ぴよしろうの半日登山

家からわりと近場での、軽登山を続ける私、「ぴよしろう」の記録です。麦汁登山は・・・危険ですのでお勧めしません(苦笑)

芸術の森から豊羽鉱山へ 空沼岳、札幌岳、無意根山縦走 平成25年7月14日(日)

2013-07-18 06:54:08 | 定山渓方面・夏山
HYMLの方々を中心に構成される、山の道を考える会が札幌岳~空沼岳の縦走路を整備してくださいましたm(_ _)m
本当にありがたいことで・・・これはもう、行ってみるしかありません!
で、昨年「札幌岳無意根山縦走」というのをやりましたが、今回はこれに空沼を加えた3山の縦走にトライします。

↓札幌岳~空沼岳開通記念ということで、去年よりちょっとレベルアップ(?)して3山縦走してみます。


本当は真駒内駅をスタート地点にする予定でしたが、金曜日に飲みすぎて意識が飛んだせいか体調がいまいちです。
さらに、先週も足が痛かったこと思い出し・・・真駒内からのバスを利用をすることにしました。 ←弱気(汗)

で、前日にJR、地下鉄、バスを乗り継ぎ、22時40分頃に芸術の森のひとつ手前のサンクス前に下車。
麦汁や食料を買出ししてから、芸術の森入り口のバス停まで歩き、そこでゆっくり麦汁をいただきます。

↓ここのバス停はログハウス風で、前日下見して仮眠場所にするつもりでしたが・・・。


今日の宿をここと決め、横になりますが・・・なんか車の音はうるさいし、頻繁にチャリは通るし寝れません(笑)
そして芸術の森はどうかなー、と見てみると、ゲートが閉まっていて中での野宿はちょっとできそうもありません。
仕方なくここで寝るのをあきらめて、また歩いていくと、おっと!セイコーマートが開いているので寄り道です!

↓120円のボンゴレビアンコ。すっかりお気に入りですね(笑)夜食をいただきました。


さて、実は今日13日(土)の午後、自転車を豊羽鉱山にデポしてきた後、このへんで寝床探しをしました。
このとき第一候補は芸術の森のバス停だったのですが、次の候補は空沼分岐手前のパーキングエリア。
そこでうろうろしていると・・・「ぴよしろうさん!」と声をかけられました。
見ると相互リンクしているすづきさんで、湯の沢遡行の帰りだそうです。
「寝床探してたんだよねー」というと「またなんかやるんですか~?」と聞かれたりしました(笑)

で、そのパーキングエリアで寝ようかと歩いて行くと・・・きゃーっ!!走り屋さんがいっぱい!
これから支笏湖方面に繰り出すのか、20台くらいの早そうな車が大集合(苦笑)
とてもこんなところでは寝られないので、深夜0時、トイレに寄ってまた歩き出します。
そしてここでGPSのスイッチを入れます。 ←忘れてました(汗)

↓パーキングエリアからすぐの、支笏湖へ行く453号線と空沼の方へ行く分岐。


このパーキングエリアから登山口までは約5~6km。
なんだか結局寝れませんでしたが、登山口で眠くなったら寝よう!、と考えながらゆっくり歩き・・・
ラジオをガンガン鳴らし、1時20分、空沼登山口に到着しました。

↓空沼登山口の小屋。


さて、ここでも寝ようと試みますが、川の水音がめちゃめちゃ大きくてちょっと寝れません(苦笑)
仕方なく・・・もう登っちゃおう!ってことで、1時半、暗いうちから徹夜で登山を開始することに決定です!

↓正直、暗くて怖いです(苦笑) 本当はほんのり明るくなる3時くらいから登りたかったのですが・・・


ラジオとカウベルを鳴らしまくりながら、ぬかるみが結構たくさんあるので足元に気をつけてゆっくり登ります。
橋を渡るところなんかはもうビビリまくりながら渡りました(笑)

↓万計沼少し手前の橋。夜にこういうところを歩くのは・・・怖いですね(涙)


そして、ほんのり空が白んできた3時ちょうどに万計沼に到着。
沼のほとりで麦汁をいただきました。
で、ここで寝るのも一手かなー、と思い、万計山荘の前に行くと「ごーっ、ごーっ」という激しいイビキが(笑)
中の方を起こしても申し訳ないし、自分も眠れないかもしれないので、小屋に入るのはやめて山頂へ向かいました。

↓途中の真簾沼。4時前で夜明け前ですがもう明るいですね。


山頂に到着したのは、4時20分。
もう既に夜明けの時刻を過ぎていますが、今日は雲海で・・・そこからちょうどお日様が登場したところでした!

↓やった!事実上の夜明けですね!


最近はなんだか夜明けの雲海に出会う確率が高いですね。
で、山頂から支笏湖方面を見ると・・・支笏湖の山々が!

↓風不死が隠れてますが、先日登ったイチャンコッペ、紋別、樽前、恵庭が!


↓恵庭岳の右側には漁岳が。久々にこの角度から見られて感動しました。冬の縦走が懐かしい・・・。


↓そして狭薄山の向こうに今日の目的地の無意根山と中岳、喜茂別岳などが見えます!


山頂は風があったので、しばらく景色を見てから山頂を降りて・・・札幌岳との縦走路分岐で休憩しました。

↓縦走路との分岐点。ここで麦汁をいただきました。


さて、ここからは初めて縦走路に入ります。
期待してスタートすると、縦走路にしては意外といい道です。
ただ、右下がりの斜面でトラバースしていく区間が結構多く、何度か滑り落ちそうになりました(汗)

↓こんな感じのところでちょっと苦労します。


↓黙々と進む感じの道ですが、途中でちょっといい感じの景色も。


↓途中で一度麦汁休憩。


今日は体調イマイチだったところに徹夜なので、スピードは出さず、抑えて進みます。
で、途中から、せっかく笹を刈ったコースに生えてきた笹の新芽が気になって仕方なくて・・・
歩きながら200~300本くらい、芽の先を折りながら進みました(笑)

↓こんな感じで新しい笹が。歩きながら少しずつ折りましたが・・・焼け石に水という感じでした(苦笑)


豊滝との分岐を越えてからはちょっと急斜面が増えて、体調がイマイチなせいか力が入らず苦労します。
こんなに急だったかなー、思いながらのろのろと登り・・・7時30分、やっとこ札幌岳山頂です。

↓空沼、恵庭岳、漁岳方面。手前に狭薄。


↓羊蹄の方を見ると・・・その右側に小喜茂別、喜茂別、並河、中岳、無意根山の山並みが!


こうして見ると、無意根山はまだ結構遠いですね(苦笑)

で、靴の中が朝露で濡れてしまったので、靴下まで脱いで乾かしました。
左足がやたらべちゃべちゃだなー、と思ったら、左側の靴の横が裂けていました(涙)

↓この靴は3足持ってたのですが、もう2足を履きつぶしました。・・・新しいの買わなきゃいけません。


乾かすまでゆっくりしようってことで、風の当たらないところで日向ぼっこをして、まったり。
この札幌岳山頂で、持っていた残りの黒ラベル1L全部を飲んで、約50分、ゆっくり休憩しました。
麦汁がうまくて、日差しがあったかくて幸せな気分でした(笑)

さて、あんまりのんびりしてると日が暮れてしまうので、出発です。
無理せずのんびりとトコトコ下り、山頂から1時間半ほどかかった9時47分、登山口に到着。

↓途中でたくさんの人とすれ違ったのですが・・・なるほど、駐車場は満杯でした。


で、麦汁が切れたのでいつもの長谷川商店へ向かいますが・・・げげげっ!まさかのお休みです!
仕方なく、自動販売機で水をいただき10分ほど休憩。
実はここで定山渓まで麦汁を買いに行くかどうかちょっと悩みました(笑)
ただ、往復3~4kmとはいえ、今日は体の調子がイマイチなので無理しないことにします。

トコトコとジョグ&ウォークで無意根山薄別登山口に向かいますが・・・やはり麦汁が飲みたいです(^^;)
登山口近くの高級旅館で麦汁が飲めないかどうか、お着物を着た女性に聞いたのですがアウトでした(涙)

↓高級和風旅館で「ビール売ってますか」と聞きましたが・・・玉砕しました(苦笑)


↓11時5分、やっと国道230号の薄別登山口(宝来沢林道入口)に。


この時点で水の残量は1L。
しかしまあ、暑いです!
無意根尻小屋で去年飲んだ水がすごくおいしくかったのを思い出し、それを楽しみにすることにします!

で、林道に入ってしばらく歩くと2つ目のゲートに張り紙が。
どうやら林道が崩れて車では入れないようですね。

↓これ。


まあ、自分はここ3回連続で国道から登っているので、そんなの全然関係ないなー、と思ってしまいます(苦笑)

↓本当の登山口のある宝来小屋。12時23分着。


宝来小屋の前でおなかが減ったので食事をして休憩し、とりあえずは無意根尻小屋を目指します。

途中で何人かとすれ違いますが・・・「これから登るのかい!」と言われます(苦笑)
まあ、普通の人から見たらこの時間に登るのは結構非常識なんでしょうね。
でもまあ、説明するのも面倒なので「いろいろ寄り道したので・・・」とか適当なことを言ってやり過ごします。
まあ、今回の山行ルートを説明したとしても、夜中に空沼を登るところから既に非常識ですし(苦笑)

そして、待望の無意根尻小屋には13時6分到着。

↓誰もいない小屋。今回は2階なども見学させていただきました。


↓待望の水!冷たくてうまい!


もう、頭がキンキンするくらいつめたい水を、これでもかというくらいたっぷりといただきました。
そしてペットボトルにも入れました。

ちょっと元気が出たような気がして出発しましたが・・・それはまったく気のせいでした(苦笑)
だんだん疲労が出てきて、登りがめちゃめちゃスローになってきます。
もう、元山分岐の前から山頂までが長くて長くて(苦笑)

↓この辺あたりから山頂までが長く感じました・・・。


山頂直前の慰霊碑で手を合わせ、山頂に到着したのは14時35分頃。

↓札幌岳、空沼、狭薄、漁が見えます。空沼は・・・狭薄に隠れそうですね(苦笑)


↓烏帽子、百松沢、神威、砥石などの定山渓の山々。


↓羊蹄の方はちょっと曇ってました。


景色がきれいです。
札幌岳はこうして見ると遠いですね。

山頂に男性が1人いたので「今日は景色いいですね」と声をかけると、「まあ、虫が多いけどね」との返事(苦笑)
男性が帰った後、自分も帰ろうとしてから・・・「あ、中岳!」と思い出して山頂の一番南奥へ。

↓中岳(左)と羊蹄(右)


自分は無意根から見る中岳がすごく好きで、この景色をみると何故かなんともいえない気持ちになります。
今日も忘れずに見ることができてよかった!

まだまだ居たい気持ちでしたがそうもいかないので、15時18分、下山開始。
疲れてきたので、ゆっくり下山し、自転車を置いてある元山コースへ。

去年も感じましたが、ここは歩きやすくて、前半は景色も見えて、ほんと気持ちいいコースです。

↓標識があって、振り返ると無意根山が。


↓ミズバショウが咲いているところが。


前半は疲れたしゆっくり抑えて下りましたが、最後だけはちょっぴり飛ばしました。
スピードを出して駆け下りるのはやっぱり楽しいですね!

元山コースの登山口には17時3分到着。

↓駐車場には1台だけ。


↓デポしておいた子供用自転車お上がり号。


ちょっと休憩して、アミノバイタルをいただき帰る準備をします。
山行は終了しましたが、このあと、北広島までチャリで帰らなくてはなりません(汗)

で、チャリで走っていくと、寝不足のせいか頭痛がしてきてつらくなってきました。
仕方ないので道路情報館のベンチに座って目をつむると、あっというまに眠りに落ちました(笑)
30分ほど仮眠をとって、コーラを飲んで出発。
この後はさんぱちでラーメン食べて、時々休憩してゆっくり帰り・・・自宅到着は23時20分でした(苦笑)


GPSトラックです。自転車の分は載せていません。






距離は最初降りたバス停からだと2kmほどプラスで52kmくらい。
今回の麦汁消費量はちょっと少なめの3Lでした。

徹夜の山行のあと、豊羽鉱山から自転車で北広に帰るというのがちょっと過酷でした(苦笑)
足に痛みが出ず、体調がイマイチでも徹夜でこれだけ歩けたのはよかったですが・・・
やはり体調のいいときに、ある程度睡眠をとって登るのがいいですね。 ←あたりまえ

さて今週は仕事・・・。
少し体を休めておくことにします。



コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

番外編 松浦武四郎の足跡を辿る 平成25年7月7日(日)

2013-07-10 20:44:11 | 支笏湖周辺・夏山
今回は登山記録ではない上、長ったらしいので、興味のない方はパスしてください(笑)

で、松浦武四郎を知らない人はいないと思います。
彼は北海道内を広く探検していますが、その記録は日誌などの形で残されています。
その中のひとつ、「夕張日誌」の中には、支笏湖近辺を歩いた記録があり、支笏湖の景色を描いた絵もあります。

↓クリックすると拡大。風不死は「フクシ岳」、樽前山は「タルマイ岳」となっていますね。


この日誌中、千歳の烏柵舞(日誌中では「ヲサクマイ」)を出て樽前の麓を通り、白老に行く記録があります。
昨年の秋、知人で郷土の歴史などを研究している槌本英秋さんから、
「自分が考えたコースがあるんだけど、ちょっと実際に行ってみてくれない?」と頼まれました。
自分には藪漕ぎは無理ですが、想定されるコースの近くの林道を使い、その足跡をたどってみることにしました。

↓槌本氏の考えたコース。武四郎がこのコースを歩いたのは7月23日。ちょっと早いですが行ってみます。


で、烏柵舞に泊ってスタートというのは正直厳しいので、スタート地点を千歳の街にすることにしました。
前日、夜11時過ぎに自宅を出発し、0時過ぎにJRで千歳に到着。
到着後、コンビニをハシゴして麦汁をいただきます。
まあ、前日も暑くて昼間から麦汁を飲みっぱなしでしたが(苦笑)

↓千歳の駅前の通りで。ジャージを着てザックを背負った酔っぱらいです(笑)


本当はまんが喫茶で休むつもりでしたが、もう1時。
3時前に出発することを考えるとちょっともったいない気が(笑)
それで、バス停で寝ようかとうろうろ探しますが、屋根のある待合つきのバス亭がみつかりません。
そうこうしているうちに住宅街に公園を発見。
めんどうなので、今日の寝床をベンチにすることに決定しました。

↓本日のベッド(苦笑) ここでも麦汁をいただき、それから就寝。酔っぱらいの浮浪者のようですね。


1持間ほど仮眠をとって、最後の補給になる千歳市大和のセブンイレブンへ。
ヤンキーの方たちの車が10台ほどいて、集会のようでちょっと驚きましたが・・・
気にせず店の前で座り込んでブリトーと麦汁をいただき・・・3時に出発です!

のんびりとジョグ&ウォークで進み、国道を離れて千歳川沿いの道へ入り、ウサクマイ遺跡の方に向かいます。

↓右側の道へ。自転車道と合流したりする道路ですが、旧道っぽくていい感じです。


↓ウサクマイ遺跡群のあたり。ちょっと開けていて、ここでシャケを取ってたのかなー、と想像しました。


↓さけます孵化場を過ぎてしばらくしてからルートミスに気付き、戻って川沿いのトレイルへ。


気持ちいい川沿いトレイルをジョグで進みましたが・・・王子製紙の発電所があって立ち入り禁止でした(涙)
そのあともまた立ち入り禁止があって・・・仕方なく予定していたルートをあきらめて、国道へ出ました。

↓日誌には「ヲサクマイから九折を上った」とあるので、もっと手前から上がるのが正解だったかもしれません。


次に「東烏柵舞」のバス停のあたりから「藤の沢林道」に入ることに。
で、ここで麦汁をいただくことにしてちょっと休憩しました。

↓ここにバス停があること自体がすごいことのように思えますね。利用する人がいるのか・・・。


槌本氏の日誌の訳によると、その後は「ママチ川の支流の谷間を進んだ」とあります。

↓林道に入って最初の川はこれ。谷っぽくないですね。


まあ、自分は林道を歩くしかないので、その近くの一応谷間っぽい林道を支笏湖方面に向かいました。
日誌では「一里ほど谷あいを上がって山に上がる」とありますが、地形で山っぽいところはありません。
まあ、多少丘のようになっている感じがあるので、それなのかなー、と思ったりします。

↓ちょっと山っぽい登りのあたり。日誌では針葉樹の森で衣服がずたずたになったとあります。


その後は、「一里あまりでユウフイトマという川を渡って山を越えるとユウフソウという滝を見る」とあります。
この辺の川は勇払川、丸山川、そして山は丸山(遠見のある)しかありません。

↓こんもりとした丸山。このへんの山はこれだけですね。


2つの川を渡って、丸山遠見へ向かいましたが・・・樹木が生茂って山からも滝は見えませんでした。
7条大滝は1.5kmほど離れてますし、近くの丸山川にも滝は見えず、音も聞こえませんでした。
松浦武四郎はめちゃめちゃ目が良かったのか、それとも昔は見える状態だったのか・・・。

で、8時33分、初めての丸山山頂へ到着です。

↓丸山遠見望楼。一度来たいと思っていましたが、やっと叶いました。


↓望楼からは樽前、風不死なども良く見えました。


望楼では、先週痛めた足がまた痛んできたこともあり、食事をして、麦汁を飲んでゆっくり休みました。
松浦武四郎もこの近辺の川のそばで食事をしたようです。

さて、右足の膝下外側がちょっと痛いのですが、ゴールまであと35kmはあります(苦笑)
次の目標は「口無沼」。
なんかちょっと怖い名前で・・・おばけがでそうですね(笑)
実際は、川などの出口がないから、ということでついた名前のようです。

痛い足でよたよた下り、休憩しつつ、のろのろ林道を歩いていると、何台ものオフロードバイクが通過します。
この辺はオフロードライダーの流行のコースなんでしょうか。

そして10時55分、やっとこ口無沼のそばへ。
GPSを見ながら、造林地に入っていくと、おおっ!!
沼です!

↓意外ときれいな沼でした。沼の周りには小道があり、桟橋もありました。奥にはパラソルさしてる方が(苦笑)


日誌では泥で沼に近づけず、鳥がたくさんいたけど人にあったことがないので逃げなかったとありますが・・・
沼の周りは割と歩きやすく、鳥もいませんでした。

ここから先、日誌では樽前の水のない川筋を何本も越えて覚生川に着き、思う存分水を飲んだとあります。
なので、南西側に向かう林道を通って覚生川を渡り、樽前ガローの方から海に出ることにします。

↓途中暑いので麦汁を飲みながらまた休憩。


午後に入ると暑くて、眠くて、酔っ払って・・・ここでまた睡眠歩行が発動してしまいました(苦笑)
そして・・・気がつくと林道ではなく、なんだか遊歩道のようなところにいました(汗)

↓睡眠歩行したあたりの地図。睡眠歩行に突入すると、左側に曲がる傾向があるようですね。


ぼーっとしながら「ここはどこだろう?」と思ってGPSを見ると、道自体は海の方に向かっているようです。
まあいいかー、と惰性で進んでいくと道が狭くなり、荒れていきます(苦笑)

で、しばらく進むと急に刈り分け道になり・・・なるほど、わかりました。
高圧電線の管理用道路に迷い込んだようです。

↓鉄塔を見て、やっと気付きました。


激しいアップダウンの管理用道路を進んでいきますが、丸太の橋を渡ると道が何故か消失。
どこかでまた道を間違えたようです(汗)
しばらくの間、藪漕ぎをしながら道を探しましたが、心の中では・・・
「松浦武四郎も藪漕ぎしまくりだったんだろうから、これくらいはいいよなー」と思ったりしました(笑)

で、今の時代は文明の利器GPSがあるので、昔の人にはちょっと申し訳ないけど、近くの道路にめぼしつけ・・・
川を渡り、ガケを上って林道に出ました。

↓当初予定していたコースとはまったく違いますが、とりあえず林道に出ました。


すっかり当初の予定のコースから外れてしまいました。
林道を道なりに海に向かってしばらく進むと、15時頃、オートリゾートアルテンというところに出ました。
売店で麦汁を購入し、店の女性の方に「ここ、苫小牧ですよね」と聞くと、「どこからきたんですか?」と
聞き返され「千歳から歩いて・・・」というと「えええ~!」と驚かれました(苦笑)
そしてもう1人の店員さんに、白老へ向かう道を丁寧に教えていただきましたm(_ _ )m

↓アルテンの近くで。300円のやや高級ビール(苦笑)


海に向かってのろのろ歩きますが、藪漕ぎしたのもあって、なんだか疲れました。
歩道で休んでチーズケーキを出して食べたりしながらだらだら海方向へ向かいます。

で、しばらくして、自分が歩いている道は松浦武四郎が水を飲んだ覚生川沿いだとわかります。

↓バス停も「覚生川」でした。もっと上流でこの川を渡りたかった・・・!


↓後ろを振り返ると、樽前と風不死が。


36号線に着いて海岸に沿って進んでいくと、また眠くなってきました。
もし眠ってしまい、36号で車道に出てしまったら・・・たぶん死にます(笑)
これ以上睡眠歩行でひどい目にあうのも困るので、道路の脇であぐらをかいてちょっとばかり寝ました。

そして起きてからまたノロノロジョグに入り、しばらく進むと5時過ぎに白老の社台に着きました。

↓社台の神社。この先の閉まったお店の自動販売機の前で休憩。


自動販売機でしばらく休憩し・・・またのろのろとジョグ&ウォークして・・・
なんだかめちゃめちゃに疲れたなー、と思いながら白老の市街のセイコーマートに6時前に到着。

↓迷わずボンゴレビアンコを買って食べました。おいしかった!


藪漕ぎをしたせいで、ジャージのズボンがめちゃめちゃに汚れて恥ずかしい状態です。
歩いている人にジロジロと見られたりしました。
なので、サンキに寄って300円のジャージのズボンを購入しました(笑)

さて日誌では、武四郎は夕方白老に来て、会所というところで福山藩、仙台藩の知人と会ったと記しています。
会所がどこにあったかは調べていませんでしたが、仙台藩陣屋跡というのがあったと記憶していました。
なので、今日はそこを終点にすることにします。

で、自分のボロ携帯で陣屋跡の場所を調べようとしますが、スマホじゃないので地図が出ません(涙)
仕方なく、走り回って探すことにしますが、なかなか人に会えず・・・住宅街でサッカー少年に遭遇。
「学校の向こうにプールがあって、その前に公園があって、そこから奥の方に行く道があって、そっち。」
と教えてくれました。
もう最後です、走って公園に行き、うろうろ走り回ると・・・女性が散歩していたのでまた聞いて・・・
なんとか日没前に仙台藩陣屋跡に到着。
もう資料館は閉まってますが、とりあえず満足です。

↓資料館横から陣屋跡の方を臨む。


↓陣屋跡の地図。


ちなみに会所跡ですが、ネットで調べたら白老川の河口のあたりとすぐわかりました。
調べとけばよかったです・・・(涙)

でもまあ、とにかくこれで今日の旅は終わり。
一応満足して、帰るために白老の駅へ。
苫小牧行きの出発(20:18)まで時間が結構あって、麦汁やコーラなどを買い、ゆっくりしました。

↓白老の駅で、ジャージを着替えて、顔がわからないように自分撮り(笑)


↓駅のホームには陣屋跡が名所として記載されていました。


北広島の自宅に着いたのは23時頃。
ほぼ24時間で戻ってこれました。
ここに書かなかった小さなこともいろいろあって、ちょっと思い出に残る旅になりました。

GPSトラックです。
千歳駅を出てしばらくしてからログを取り始めたので、ちょっと最初が切れてます。







本日の麦汁消費量は4.75L。距離67km。時間は睡眠時間も合わせて19時間(苦笑)でした。

今回強く感じたのは、松浦武四郎はすごい!!!
ということでした。
道もほとんどない時代に、藪漕ぎをしながら、このコースを1日で歩き切るとは!
それも毎日毎日歩き続けで、きっと今みたいに栄養状態もそんなによくなかったはずです。
もう、自分などは足元にも及ばないと思いました。
本当にすごい人です。

そしてこの松浦武四郎の足跡を辿る企画・・・またやって見たい気がしました。

コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

支笏湖畔5山巡り(イチャンコッペ山、恵庭岳、紋別岳、風不死岳、樽前山) 平成25年6月29日(土)

2013-07-01 23:44:37 | 支笏湖周辺・夏山
 支笏湖外輪山のうち、恵庭岳、イチャンコッペ山、紋別岳、風不死岳、樽前山の5山には登山道があります。
 この5山、1日で一気に登りたいなー、と前からずっと思っていました。
 で、なんとか行けそうな気がしてきたので、思い切って支笏湖を半周しながら登ってみることにしました。



 家を深夜0時に出て、まずは樽前7合目に自転車を置き、そしてトレランシューズを樽前ゲート近くにデポ。
 実は馬追丘陵の66kmジョグの時、軽登山靴のかかとが一気に磨り減ってしまい、すごく悲しくなりました。
 軽登山靴でアスファルトの上を走ると、靴がいくつあっても足りません(苦笑)
 なので今回は、最初はいつもどおりの軽登山靴で登り、途中のロード区間と紋別岳はジョギングシューズで、
 そして、最後の風不死と樽前はトレランシューズで、という作戦にしました。

 まずは車をポロピナイに止め、準備しながら麦汁をいただき、3時1分出発です!

↓ポロピナイは夜中でもたくさんの釣り人や走り屋?の方がたくさんいて賑やかでした。


 で、実は前日の準備でザックの選択を迷い、最後に小さな方に入れ替えたのですが・・・
 そのときに忘れたようで、鈴とホイッスルがありません(涙) 
 予備がなかったかとしばらく探したのですが見つからず・・・仕方なくラジオを2台持って出発しました。

 そんなこともあって出遅れてしまい、舗装道路を歩いているうちにもう空が白んできました。
 山頂で夜明を見たいと思いましたが、もう間に合わないとあきらめつつ、まあ焦らず登ることにします。

 イチャンコッペ登山口には3時25分ころ到着。 
 登山道に入ると、朝露で草が濡れていて、服がびちゃびちゃになります。
 ガスがかかって、霧雨のようです。

↓反射板の手前。ちょっと視界不良で、熊避けに大きな声を出しながら進みました。


 朝もやの山頂には結構時間のかかった4時30分着。

↓山頂で麦汁をいただき、お菓子を食べて休憩。


 景色は見えないなー、とあきらめていたら・・・おおっ!!霧が晴れてきました。
 そして雲海の中に、これから向かう恵庭岳、紋別岳、風不死、樽前の山頂が見えてきました!

↓紋別岳、樽前、風不死。ほんのちょっぴりですがうれしかったです!


↓恵庭岳


 山の神様に「今日は全部登っていいよ!」って許されたような気がしました。
 すごくうれしい気持ちになって、恵庭岳に向かいます!
 そして下山していくと・・・自分の影にご来迎が!

↓ブロッケン現象ってやつですね。驚きました。神様モード突入(笑)


 気分を良くしながら下山し、5時48分、恵庭岳の登山口に。

↓到着したら、また麦汁タイム(苦笑) 休憩して出発は10分後。 


 恵庭岳は24年前に登った後、山頂が立入禁止になって、つまんなくてその後1度しか登っていません。 
 久々に登ってみると、結構急な山ですね。
 途中3人ほどを追い越し、1時間半ほどで暫定山頂になっている第二見晴台へ到着。

↓青空に岩塔がきれいです。


 
 さて、山頂の岩塔まで行くかどうか、実は考えないでここにきました。
 で、ちょっと偵察ということでロープの向こうに入ってみると・・・登山道が不明瞭な感じです。
 きちんと調べとけばよかったなー、と後悔しました。
 岩塔に行かないと山頂を踏んでいないということで、5山を踏破にはならないかもしれませんが・・・
 まだ先の長い今日の行程も考え、今日のところは暫定山頂であきらめることにしました。

↓恵庭岳でも雲海。中央に次に向かう紋別岳が頭だけ出していました。


 下山途中でtarumae-yamaさんとしばらくぶりにお会いし、ちょっとお話しました。
 その後は最初考えていた予定より遅れていたこともあり、駆け下りるようにポロピナイへ。

↓賑わうポロピナイ。9時21分到着。また麦汁を補給(笑)

 

 ポロピナイで靴を替えましたが、朝露で靴の中がぐちゃぐちゃ(苦笑)
 で、今日はトレランシューズに履き替えるので、出発前に念入りにテーピングしたのに剥がれまくりです(涙)
 しばらく足を乾かした後、慣れない手つきで再度テーピングしましたが・・・大幅にタイムロスです。
 
 ジョギングシューズに履き替えて、10時ちょうど、紋別岳に向かってやっとこ出発です。

↓湖畔の道路。キムンモラップ、モラップが遠く見えます。 


 無理せずにゆっくりジョグで進み、11時7分、紋別岳登山口に到着。

↓登山口ではやはり休憩して麦汁をいただきます。


 山頂には12時23分到着。
 景色も天気もよくて、のんびりしたくなりました。

↓暖かくて・・・景色よくて・・・。 靴を脱いで休憩。
 

↓だいぶ前に買ったジョギングシューズ。初めて履いた靴なので靴擦れを起こしかけて、絆創膏を貼ったりしました。


 山頂でまた麦汁を飲んでまったりしていると、途中で追い越したご夫婦が。
 「いいの飲んでるなー」と言われて、ちょっとお話しして・・・写真を撮っていただきました。

↓風不死をバックに記念写真。撮って頂きありがとうございました。


 下山では、最初はアスファルトの路面を駆け下りるように進んだのですが・・・
 突然右足の膝横から下あたりに痛みが!

↓紋別岳の登山道(管理用道路)。舗装道路は足に良くないですね。


 ちょっと休んで、テーピングしたりマッサージしたりして・・・そのあとはゆっくり歩いて降りました。

 紋別岳を降りて湖畔に向かうと・・・売店がありました。
 麦汁を注文したら、一杯500円もしました(苦笑)

↓500円の高級麦汁(笑) 観光地は高いですね。チャリに乗るまでまだ時間もあるのでいただきます。


 あと、かけそばも食べたのですが、汗をかいた体にはめちゃめちゃおいしく感じました!
 さらにジュースなどもいただき、目一杯補給。
 そして、千歳川の鉄橋の方に行くと・・・すばらしく素敵でのんびりした景色!

↓支笏湖っていいなー、と本気で思いました。


 なんか支笏湖のファンになってしまいました(笑)

 で、ちょっと入り口がわからなくて迷いながら野鳥の森の森に入りますが、これが結構な山道!
 ただ簡単に通過するだけと思ってましたが、それなりに大変でした。 

 そして半分くらい進むと、なんと「立ち入り禁止」の看板が!
 ここまできてこれか・・・とちょっと悲しくなって考えます。
 で、ちょっと迷ってから偵察に遊歩道に入っていくと・・・野鳥観察で歩いている人、2人発見。
 なんか、安心してしまい、立ち入り禁止看板を無視して入っていくことにしました。
 すみませんm(_ _)m

↓確かに柵が壊れていたり、橋が多少腐っていたりして、立ち入り禁止も仕方ないかなー、という道でした。


 遊歩道を抜けて、15時5分、モーラップキャンプ場着。
 すごく賑わっていて、焼肉やジンギスカン、炭の匂いでいっぱい!

 
↓ここもまた平和な風景でした。支笏湖は本当にいいところですね。


 で、モラップから国道に出てしばらくして、はたと気付きます。
 「・・・トレランシューズ!忘れてた!」
 樽前ゲートからもう1.5km以上離れているので、回収に行くと往復で30分くらいかかります。
 相当悩んだ結果、ジョギングシューズで風不死から樽前を縦走することに決めます!

↓国道から見える風不死岳。 


 だいぶ予定よりも遅れていますが、足の痛みが消えず、走れません。
 よたよたと早歩きしながら、15時58分、風不死登山口に到着。

↓北尾根ルートゲート前。ここから1時間半弱、つらい登りです。


↓「○○合目」という標識の間が長く感じますね(苦笑)
 

 ちょっとバテバテな雰囲気で、山頂には17時22分着。 
 お酒はもう許されないので、スポーツドリンクとお菓子をいただき休憩。

↓山頂標識の向こうに恵庭岳。


↓ついに樽前が目前に。


↓支笏湖もキレイで、しばらく鑑賞。


 さて、ここから東山まで2時間くらい。
 日没にはちょっと間に合わないな、と思いましたが、暗くならないうちに・・・と10分ほど休憩して出発。

 ジョギングシューズは滑るので、慎重に下り・・・18時20分、思ったよりは早く樽前側の風不死登山口到着。



 さらにしばらく進んで、林を抜けると・・・あとは樽前だけです!

↓道ももうはっきり見えています。


 もう最後です。
 ちょっと気合を入れて、稜線から・・・できれば山頂から夕日を見たいと思い、急ぎ足で登ります。

↓夕日に赤く染まり、火星のような風景。


 19時11分、東山山頂着。
 なんとか日没に間に合いました。
 満足でした。

↓美しい夕日でした!


 夕日が沈み行くのをゆっくり見ながら歩き・・・下山。
 雲が流れ込んだ支笏湖に、今日登ったイチャンコッペ、恵庭、紋別、風不死が見えて・・・じわりと達成感が。



 よかった。
 あとは無事に下山して、事故のないように自転車で帰るだけです。

 19時46分、7合目駐車場着。
 寒いので少し着込んでからチャリで下山。
 熊が怖いので、「ヘイヘイー!」とか、大声を出しながら国道へ。

↓いつも活躍してる、子どもが小学生の時使ってたお上がり号
 

 着込んでもまだ寒いので、支笏湖温泉のトイレに寄ってさらにアンダーウエアを着込み、コーヒーを買って休憩。
 そこから長いと思った湖畔の道路も、自転車だとゆっくりでもたったの25分。
 21時50分、ポロピナイ着。
 本当に自転車って便利だなー、と思いました。

 GPSトラックです。
 自転車の行程は省略しました。
 そして今回も何度か電源が切れて、樽前の下りなど、トラックが直線になっている部分が何箇所かあります。





↓クリックでちょっと拡大


 徒歩区間約52km、時間は16時間45分、累積標高は実際には4000m台でしょう。
 あ・・・麦汁消費量は今回はちょっと少なめの3.5L(苦笑)

 帰りはまたトレランシューズの回収を忘れたので樽前ゲートに寄って回収。
 ・・・しかしなんのためにデポしたのか(笑)

 最後に千歳のさんぱちで大盛りのラーメンを食べて帰りました。



 今回は藻岩10往復と比べて体にダメージが残りました。
 特に足。
 アスファルトの上を歩くのはどうも体に悪いですね。
 ちょっと体を休めることにします。
 
コメント (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする