生きたメロディに

小さな頃からピアノを習っていたというMさん。

最初にMさんのピアノを聴き

思ったことは、

すごーく真面目に勉強してきたんだな

ということ。

Mさん曰く

「とにかく間違えずに弾くことを

求められていた」と。

んーーー

それ、面白くないね(^◇^;)

「キレイな音が鳴らせるようになりたい」

「指の使い方が…」

とピアノに対する希望はたくさん。

全部を一つ一つ叶えてあげられたらな

とも思ったけれど

総じて一つ。

歌えるように

生きたメロディを奏でられるように

と私の中で目標設定。

ピアノが好きなMさんなのに

Mさんのピアノからは

感情が伝わってこなかったから。

数度のレッスンを挟み

この日のMさんのピアノ、

音が変わっている。

おや？

と嬉しくなる。

聞いている人に

伝わる演奏。

メロディを歌わせる。

メロディの持つ抑揚を感じ取る。

中々言葉だけでは伝え切れないものが

Mさんの中で少しずつ動き出しているようだった。

音楽は生きた言葉にして

演奏されなければ

とよく思う。

ただ楽譜に書いてある音をなぞるだけでは

音楽は命を持たない。

間違えてもいい。

演奏が破綻してもいい。

（間違えない方がいいし、破綻しない方がいい🤣）

感情や背景を音にしたい

と私は思う。



春ですね

家の近くで

あっという間に梅が咲く。

我が家の植えっぱなしの水仙も

スクスクと春の到来を訴える。

何やらウキウキしてしまう。

春を感じると

外に飛び出したくなるのは

日本人ならではなのだろうか…？

コロナを忘れる。。。

いや、忘れてはダメか。

ここで気を緩めたら

去年の二の舞だ。

もうすぐ

コロナコロナと

閉塞感も感じる毎日だけれど、

近所の梅は…

あと少しで咲くのかな？

毎日眺めるのが日課。

春はもうそこまで来ている。

遅くなっております

例年お願いしています、

次年度のレッスン編成のためのご希望伺いですが、

本日よりお知らせ配布始めます。

遅くなってしまいましたが、

できれば今月中にご回答いただけると助かります。

私が遅くなってしまったのに

急かすようで申し訳ありません。

ご協力よろしくお願いいたします🤲



違います！

初めて聴音にトライしたSくん。

最初は楽譜の書き方から始まり、

大体のルールを頭に入れてもらって

簡単な2音の書き取りから。

私がピアノを弾いて

それをSくんがノートに書き込んでいく。

…はずなのに、

書いては消して書いては消して

を繰り返すSくん。

割りと、いえ、

大層ゆっくり弾いているのに

おかしいな…。

Sくんが書き取るのを見ながら

ピアノを弾いて発覚。

私が弾く前に、

次の音を予想して先に書くの

やめてもらえるかな？

と私が言うと、

「でも、当たると面白いし…」

とSくん🤣

Sくんの予想が外れると

即座に消して書き直して

次の音を予測して先に書き、

当たれば小声で「やった！」と言い、

外れればまた消して書き直す。

あの、目的が違うんですけど😅

受験を終えて早々に

レッスンに復帰して来たSくん。

レッスン自体は一年振り。

でも相変わらずSくんの

天然振りは健在。

元気で何より。

変わらないSくんが嬉しい。

でも。

宝くじみたいに聴音するの、

やーめーてーーー🤣



死にがいを求めて生きているの

『死にがいを求めて生きているの』浅井リョウ著

紹介されて読んだ本。

想像と中身がまるで全く違った本。

何がどうしてどこに繋がっていくのか、

後半はあっという間に読んでしまった。

生きる意味。

みんな違う。

社会に認めてもらいたいとか

「上」を目指すとか

自分の生きたいように、

でも、色々。。。

中々、中々な本だった。

想いがグルグル。

真似上手

練習熱心なHくん。

ここってさ、こんな風に

…と弾いてみせる…

何て言うかな……

どう表現したらいいか

言い淀んでいるとHくんが弾き始める。

お！ソレ！

ソレだソレ！

いいね、どう変えたの？

と聞くと

「んーーー。軽く？」

と答えてくれる。

軽くだけではないけれど、

Hくんが分かってくれればそれでいいので、

楽譜に「軽く」と書き込む。

次の場面は

…弾いてみせる…

ってこんな風に…

と言い始めたところで

Hくんが弾き始める。

いいね！ソレ！

どう変えた？

「んーーー。軽く」

あら？ここも？

他の場面でも

私が弾いたのを真似して

どう変えたか聞くと

残さず「軽く」で片付けられてしまった😅

でも、Hくんの演奏は

「軽く」だけではない

もっと違う風に変わった。

…真似上手。

んー。でも、Hくんの味も残っているし、

次週、乞うご期待、だな。

ありゃりゃ

今週。

Rちゃんの演奏は入り乱れていた🤣

途中、何度も止まるし、

指も音も、リズムさえ不確かに。。。

どうした？Rちゃん。

先週は流れもよく、

リズムに乗って演奏していたのに。

声に出さずにRちゃんの演奏を聴き続け

ハタと気づいた。



強弱⁉︎

先週、流れだけではなく表現も…と

強弱を中心にレッスンした。

あぁ！と気づき、

再びRちゃんの演奏に耳を傾けて納得。

Rちゃん。

「P」と書かれた場面、

とにかく小さく小さく小さく弾こうと懸命。

音は途切れるし、ヨレるし、

リズムも怪しくなっている。

お陰で途中で何を弾いていたのか

分からなくなっている。

他の場面でも、

強さを気にしすぎて、

「指番号が…えーと、えーと…」と

完全に見失ったね。

楽譜に書いてあるよ

と声をかけても

中々楽譜を見ようとしない。

なぜってそれは、

強弱のことで頭がいっぱいだから。

木を見て森を見ず

ってヤツだね。

真面目なRちゃんらしい。

まずは、楽譜に戻ろう！

と声をかける。

音やリズム、指使いは

楽譜を見れば確認できるでしょ？

それから、いくら「P」って書いてあっても

鳴るか鳴らないか

そんな瀬戸際の音量を極めてほしいと

書いてあるわけじゃないんだよ

と話す。

曲の雰囲気を作り出すことの方が大事なこと、

諸々色々話して、

少し演奏も落ち着いて来た。

発表会直前じゃなくてよかった。

Rちゃんの真剣さに心打たれた。

ガンバレ！！Rちゃん！！

たまには…

お世辞にも

よく練習するタイプ

とは言えないSくん。

それでも、言われれば

発表会の曲に関しては

練習しては来るようになったものの、

今度は中々テンポアップしない。

テンポアップは、

無理矢理して欲しいわけではないので、

弾き込んで行くうちに

だんだんペースが程よい感じになれば…

と考えているため

各自に任せていることが多い

…のだけれど、

ことSくんに関して言えば、

のんびりなテンポにどっぷり

落ち着いてしまっている感じ。

弾き込もうと何だろうと

テンポアップする気配が感じられない(⌒-⌒; )

Sくんの帰り際、

この曲ってさ…

と弾いてみせる

…とSくん、

「僕の弾いている曲って

そういう曲だった？」

と驚いている。

うん、そう。

割とイケイケな曲。

と言うと、

「最後にエライもの聞いちゃったなー」

とブツブツ言いながら帰って行った。

翌週。

珍しく（？）Sくん、しっかり練習して来た。

「先週スゴイの聞いちゃったから

頑張ったんだけど、

どうやってもココがダメでさ…」

と今までにない練習の話🤣

Sくん自身も、

そして曲のイメージも変わっていて、

俄然、やらねば！

の雰囲気に。

たまには弾いてみてよかった

としみじみと思った。

さぁ、これからだ。ここからだ！！