天気予報では昼から青空ということなので、小雨の降る中、期待して朝3時過ぎに自宅を出発。
浜益方面はまだ雪があるようなので、今日は群別岳に向かうことにします。
朝5時、国道231号から群別川林道を3Kmほど入った、数台の自動車が駐車してある地点に到着。

朝食をとっている方がいたので、「群別ですか」とたずねると、女性の方がポツリと「オシラリカ」(!?)とか。
何「オシリ」???・・・何??、と考えていると、もう1人の方が、「奧徳富のことです」と教えてくれました。
なるほどそうですか。
で、なんとなく「オシラリカも知らないの?」という雰囲気を感じたので・・・すぐに車に戻り準備に(笑)
で、長い林道歩きに備え、いつものように麦汁を少々(?)いただきます。
そして5時20分、短いスキーを担ぎ、つぼ足で出発です!
奧徳富と教えてくれた男性が「お気をつけて」と声をかけてくださいましたm(_ _)m
まずは雪のとけかかった林道を進みます。
今日は12本爪アイゼンやピッケルなどでザックが15キロ近くあり、ちょっと重いです。
で、3km弱歩くと立派な橋が。

この橋を越えてしばらく進んだところで休憩して・・・また進むと、雪崩の跡が(汗)

そして・・・スタートから5km弱の林道が少し下るところで・・・自分の気持ちにちょっと変化が。
・・・左の沢になぜか突然入りたくなります。
当初から通称増田の沢というところから群別に行くつもりで、GPSにも入力してきたのですが・・・。
で、なんとなく・・・沢に呼ばれるように入っちゃいました
そこで改めて地図を見ると、途中に急斜面はありますが、なんとか一気に尾根に出られそうです。
そして・・・そこから尾根伝いに群別を目指すことにします。

正直、きちんと下調べせずにこういう変更をするのはだめですが・・・
冒険心のほか・・・変な自信というか、おごりがあったんだと思います。←反省です
↓入った沢の途中で。ここにも雪崩の跡が。振り返って撮影。

沢の上部には滝があり、そこから少し離れた右の急斜面をアイゼンをつけて進みます。

さらに尾根に向かって進むと・・・もう雲の中に入るようです。
8時50分ころ、尾根の一歩手前の標高1030m付近の緩斜面で30分ほどのんびり休憩。
すると・・・だんだんガスが濃くなってきて、周りが見えなくなってきます。

その後尾根へ出るとガスは濃くなったり、ちょっと晴れたりを繰り返します。
でもまあ、今日の予報は昼から晴れだから、そのうち晴れるだろう・・・と高をくくって進みます。
尾根には足跡があって、幌天狗まで続いていました。

幌天狗には9時45分に到着。
ガスは出てますが、晴れることを信じて進むことにします。
で、幌天狗を越えたところで・・・突然、一瞬ですがガスが晴れました・・・。
すると・・・おおっ!群別が見えるじゃありませんか!
↓群別岳・・・カッコいい!

これから進む尾根伝いのコースが、やっとはっきり見えました。
なんだか群別が呼んでいるような気がしてやる気が出ました!
でも、晴れたのはこの一瞬だけ。
その後はガスは少しずつ濃くなる感じです。
それでもまだ多少の視界があるので、ちょっと怖いトラバースをしながらもなんとか進みます。
↓・・・だんだん周りの地形が見えなくなってきました・・・。

でもそのうち、ついに足元もよく見えなくなります。
雪庇から足を踏み外して落ちそうになったりしながら・・・ゆっくり進みます。
だんだん険しい道になり、相当痩せた尾根なんだろうな・・・と思いつつ、なんとか見える足元だけを見て進み・・・

一瞬視界がよくなって振り向くと・・・うわー、ちょっと危険な尾根ですね(苦笑)

まだ行ける・・・と思って進みますが、ついにもうどうしようもないくらい視界がなくなります。
もう、完全にホワイトアウト状態・・・。
↓数歩前の足跡もよく見えない感じです・・・。

そして尾根伝いに行くのがちょっと厳しい感じのポイントで・・・迷います。
地図を見ると尾根を避けて北側をトラバースするのが正解かと思い、一度そちらに行って見ます。
一応行けそうですが・・・あまりにも視界がなくて、先が見えず危険と思い断念・・・。
あと500mで増田の沢からのルートとの合流点、群別岳までもう少し・・・行きたいなあ・・・。
で、仕方なく、痩せ尾根の上に戻り食事にします。
ラジオを聞いていると、「札幌はお天気で気持ちいいです!」とか言ってます。
「もうちょっと待つと晴れるかな・・・」と思い、ここで様子を見ることにしますが・・・一向に晴れません。
でも・・・いつまで待てばいいのか・・・。
そしてそのうち、このままずっとガスがかかったままで、自分が滑落して死んじゃうこととか考えたりして・・・
そしたらなんだか悲しくなってきて、「もう山なんかいいから無事に帰りたい・・・」と思い始めます(苦笑)
すると・・・突然頭の中に「戻れ!」という指令が下りて来ました。
11時32分、このあたりで50分ほど過ごして敗退決定です(涙)

そして・・・帰りは慎重かつ忠実に自分の足跡をたどり、12時33分、無事に幌天狗まで戻ります。
ここまでくれば、一安心です。
幌天狗を少しだけ降りて、まだガスはかかってますがスキーを履きます。
↓幌天狗のあたり。まだ視界はいまいちですが、広い斜面なのでここからはスキーで。

ああ・・やっぱりスキーは楽だし楽しいですね!
雪が重くて操作しにくいですが、もう十分です。

↓自分の足跡の隣を滑り降ります。
そして標高が下がるとガスがすっきりと晴れ、黄金山が見えてきます。
↓やっと見えた景色。

林道に降りたらあとはひたすら歩くスキー。
さっきまでのガスが信じられないようないい天気です。

駐車地点には14時53分着。
出発した時よりもだいぶ車が増えてます。

今日無事帰れたことを山の神様に感謝して、あと帰りに群別の神社にもお礼して帰りました。
そして、帰りに遠くから山を見ると・・・やっぱりまだ山頂は雲の中です。
尾根で待たなくてよかったです(笑)

GPSトラックです。



今回はちょっと危険でした。
これからはあまり危険なコースは取らないようにします。
ただでさえ酒気帯び登山ですからね(苦笑)
反省です。
浜益方面はまだ雪があるようなので、今日は群別岳に向かうことにします。
朝5時、国道231号から群別川林道を3Kmほど入った、数台の自動車が駐車してある地点に到着。

朝食をとっている方がいたので、「群別ですか」とたずねると、女性の方がポツリと「オシラリカ」(!?)とか。
何「オシリ」???・・・何??、と考えていると、もう1人の方が、「奧徳富のことです」と教えてくれました。
なるほどそうですか。
で、なんとなく「オシラリカも知らないの?」という雰囲気を感じたので・・・すぐに車に戻り準備に(笑)
で、長い林道歩きに備え、いつものように麦汁を少々(?)いただきます。
そして5時20分、短いスキーを担ぎ、つぼ足で出発です!
奧徳富と教えてくれた男性が「お気をつけて」と声をかけてくださいましたm(_ _)m
まずは雪のとけかかった林道を進みます。
今日は12本爪アイゼンやピッケルなどでザックが15キロ近くあり、ちょっと重いです。
で、3km弱歩くと立派な橋が。

この橋を越えてしばらく進んだところで休憩して・・・また進むと、雪崩の跡が(汗)

そして・・・スタートから5km弱の林道が少し下るところで・・・自分の気持ちにちょっと変化が。
・・・左の沢になぜか突然入りたくなります。
当初から通称増田の沢というところから群別に行くつもりで、GPSにも入力してきたのですが・・・。
で、なんとなく・・・沢に呼ばれるように入っちゃいました
そこで改めて地図を見ると、途中に急斜面はありますが、なんとか一気に尾根に出られそうです。
そして・・・そこから尾根伝いに群別を目指すことにします。

正直、きちんと下調べせずにこういう変更をするのはだめですが・・・
冒険心のほか・・・変な自信というか、おごりがあったんだと思います。←反省です
↓入った沢の途中で。ここにも雪崩の跡が。振り返って撮影。

沢の上部には滝があり、そこから少し離れた右の急斜面をアイゼンをつけて進みます。

さらに尾根に向かって進むと・・・もう雲の中に入るようです。

8時50分ころ、尾根の一歩手前の標高1030m付近の緩斜面で30分ほどのんびり休憩。
すると・・・だんだんガスが濃くなってきて、周りが見えなくなってきます。

その後尾根へ出るとガスは濃くなったり、ちょっと晴れたりを繰り返します。
でもまあ、今日の予報は昼から晴れだから、そのうち晴れるだろう・・・と高をくくって進みます。
尾根には足跡があって、幌天狗まで続いていました。

幌天狗には9時45分に到着。
ガスは出てますが、晴れることを信じて進むことにします。
で、幌天狗を越えたところで・・・突然、一瞬ですがガスが晴れました・・・。
すると・・・おおっ!群別が見えるじゃありませんか!
↓群別岳・・・カッコいい!

これから進む尾根伝いのコースが、やっとはっきり見えました。
なんだか群別が呼んでいるような気がしてやる気が出ました!
でも、晴れたのはこの一瞬だけ。
その後はガスは少しずつ濃くなる感じです。
それでもまだ多少の視界があるので、ちょっと怖いトラバースをしながらもなんとか進みます。
↓・・・だんだん周りの地形が見えなくなってきました・・・。

でもそのうち、ついに足元もよく見えなくなります。
雪庇から足を踏み外して落ちそうになったりしながら・・・ゆっくり進みます。
だんだん険しい道になり、相当痩せた尾根なんだろうな・・・と思いつつ、なんとか見える足元だけを見て進み・・・

一瞬視界がよくなって振り向くと・・・うわー、ちょっと危険な尾根ですね(苦笑)

まだ行ける・・・と思って進みますが、ついにもうどうしようもないくらい視界がなくなります。
もう、完全にホワイトアウト状態・・・。
↓数歩前の足跡もよく見えない感じです・・・。

そして尾根伝いに行くのがちょっと厳しい感じのポイントで・・・迷います。
地図を見ると尾根を避けて北側をトラバースするのが正解かと思い、一度そちらに行って見ます。
一応行けそうですが・・・あまりにも視界がなくて、先が見えず危険と思い断念・・・。
あと500mで増田の沢からのルートとの合流点、群別岳までもう少し・・・行きたいなあ・・・。
で、仕方なく、痩せ尾根の上に戻り食事にします。
ラジオを聞いていると、「札幌はお天気で気持ちいいです!」とか言ってます。
「もうちょっと待つと晴れるかな・・・」と思い、ここで様子を見ることにしますが・・・一向に晴れません。
でも・・・いつまで待てばいいのか・・・。
そしてそのうち、このままずっとガスがかかったままで、自分が滑落して死んじゃうこととか考えたりして・・・
そしたらなんだか悲しくなってきて、「もう山なんかいいから無事に帰りたい・・・」と思い始めます(苦笑)
すると・・・突然頭の中に「戻れ!」という指令が下りて来ました。
11時32分、このあたりで50分ほど過ごして敗退決定です(涙)

そして・・・帰りは慎重かつ忠実に自分の足跡をたどり、12時33分、無事に幌天狗まで戻ります。
ここまでくれば、一安心です。
幌天狗を少しだけ降りて、まだガスはかかってますがスキーを履きます。
↓幌天狗のあたり。まだ視界はいまいちですが、広い斜面なのでここからはスキーで。

ああ・・やっぱりスキーは楽だし楽しいですね!
雪が重くて操作しにくいですが、もう十分です。

↓自分の足跡の隣を滑り降ります。

そして標高が下がるとガスがすっきりと晴れ、黄金山が見えてきます。
↓やっと見えた景色。

林道に降りたらあとはひたすら歩くスキー。
さっきまでのガスが信じられないようないい天気です。

駐車地点には14時53分着。
出発した時よりもだいぶ車が増えてます。

今日無事帰れたことを山の神様に感謝して、あと帰りに群別の神社にもお礼して帰りました。
そして、帰りに遠くから山を見ると・・・やっぱりまだ山頂は雲の中です。
尾根で待たなくてよかったです(笑)

GPSトラックです。



今回はちょっと危険でした。
これからはあまり危険なコースは取らないようにします。
ただでさえ酒気帯び登山ですからね(苦笑)
反省です。
青空なのに 山の上だけはガスなんて
ちょっと残念ですね。
でも指令が降り ご無事に下山できて何よりです(^^)
郡別岳 かっこいいですよね。
私もいつか行って見たいです。
気合いを込めて早朝から登ったのにガスに阻まれて残念でしたね。
私が登ったのは7年前の4月29日でしたが、期待したほど林道の奥まで車で入れず、帰りの林道が遠く遠く感じました。
急斜面のトラバースも恐くてなかなかしんどい山でした。
明日はH原さんと樺戸のピンネシリに登る予定です。
ご無事で何より!
指令が下りたときは下山が1番ですね。
いつでも自分の好きなときにリベンジできるのが山の魅力かもしれませんね(^^)
それにしても全層雪崩は恐ろしいです。。
次の日はバリバリに群別も晴れてたようで・・・。
すづきさんもこないだ幌天狗行ったんですよね。
群別岳、かっこいいですよね。
雪山クイーンのすづきさんなら、たぶん楽勝です!
でも、帰りは急斜面スキーも楽しめてまあまあよかったかな・・・という感じでした。
ただ、思ったより日焼けしてしまい、顔の皮が全部剥けて、参りました(笑)
実は帰ってから、「やっぱり行けばよかったかな・・・」という気持ちもあったりしたのですが・・・。
でも、あのガスの中、足を踏み外して滑落したらただじゃすまなかったかもしれないので、やっぱりよかったと思ってます。
で、雪崩・・・こんなものにあたったら即死だと思いました。
怖いですね・・・。
はじめまして。
マロモモと申します。
麦汁登山、いつも楽しく読ませて頂いてます。
私も同日群別岳を目指しました(最後から二枚目の写真
奥から2台目のXtrailです)。
増田の滝から上、1079で敗退です。ぴよしろうさんのお気持ちお察しします。
明瞭な徒渉が2ヶ所ありましたが、最初の徒渉地点で
幌天狗に向かわれたのでしょうか。
今月末リベンジ予定です。
書き込みありがとうございます。
やっぱりこの日はどっちから行っても厳しかたんですね。
自分が登った沢のあたりには確か渡渉地点はありませんでした。
で、今月末リベンジってことは・・・今日あたりかな。
お気をつけて!