ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

日々の記録。見たり、聞いたり、買ったり、食べたり。

今日の見もの(アベンジャーズ)

2013年06月19日 18時46分57秒 | 見もの

アベンジャーズ
Marvel's The Avengers
2012年 143分 アメリカ

正直期待してはいない映画だった。

と言うのは、いわゆる寄せ集め的オールスター総出場で儲けたいだけの薄っぺらな映画だと勝手に思っていたからだ。実際にはそんなことなく、楽しく、見応えある特撮のステキな2時間だった。

ソーの弟(義弟)ロキは神々の国アスガルドから宇宙空間に飛ばされ、そこで遭遇した宇宙人種族、チタウリのリーダーと地球に侵攻することで手を組む。一方地球は、緊急事態に陥っていた。地球平和維持組織S.H.I.E.L.D.でセルヴィグ博士が研究を進めていた無尽のエネルギーを秘めた謎の物体「四次元キューブ」が暴走を始めていたのである。そのキューブを外側から使うことでワームホールが開き、ロキが降臨する。ロキは手にした長刀状の剣でバートンたち地球人の心を操り、味方にしてキューブを奪い、施設から脱出する。世界滅亡の危機を前に、S.H.I.E.L.D.はヒーローたちの最強チーム「アベンジャーズ」を結成することを決意した。 

そんな時、ドイツ・シュトゥットガルトに現れたロキは、駆けつけたアイアンマンたちと対峙するが、呆気無く降参する。その隙にキューブの安定化に必要なイリジウムを盗まれてしまう。ロキの義兄、ソーはロキに地球侵略を諦めてアスガルドに戻るよう説得するがかなわず、仕方なくS.H.I.E.L.D.の空飛ぶ空母ヘリキャリアの中にある監獄にロキを閉じ込めた。科学者のバナーとスタークは、キューブの位置を特定しようとするが、S.H.I.E.L.D.がキューブの秘められた力を地球外生命体からの攻撃への抑止力として利用しようとしていることを知ったアベンジャーズは激論となり、仲間割れを起こす。その間、ロキに操られたバートンらはヘリキャリアを急襲し、エンジンを爆破し航行不能に陥らせようとしていた・・。

 

素晴らしいCG、美しさだけでなく質感、リアル感共に素晴らしく、TV画面で見ていても飽きることなく映画中ずーっと楽しめた。DVDで見たのだが、できるならブルーレイ版を借りた方がよかっただろう。それでもDVDでも十分な画質で、特に残念には感じなかった。さらに音もよかった。

私のTVには1万強のスピーカ+スーパーウーファーをつけてある。しかし普段はそれを使うことはない。ニュースやドキュメンタリーには違和感があるし、いちいちスイッチを入れたり音量を調節するのが面倒だからだ。たまたま先日、ちびがクレヨンしんちゃんの映画を見るときにオンにしたら好評だったので、この映画はその音響機器を使って見た。10万もする5.1chスピーカーシステム+AVアンプではないが、それでも自室で映画を見るには十分だった。隣室に邪魔にならない程度の低音だったが、その地響きのような音はやはり映画の迫力を増大させてくれる。こういう映画、映画館のでかい画面で見たらもっとよいとは思うけど、自分の好きな時間にクーラーの効いた部屋で見られるこの見方が私は大好きなのである。

ということで、音響、映像、内容共に良い映画とおすすめします。批評家たちからも好評を得ているようですが、唯一、日本語吹き替え版がちゃんとした専門声優陣を使わずにタレントたちを使ったというので、そこに批判が渦巻いているらしい。

『予約していたのだが、(声優陣がクソで)、人を馬鹿にしているのかとキャンセルした。』なんて書き込みがある。アベンジャーズ以外の声優陣はプロのそれだったのにという論理なのだが、私はそんなにイヤには感じなかった。まぁ私より映画に思い入れのある人が書いているのだろうから間違ってないのかもしれないけど、そんなに酷いかどうかは見た人が判断してください。

エンドロールの途中と最後におまけシーンがある。

主要登場人物のクレジットが流れた後、チタウリのリーダーが別の宇宙人と地球侵略について語るシーンが挿入され、さらに全クレジットが流れた後、アベンジャーズが食堂で黙々とシャワルマを食べるシーンがある。この最後のシーン、映画でもあったのだろうか。それともDVDに付け加えたのだろうか。仏頂面して食べるシーンで、台詞もなく、どういう意味のシーンなのかわからないが妙におもしろかった。 

でももし映画にこれがあったとしても、自分はエンドロールの途中で出てしまい見られなかったと思うな。 

この黒人の人、なんか見た感じがするなと思ったら、『役作りではタフガイになるよう、千葉真一が演じた柳生十兵衛のキャラクターを取り入れている』のだそうだ。それで何となく納得した。

ランク:素晴らしい娯楽映画。ブルーレイ+オーディオセットでどうぞ。

終わり方がいかにも「2」が出来ますよって感じだった。もう作られているのだろうか・・。