ちょっとピンぼけ/倉敷界隈

日々の記録。見たり、聞いたり、買ったり、食べたり。

もっと光を

2008年12月23日 09時53分57秒 | 写真

岡山に行った。約束まで少し時間があったので、かねがね行きたいと思っていたビックカメラを見て、さぁ目的地にと思って思い出した。確か駅前通りを電飾で飾ってきれいにしていたはず。駅前を訪ねてみた。

最初に目に入ったのがこのビルの灯り。きれいなもんだねぇ。

普通ならきれいだと嬉しくなってカメラを向けるんだけど、この日はそんな気分にならなかった。とても悲しかった。

岡山は隣町だが、私の住んでいるところとは全く規模が違う。やはりこっちは都市で、うちは田舎だと思う。住んでいる人の数が違う。お金が違う。むかし住宅メーカーの人が言っていた。

「倉敷、、、倉敷はお金持ちはいないです。基本的には水島に働きに行っている労働者なのでお金は持ってないです。」

私、倉敷市にはお金持ちが多いと思っていたのでとても意外だった。

「岡山には大きなお金を持っている人がポツポツいますよ。倉敷とは違います。だからすごい金額の家の契約が取れることもあります。」

両市で働いた経験のあるベテランなので真実を突いているのだろうと思った。

確かにこの場所を見ただけでわかる。人も多い。街もでかい。人が集まるからお金も潤沢に動く。だから企業もそこに金を使う。サービスする。故にまた人が集まりでかくなる。県の使う金もこの街に集中する。多くの地方人から集めたお金なのに、使われるのはいつも中心にだけ。私たちはいつも置き去り。たった十数分いただけなんだけど、それをひどく思い知らされたようで落胆した。平等にとか地方にも、全ての地域に…なんて政治家は言うけど、そんなことは決して無い。ただのきれい事。選挙のための耳障りの良い言葉。

いつもならそんなこと感じることもなく楽しめるのになぜだろう。そう思いながらも写真だけは撮った。

この広い空間、たくさんのイルミネーション、寒くもない風、恋人たちの場所なのかなと思ったけど、そんな人はほとんどいなかった。いたのは子ども連れの数人と自転車で乗り付けて携帯見ながらたばこを吸っている中学生か無職かの子どもだけ。折角の場所なのになぜ楽しんでいる人がいないのだろう。その寒さがマイナスな思考を呼んだのかも知れない。もう私は行かないだろう。

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