その中のどこでも行き来できる・しているのは唯一「人間」だけなのだそうです。

人がバランスを崩して行くとどうなるのか・・・すべての生きている植物・生物が

いなくなる・・・・

そうならないために、人がそのバランスを再生していく・今なら間にあう・そう

おっしゃっていたのがとても印象的でした。

虫一匹でも、多様性に貢献しているのに、人はいったい・・・

壊す・食べつくす・殺す・利用する。

それだけじゃなく、感謝して、今度はただ切り崩してゆくばかりでなく、せめて

無為に切り崩すのはやめてゆく。積みあげてゆくお手伝は難しいけれど、せめてできることを

していかないと・ということなのだと。

・・・カラスちゃんの回ですが、今お勉強中のこともちょっと書いてみました。

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週末は、今季さいごの「池干し」に参加してきますね。また寒くなりますね。皆様どうぞ

あたたかくして、しわすのいそがしさを あとひと息・乗り切ってくださいね^^。


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