よきよき

Yちゃんがピアノを弾く。

あれ？

あれれ？

おやおや

Yちゃんの様子に

かなりビックリした。

Yちゃん、楽譜から目を離さない。

音に迷うと、楽譜をじっと見て

何の音かなぁ…と探している。

でも演奏の手は止めず、

丁寧にピアノを弾く。

感動的な光景。

教室に来た頃のYちゃん。

ピアノの経験はあるものの、

音符は全然読めなくて、

楽譜は暗号…？

くらいなポジションだった。

「お家で練習はできません」と、

胸を張って言っていた。

そんなYちゃんに

地道に楽譜の読み方を

勉強してもらい続けた。

でも極力、

読譜の面倒なところは

知らんぷりしたいYちゃん。

天性の勘の良さで

丸暗記で弾きたがっていた。

楽譜を見ながら弾くことに、

何の興味もないかのように。。。

そんなYちゃんが、

楽譜から目を離さない。

演奏を終えたYちゃんに

「すごいねー。すごいねー。」

と喜びいっぱいに賛辞。

レッスンが終わり、

お迎えのお母さまに

Yちゃんの成長のお話をすると、

「そうなんです！

最近は毎日1人でピアノを弾くんです」って。

お家の練習はできない！と言っていたYちゃん。

楽譜が読めなかったから

1人で練習することは

不可能だったのだ。

曲を覚えるまでは「お家では弾かない」。

ここを突破できたのかなぁ？

と、嬉しさいっぱい。

大きな目に見える一歩。

嬉しい、嬉しい。