ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

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今日の見もの(デビルマン黙示録)

2010年11月27日 08時16分47秒 | 見もの

デビルマン 黙示録 かなり前のもの(4:3だから)

 これって映画の体をなしていないのではないだろうか、見終わってそう思った。永井豪と言うマンガ家のイメージは、ハレンチ学園やあばしり一家のようなHマンガを描く人というイメージだったが、ハレンチ学園にしても実は内容が奥深い。それ以外にも名作がたくさんあって、デビルマンはその一つと言っていいだろう。アニメのデビルマンは全く内容が違うし、子どもが見るものだからとそういう設定にしてある。しかしオリジナルのマンガは違う。最後の方の、殺されたタレちゃんの首をぶら下げたシーン、みきの生首を棒にさして掲げた絵などは、もう今となっては決して描けないマンガだと思う(今なら自主規制するだろう。廃刊モノだからね、こんなこと描くと)。そのマンガ・デビルマンの最後の方を少し脚色を加えながら映画風にしたのがこの作品。「映画の体をなしていないのではないだろうか」と書いたのは、オリジナルマンガを読んでいる人間でない限り、これを見ても何のことかわからないだろうから。だから1話で完結する映画としてはいかがなモノかと感じたからだ。そのことを友人に言うと『そりゃあなたのような(デビルマンファンの人)のための映像だからでしょう。そんな人しか見ない、その人たち専用の作品なんじゃない?』。うん、そうだろうね。

 さて、マンガを見通した人のために書くと、マンガを動画にしたらどれだけすさまじいかがわかる作品だ。タレちゃんの頭を矢で射貫いて殺すシーン、みきをみんなで殺して首を切断するシーン、あの当時だからこれを映像に出来たんだろう。画面が4:3だからかなり前の作品だと思う。その意味で貴重。昔の筒井康隆の作品のように「毒」を持っている作品だから。だけどR-15指定とかではない。上の友人は『当時はそういう規制とか無い時代だったんじゃない??』 そうかも知れない。

ランク:デビルマンをオリジナルのマンガで見通した人はどうぞ。
    子どもに見せるのは反対。
    大人の、それもデビルマンを深く読んだ人専用の映画。
    こう言う映画を見てグロとか過激としか言わない人には見て欲しくない。

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