ぴあピアノ教室 in 目白

豊島区目白にある
小さなピアノ教室のページです。
日々の出来事を綴っています。

考える力

2022-01-27 13:17:00 | ピアノ教育

自分の知らないことを、

教えてもらうことはとても大事。

でも、

なんでもかんでも教えてもらおうとすると、

考える力は磨けない。


「どうしてそうなるのか?」を考える。

答えではなく、

そこにたどり着くまでの道やヒントをもらう。


どうするかを知り、

やってみて、

失敗したり上手くいかなかったり

他にも色々やってみて

それでやっと自身の力となる。


試行錯誤する。

考える力を磨くことって

大事だと思う。

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バレちゃった

2021-11-01 22:30:00 | ピアノ教育
Fさんの、曲ではなく、とある課題。

コレ、まずできるようになりたいですね

と共有していた。

…と、それとは別に、
平行して私から推した曲。
前回のレッスンの内容をFさん自ら反復
そして考えて辿り…
「コレ、こんな意図で
出されていることに気づいた」とFさん。
あらら、バレちゃった(笑)
なんて勘がいいんだろう。。。

…と、そこから。
「隠し芸的に弾けるようにじゃなくて
他の同じレベルの曲も弾けるように
きちんと力をつけていくこと。
こういうのってどんなことでも大事だと思った」
としみじみ語るFさん。
嬉しいことを。。。

そうなの、そうなの。
私、たった一曲が弾けることより、
ちゃんと自身の力で弾くこと、
コレを何より大事に思っている。

お家の方の練習の手助けをお断りしているのも
それが一番大きな理由。

他の教室から移って来たNちゃん。
練習した最後の段階で、
お母さまが「解答」を弾いていたらしい。
気付いてそれをやめていただいた。
すると、リズムの読み間違えが多発。
音名も「解答」で答え合わせと発覚🤣
音符♩♪♫たちに長さというものが
割り当てられていることに、
全く気付いていなかった。
考えるより先、「解答」があったおかげで、
いい感じに進みは早かったけれど、
「ごめんね、一旦スロペースにしよう。
マルなんてもらえなくていい、
Nちゃんが分かるようになってから
次に進もうよ」と話した。
まだまだ色々やらかして来るけれど、
少しずつ前進。現在も奮闘中。
間違えても笑って立ち向かえる、
強いNちゃんだ。
何よりも、間違えて来ていいと
分かってくれたことが大きい。

練習前に、
「どんな曲か分かった方が…」
とやはり「解答」を弾いてもらっていたRちゃん。
こちらもそれをやめていただいたら、
進みが遅くなった。
でもRちゃんの場合は1ヶ月ほど。
自信無さそうに弾いたり、
お喋りでレッスンから逃れようとしたり🤣
でも、あっという間に、
自由に伸び伸び弾くようになった。
Rちゃんも間違えて理解していても大丈夫で、
レッスンで読み方を直したり、
弾けないところを一緒に練習したり、
それでいいと分かってくれた。
「解答」が無くても大丈夫なのだと。

私は丸つけ先生ではない🤣
出来ないや分からないを、
一緒に考えたいと思う。

「隠し芸じゃなくて…」。
隠し芸だなんて、
Fさん、ホント上手い表現🤣
でも、そのものだ。

一番早く本を進める方法は、
「解答」ありき。
でも、隠し芸じゃダメなんだ。
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教え込む と 考える

2020-06-17 15:54:00 | ピアノ教育
「ここはこうだよ」
と言ってしまう
お手本を見せてしまうのは簡単。
教え込み。

リズムにいたっては、
模範演奏が一番手っ取り早い。

でも。
リズムで言うなら、
コレが分かっていて、
コレが分かっていて、
それらが混ぜこぜになった時
「分かんなーい」
と放り出した子に
「こうだよ」は
勿体無いと思ってしまう。
教え込むのは簡単なんだけれど。
後々のその子のためにならない。

分かっている材料を使って
色々考えを巡らせて
「こうか!」
と思えるものに辿り着く、
その過程を大事にしたい。
やれば出来るという体験。
自分の力で解明したよ、という体験。
その体験そのものを
奪い取ることは避けたい。

弾きにくいところも、
まずはどうやったら弾けるか、
考えを巡らせて
色々やってみて
「できた!」
にたどり着いてほしい。

色々考え巡らせて
それでも上手くいかない時に
「こうしてみたら?」
はアリだと思う。
考えた過程がある分、
なるほど…
も深くなると思うから。

目の前の曲を合格すること
これだけを見るのではなく、
どういう過程を経て合格なのか。
合格だけがエライわけではない、
と、思ってしまうのだ。
コメント (2)
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比べる

2020-01-22 17:46:00 | ピアノ教育
よく言う
「ヨソはヨソ、ウチはウチ」
「ヨソと比べない、自分は自分」

これ、
発表会の会の場では
正直違うと思う。

去年あの曲弾いていた人、
今年はこんな曲弾いてるんだなぁ
すごーい…って。

他の人の去年と今年を「比べる」。

会の進行中、
突如演奏が始まった
その演奏に耳を奪われることがある。
他の演奏者と何が違うんだろう?

他の演奏者同士を「比べる」。

じゃあ、自分はどうなんだろう?

他の演奏者と自分を「比べる」。

上手い下手だけではない、
答えは出ないかも知れない
その違いを考える。
もっと他の人の演奏はどうなんだろう、
と他の人の演奏に耳を傾ける。

あの人のお辞儀は素敵、
でも今の人は何かヘンだな。

これも「比べる」だな。
自分にも活かせる勉強。

発表会の会の間の過ごし方、
それは人それぞれ。
それでいいと思う。

好きな曲を
ひたすらチェックしている子もいる。

いいなぁと思う演奏を
チェックしている子もいる。

演奏を聴いていない人の挙動は、
静かにしていても結構目立つもの。
他の人の過ごし方、
観察するのも面白い。

あとは、
仲間を増やすのが上手な子もいるな。
全然面識のない同士なのに
どちらかから声をかけ、
互いの演奏の感想を言い合ったり、
写真を撮ったり。
別れ際
「また来年!」
と互いの存在を励みに頑張る活力に
している子もいる。
いい意味でのライバル。
一緒に頑張る仲間。
発表会ならでは。

自分が弾く、というだけに留まらず、
周りを見てみると、
色んなことが見えてくると思う。

演奏するだけだと
待ち時間の長い、
長すぎる発表会。
でも、その待ち時間、
有意義に過ごしてもらいたいなぁ。




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お〜んなじ!!

2019-08-02 14:56:00 | ピアノ教育
発表会前、
仕上げにかかっている曲に
私はよく
「連続3回できるまで」
と言う。

つい先日テレビで
プロゴルファーの渋野日向子さん
のことをやっていた。

その中で彼女は
パットの練習で
カップから3M、5M、7Mと
同じライン上にボールを置き
3つ連続で入るまでやる。
途中でダメだったら
1つ目からやり直し、
繰り返し練習をするのだとか。

お〜んなじ!!

渋野さん曰く
「集中の練習、
プレッシャーの練習になる」
って。

お〜んなじ(笑)!!

ピアノを弾く人は
アスリート
ではないけれど
気持ちは
強くなければいけない。
その点でも同じ。

さりげなく
うれしかった(*´∇`*)
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どんな風に

2019-07-03 22:34:00 | ピアノ教育
「今日、コレ合格ください。
じゃないと、お母さんに怒られる!」
 
なんてセリフ、
実はよく聞く。
 
元より、
合格させるために、
お母さんと
必死に練習するお家も…。
 
実は私、
合格させることより、
その曲を弾けるようになるために
どんな道を辿ったか、
そちらが大事と考える。
 
目をつぶって
全速力で駆け抜けるより
周りの景色を見ながら、
歩いてほしいと思う。
 
お母さんに
車で運転してもらって
合格に辿り着いても
正直、意味はないと思ってしまう。
いつまで
お母さんに運転手をさせるんだ?と(笑)
 
分からないリズム、
初めて出会うリズム。
もちろん、
とっかかりのヒントは
宿題を出すときに
話すけれど、
答えには自分で辿り着いてほしい。
その方が、
やり甲斐があって、楽しい…。
その方が、
絶対に次に繋がる力になる。
 
ただ最後まで間違えずに
弾けるようになることより、
表現を考えたり
情景を考えたり、
それを置き去りにしてしまっては
音楽がつまらなくなってしまう。
 
せっかく、
本が進むのだから、
同じような曲に通用するような力、
次に繋がる力を
手に入れていってほしい。
 
だから、
マルッと答えを教えるようなことは
したくない。
 
だから、
お家でも
「黙って見守ってほしい」こと、
いつもお話する。
 
本がバンバン進むこととか、
進むスピードより、
どんな風に合格に辿り着いたか、
どんなことを考えて、
練習をしたか。
 
合格という結果ではなく、
そこまでの過程を
すごーく大事にしたいと思っています。
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ゆっくりと、でも着実に

2019-05-16 10:58:27 | ピアノ教育

お家で我が子がピアノの練習をしていると、

ついつい口を出したくなってしまうお家の人の気持ち、

 すごく分かる。

 

でも、

できるだけ「我慢してください(笑)」

とお願いしている。

 

リズムの間違いや、

音の間違い。

それらを「違う、こうだよ」

と言って教えてしまうのは簡単。

でも、せっかく間違えているのだから、

そこから「考えて」「導き出す」。

自分の力で前に進んでほしいと思う。

 

教え込む、のではなく、

一緒に考える。

考える道筋を一緒に歩く。

一人になっても歩けるように。

 

宿題の曲の合格に囚われるのでなく、

目の前の課題にどう向き合うか。

 ノーミスで弾けるように「させる」のではなく、

「そのためにどうするか」を

「考えられる人に」。

 

本の進みは確かにゆっくりになってしまうかもしれない。

でも。

進むことより、

どう歩いたかを大切にしたい。

ほんの小さな一歩を大切にしたい。

その積み重ねが必ず

強固な支えとなる。

 

だから、

「お家で教え込まないでください」

とお願いしています。

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両手譜読み

2019-04-02 22:27:41 | ピアノ教育
お願いだから…、
譜読みは両手で!


右手を練習、
次に左手を練習、
どちらも弾けるようになったら
ようやく両手で。。。

こんなこと、
すごーーーーく長い曲になっても
やりますか?

バッハや、ショパンやそれからそれから…
挙げ始めたらキリがない、
片手譜読みでは無理な曲を書いている作曲家、
たくさんいますよ。
右手パーツに左手が弾く音を書いている作曲家、
たくさんいますよ。
左手パーツに右手が弾く音を書いている作曲家も。

大譜表を一緒に譜読みするからこそ、
見つけられる相互補助。
片手分ずつ読んでいたら、
見つかりません。

一段譜しか見られない狭い視野になってしまったら、
二段譜や三段譜を読む広い視野、
中々拡げづらいですよ。
ゆっくりでもいい
ヨレヨレでもいい、
大譜表を一緒に読む力を
易しい曲のうちから身につけなければ、
「難しい曲になったら…」なんて
急にできるワケ、ありません。

両手同時に譜読みをする力は、
決して特殊能力ではありません。
初期の段階であきらめず、
着実に身に付けてほしいと思います。
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段々と

2018-05-19 09:42:39 | ピアノ教育
新年度が始まり一ヶ月半。
進級、進学で生活のペースが
大きく変わった子も多い。

そんな中で
自分で生活のリズムを作り出せる子もいれば
やらなければならないことに翻弄されて
ノックアウト状態の子もいる。

ピアノは続けたい
のに時間が取れない。
苛立ちと焦りを抱える子、
全部が中途半端になりそうな子。
色々。

毎日ピアノを弾く!
と言うけれど、
やはり思うように時間が取れなくて、
「宿題を一通り弾いて終わりになる」
と言うAくん。

一通り弾くのにどのくらい時間がかかるの?

と聞くと、
「10分か15分くらい」
と返ってくる。

それなら
一通り弾くのをやめて、
一曲に絞って、
他の曲を弾いていた時間を
その一曲の部分練習や
譜読みに当てた方が良くない?

と言うと
「え?それでいいの?」
とAくん。

だって一通り弾くチャラ弾きより
一点集中の練習の方が
効果あるでしょ。
次の日は、前の日に手を付けられなかった曲を
練習したらいいじゃない。

なるほど…
とAくん。

平日は部活と塾と学校の宿題で
全く時間が取れないと言う
Nちゃん。
それでも練習は少なからずしているみたい。

どうしてるの?

と尋ねると、

「平日は無理だから、
週末にタメ練してる」
「あと、どうしてもの時は
どれかだけ練習することにして
全部やるのを諦める」
って。

Nちゃん、賢明な選択。
無理はしない。
でも出来ること、出来る範囲で。

もちろん
タメ練は推奨してはいない。
でも、
中高生の忙しさは
部活をやっていると
すごいものがあるので、
段々と練習の仕方、
練習の時間の取り方、
変える必要が出てくる。

こちらも、
宿題の量を調節したり、
出来る範囲で応援したい。
だから、
そんな時は、
是非相談してください。

…と同時に。
やっぱり、
塾や学校で忙しくなる前に
とにかく力を付けてあげたい。
譜読みの面での自立は
必須だ。
一足跳びに難しいレベルに行くことは出来ないけれど、
出来るうちに、
出来るだけのこと、
しておかないとなぁ、
と強く思う。
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考える

2018-05-11 11:29:46 | ピアノ教育
音符って、
楽譜って、
ある程度勉強すると、
基本的には、
自分で読み進められるようになる。

宿題の曲。
読み方が分からなくて、
「分からない」
と放置する前に、

できれば、
「自分で考える」
をやってもらいたい、
と思う。

今まで勉強した
コレとコレとコレと…
組み合わせて、
あぁ、なるほど、
こういうことか。

なんてね。

でも、
この「考える」
のやり方が分からないと、
お家の練習で
泣く、周りにアタル、
お家の人に丸っと教えてもらう
になりがち。

お家で
「分からない」
に出会った時、
泣いてお家の人に聞く前に、
「考える」をやってもらいたい。
でも、その「考える」
が分からない時は、
是非ぜひ、
レッスンに持ってきて、
一緒に「考える」をやってみたい。

丸っとオシエル、オソワル
のは簡単なことなんだけれど、
そうではなくて、
自分の知らない、分からないことを、
どうやったら分かるようになるのか、
一緒に道筋を辿りながら
考えてみたい。

そんな体験をたくさんしてもらいたいと思う。
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