ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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今日の見もの(ゲド戦記)

2010年11月02日 20時25分14秒 | 見もの

ゲド戦記 2006年 115分 スタジオジブリ

 ジブリ映画と言うことで借りてきた。いつものように内容は知らない。DVDのパッケージを見て想像しただけ。ナウシカみたいなものなのかなと思っていた。

 最初の絵を見て思った。3Dアニメと違うな、期待できそう。気になったのは色。濃いというか、一昔前の総天然色映画みたい。どぎつくはないけど、日本人の好む淡い色とは違い、かといって透明感のある原色でもなく、くすんだ濁った濃い色という印象。わざとしているのかも知れないし、私のテレビ(アクオスのLED液晶なのだが)のせいかも知れない。色モードはスタンダードだけど、別の設定にしたら印象が違うのかも知れない・・・。なんだけど、どうも自分にぴたっとくる色ではなかった。しかし最後の方ではかわってきた気もする。世界の均衡が崩れていた時と直った時の差を色にも出したのだろうか。

 内容だが、苛つくほど情けない主人公の姿を延々と見せられて、「シンジ君(エヴァ)の一番ひどい時の姿を見続ける映画か・・」と感じた。考えにしても、最後の結論にしても、どうも私の感覚に合わない。どうしてかなとエンドロールを見て、これかなと思ったのが原作者。日本の作者の話じゃないんだ。それで基本的な考えに隔たりがあったのか・・と思ったのだが、あちこちで調べてみると、作者は作者でこの映画に戸惑っているようだ。原作と全然違う内容だと。意図したところが違う映画になっているようだ。つまり、原作をぶっ壊して再構築した独自の内容の映画と言うことか。

 展開にも疑問が残る。テルーが草原で歌を歌うシーンがあるのだけど、歌はいいよ、だけどなぜあそこで独り立って歌を歌っているのだろう。何の脈略もなく、立っている意味も、それを聴いて涙を流す主人公もピンとこない。わかろうと解釈すれば出来るけど、自然に意味がわかるようなつながりのシーンじゃない。歌が素敵なだけに、一体これは何だ?という違和感が残る。もし私がDVDでなくTVのロードショーで見ていたなら、間違いなく「変にカットしたから意味が通じなくなったんだよ、へたくそ」と毒づいていただろう。それぐらい変に思えた。結論、ジブリ映画にしては余韻も感動もない作品。もちろん私の感想である。

 そう言えばふと思い出した。この頃宮崎駿はもう映画を作らない、引退するって言ってたな。非常に残念に思っていた。よく見たら同じ宮崎でも名前が違う。これは息子の作品か??そのためにそんな感想になったのかと思った。さて、宮崎さんは今でも映画を作っているわけで、それは目出度いことだと思う。

ランク:不明。3Dアニメでないところはよい。だけど主張がわからない。
    楽しめる人はどうぞ。他のジブリ映画と一緒にはならない。

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