ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

日々の記録。見たり、聞いたり、買ったり、食べたり。

マリア様がみてる(アニメ)第一期

2015年01月05日 10時10分10秒 | 見もの

ケーブルTVで契約していると、毎月の番組表が一冊になった本を見られるのです。で、これには基本契約チャンネル以外にも特別契約チャンネルのデータも入ってまして、アニメで言えば、AT-Xなんてのもあります。

うちのような五歳の子には、アニマックスとかキッズステーションがあればそれでいいのでしょうが、アニメ好きならそれを、映画やライブならWOWOWやスターチャンネルを追加するのが良いのでしょうね。

私もこんな番組表を見て、「一ヶ月に見たい(録画したい)番組が10以上あったら、翌月から契約しようかな」と思っているんだけど、どんなチャンネルでも、一月に「見たいな+見てもいいかな」=4~7,8ぐらいで、なかなか契約する気になってません。さすがに年末年始は素敵な番組が多く、12月中旬~1月半ばまでだけの特別契約パックでもあったらなぁなんて、毎年思っているわけです。

その中で気になった番組が一つ。それは「マリア様がみてる」

 マリア様がみてる (全13話)
放送期間 2004年1月7日 - 3月31日

名前から考えても、間違いなく女性向き。恋愛関係の学園物かなと思いました。普通ならそんな関係のアニメに大きな興味を持つことはないのだけど、それでもこれに興味を持ったのは、第4シーズンまであったこと。

「民衆は正しい(人間は正しい)」、というのは友人の言葉なのですが、「売れてる商品というのは、やはり良いものだから。どんなにコマーシャルしてあおっても、良くないものはそのうち売れなくなってくる。売れつづける物とはやはり良いものだ。人間はバカではない。民衆が支持するというのは、やはり正しいのだ・・」と言う彼の言葉には納得してます。

と言うことは、4thシーズンまで続いたアニメが悪いはずがない。見る価値がある。そう私は感じたわけですよ。

で、第一期を見始めました。さすがに有名なものらしく、簡単に見つけられました。

見始めて、本当にこれを最後まで見るべきなのかと疑問に感じました。というのは、お嬢様学校の物語なのだけど、ごきげんようとか、○○様というお嬢様っぽい言い方をすることもあれば、ぞんざいで、それが庶民でも美しいとは言えないような言葉遣いをする幹部までいる。

これは本当にお嬢様なのか。お嬢様ごっこをしている偽物が大半の学校なのか・・と思えたわけです。

もう一つは絵。

左の女性ですが、これではよくわからないだろうけど、最初の頃の彼女は、「いくら運動部でも(剣道をしている設定)、この肩幅はないでしょう。女性でこんな体型はあり得ない」と言うような絵で、違和感ではなく、作画技術が低すぎるのではと思えたわけです。昔のアニメだからねぇ・・と。

きつい言葉や嫌みを言ったり、陥れようとしていると感じられたりもあり、女の世界のドロドロを描きたいのか??なんて感じて(最初~二話の途中当たりまでで)、頭に??を感じながら、それでも見てました。

しかし途中から引き込まれる。さすが『名作』と言われるだけのことはある。

「スール」制度とか、ロサ・キネンシス、ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトンなんて言葉がすらすらと出てきて、ウィキなどで解説を読んでからはわかりやすくなりましたが、最初は混乱しました。 

山百合会とかリリアン女学園などという名前なので、同性愛の内容かと思ったけどそうではないみたい。学生時代の歌詞の「・・その美しい横顔 姉のように慕い・・」のグレードアップ版と表現したら良いのかな。女学校では、このような疑似姉妹関係があり、S(SISTER)と呼んだとかと読んだことがあるけど、そんなに奇妙なことでもないでしょう。特に、年下の「妹」が、年上を「お姉様」と呼び、お姉様が妹の名を呼び捨てにするのは、何かいいなって思えます。見ていて何か気持ちがいい。

まぁ、私が多少の違和感を感じつつも初話からずっと見続けた一番の理由は、冒頭の『・・スカートのプリーツは乱さぬように、白いセーラーカラーは翻らせないように・・』の言葉のせいかな。この言葉たち、人を引きつける魔力的魅力を持ってますね。

さて、名作と言われるゆえんだけど、一見完璧に見える人、幸せに思える人、うまくいっていると周囲が感じている人・・、そんな人にも深い悲しみや葛藤、どうしようもない行き止まりの道があると言うこと、それを胸に秘めながら、未来であるはずの将来へ進んでいかなければならない状況・・。それが見る人の心を痛める。どうしようもない未来の前の今だけの刹那的状況を、悲しいと思ったり、楽しんで欲しいと思う我々読者(視聴者)がいる。共感であったり、自分の身に置き換えたり、私のような年齢からは、幼子にさえ感じられる16,7才の女の子たちの未来の幸ならんことを祈ったりと、その人の現状に合わせて見て感じさせる作品。色々な見方の出来る名作だと思います。と言っても今まで見た限りの話だけどね。

見ていない人がいらっしゃるなら、男女、年齢に関係なくお勧めします。子どもを除いてですけど。

話は変わりますが、全部をブルーレイボックスにまとめた物を売り始めているみたい。『ついに神アニメがボックスになった』とアマゾンで絶賛されてました。私は、さすがにそれを買おうとまでの思い入れはないんだけど、気持ちはわかります。買って幸せになれる人たちは是非買うべきでしょう。私はレンタルでいいから一期から四期までを楽しもうと、今少しワクワクしてます。※まだ一期の途中までしか見ていない。あんまり早く見過ぎると楽しみが減るようで、ゆっくり見ているのです。

ところで百合って言葉はこのアニメから出来たのでしょうか? 私は詳しくは知らないのだけれど・・。

にほんブログ村 映画ブログ 映画DVD・ビデオ鑑賞へ にほんブログ村 通販ブログへ にほんブログ村 写真ブログ モノクロ写真へ

冒頭の言葉をネットで見つけました。かっこいいですよね。

マリア様の庭に集う乙女たちが、
今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門を潜り抜けて行く。
汚れを知らない心身を包むのは深い色の制服。
スカートのプリーツは乱さないように、白いセーラーカラーは翻さないように、
ゆっくりと歩くのが、ここでの嗜(たしな)み。

私立リリアン女学院。ここは、乙女の園。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。