初合わせ

7月の演奏会に向け、サックスＳちゃんが合わせのためにやってきた。

3月の発表会で1楽章だけを演奏したけれど、
今度は全楽章。

前日に
「明日、合わせる時間ありますか？」
と連絡入り、
にわかに緊張感が高まる。

何故って、それは。
3楽章が難しいから。

演奏だけでなく、二人のリズムやタイミング、
合わせるのが難しそうなのだ。
ただでさえ、二人して全然違うリズムを刻み続けるこの曲。
どうなることやら、と心配。

合わせてみたら、
「やっぱり！！」でした。

二人とも、もっともっとお互いの譜面と仲良くならなければ！！
自分のパートを知っているだけ、
なんとなく相手のパートを知っている、読める、
なんて程度では、事故に対処しきれない。
いかんです。

この曲を初めて聴いて下さる方にも、
きちんと分かりやすい！と聞いていただくためにも、
もっともっと
これから譜面にかじりついて勉強です。

がんばります！

ゲジゲジ

ピンポ～ンと鳴らすと同時に玄関を開けたＲくん。
手にはゲジゲジ…。
来る途中に見つけて、拾って来たらしい。

驚く私に、
「これは蝶の幼虫だから大丈夫！
ボツボツが出たりかゆくなったりしないんだよ」
と教えてくれる。

え～っと。
そだね。そうかもしれない。
そうなのね、恐くないのね。

でも！

「ごめんね。ピアノを弾いている間にその子はどうするの？
苦手な人もいるし、実際私もあまり得意ではないし（苦手だし）
外に置いてきてもらえる？」
とお願いする。

「え～！！」と言うものの、
ピアノを弾いている間のことは考えなかったからなのか、
渋々、外に置いて来てくれた。

「それから、もう一つ。
悪いんだけど、手、洗ってもらえる？」

「大丈夫なのに…」とＲくん。

「蝶の幼虫。
好きな子は好きなんだろな。
でもね、苦手な人は苦手なんだよ。
そして、その幼虫を触った手でピアノに触るのは、
好きな虫だったとしても、洗ってもらえるとうれしい」

と話したものの、
洗ってもらえるとうれしいと思ったのは、
やっぱり私が苦手だからだろうか。。。

ごめんよぉ、Ｒくん！！

勝利！！

勝った～！
やった～！！
すご～い！！！

寝不足は腕に来るので見ないつもり…だったのに、
結局4時前に起きて見てしまった～！

でもでも、日本サッカー。
勝った！
勝ちました！！

取材…？

最近、立て続けに「教室の取材をさせてもらえませんか…？」
という連絡を受けた。

ＨＰを見て連絡をくださったよう。

１件は全国誌。もう１件は何だかよく分からなかった…。
それからまだ他にも…。
ＨＰをそんなにたくさんの方に覘いていただけているんだなぁ、
と、ＨＰを作ってくださったＳさんのことを仰ぐ。。。

私の教室に興味を抱いてくださるのはとてもありがたいことだけれど、
やっぱり、どこぞの「誌面に載る」というのに、
どうしても躊躇してしまう。。。

私の考えているピアノ教育、私の関与した教材。
どこまできちんと伝えられるか自信もなく、
それがそのままきちんと載せていただけるかも分からない。
どう扱われるか…という保証もない。


以前にも
「教室の○年生の生徒さんをお貸しください。
テレビで初見演奏をしてもらいます。
アメリカで超人的な初見力を持った子との比較をしたいんです。」
という依頼もあった。

失礼な…！！
比較対象！
アメリカ人の子を持ちあげる半面、
比較される側は間違いなく「凡人扱い」か、はたまた落とされるか…？
比較された子のこれから、気持ちのケアはどうしてくれるんだ！！と怒り心頭。


やっぱり、どうしても、
そういったメディアの取材。
引いてしまう。

私は私。
変に振り回されることなく、
やれることをきちんとやろう。

練習嫌い

練習嫌いなＭちゃん。
それでも、一発合格を目指す気持ちは人一倍！！

ま～、なんて都合のいい！！

とは思うものの、そのひたむきな気持ちがカワイイ。

もちろん1回で合格にできないことが多いので、
あの手この手で、数度に渡り弾いてもらうことになる。。。

それは今日もでした。

どこのパーツもしっかり弾けているし、
どう注意したらいいか分かっているみたいだし、
合格にしてあげたいのだけれど…。

何故か弾き始め、
最初の音を何回か鳴らさないと弾き出せない。
弾き出してしまうと、ノリノリで弾ける。
それから、後半、ちょっとツカエテしまうところもあった。

1回通奏し終わったところで、
「最初の何回かボンボンってやってから弾くの、
あれ、ない方がいいと思わない？」と言うと、
「じゃ、1段目だけなら弾いてもいいよ」と、
トライの姿勢。

でも、やっぱりボンボンと、
数回助走をつけなければ弾き出せない。

…思わず何度も練習してしまうＭちゃん。

「あれ～？」
「まただ！ダメだ～！」
などと言いながら、何度も何度も練習している。

何回か助走なしで弾けてきたので、
「あとさ、ここのところ、なんだかあやしかったよね？」
と言うと、
「しょうがないな～」
と言いながら、再び練習。

部分練習が上手く行くようになってきた頃、
「ためしにさ、最初から弾いてみない？」

「え～！！また弾くの？」とＭちゃん。

「何度も何度も弾いて、なんとかできてるみたいなんだけど、
本当にできてるか、最初から弾いて確かめてみたくない？」
と、完璧主義Ｍちゃんの心をくすぐる。

「いいよ！やってみる！」

…。
かくして、上手く弾けるわけはなく、
今度は最初から最後まで通奏する練習が始まった。。。。

結局、今日、この曲は合格にはしてあげられなかった。
上手く行かなさを自分で知ってしまったＭちゃんは、
「○つけて…」とは言わなかった。

Ｍちゃん。
お家でただ弾くだけの練習ではなく、
今日は1週間分の濃い練習ができました

レッスンの中で、あと少しなのに～！
という思いをいっぱい味わっていたようなので、
お家に帰って、練習の続きをしてもらえると、
練習の意味が分かってもらえるんだけど…

練習！と銘打たず、
「ピアノを弾くことが楽しい」と思えるようになってもらえるとうれしい。
繰り返し弾いて、弾けるようになっていく実感を、
もっともっと体験してもらえるように、
レッスンをしていきたい！！！
と思いました。

新参者

「新参者」
東野圭吾作。阿部寛。

これはまだ読んでいなかった東野圭吾の作品。
この人の作品はドラマや映画になっても、
ほとんど原作の雰囲気や温かみが減らない。

「新参者」は原作は読んでいないので、
どのくらい違いがあるかは分からないけれど、
この東野圭吾の作品の中に共通する空気感を
充分に感じることができた。

最終回、満足！！

当人、ミステリー作家を自負してるようだけれど、
私にはミステリー作家とは受け止めがたい。
もちろん、どの作品も殺人などの事件があって、
トリックや色々なことの絡まり具合も
すごくよく練られているのだけれど、
人の感情の持つ悲しさ、
人と人とが温かい気持ちで繋がっていることを描いていて、
殺人は悲しいことだけれど、
そこに至るまでの様々な感情が
読み手、見る側にとっぷりと根を下ろす。

シーンごとの色々な感想を載せてしまうと、
見ていない方、読んでいない方にネタバレとなってしまうので避けますが、
人が人を思う気持ちがこんな事件になってしまう…。
やるせない気持ちが残る、
そんなドラマでした。

聞こえない・・・？

Ｔくんの集中力はすごい！

弾けない箇所があると、
レッスン中だろうと、
私が何と口を挟もうと、
ガンガン練習を始める…

今日もレッスン中、
Ｔくんの集中練習が始まった。

あまりにも必死になりすぎていたので声をかけた。

「ちょっと待って」
「ストップ～」
「お～い！！」

全て無視…
か、いや、聞こえていないのかもしれない。

こうなったら、思う存分練習してもらおうか…
と思ったところ、
Ｔくんのズボンのファスナーが開いていることを発見してしまった。

どうしようかな、
今言ってあげようかな…
でもきっとまた聞いてもらえないかも知れないしな、
一息ついたらにしようかな…

などと考えたけれど、
どうせ聞こえないのなら、
言ってみよう！！

と、必死に弾き続けるＴくんに向かって
「ねぇねぇ、ズボンのファスナー、開いてるよ」
と言ってみた。

するとＴくん。
「え？あれ？うそ？」と弾くのを止めて、ファスナーを締める。

な～んだ。
やっぱり聞こえていたんじゃないですかぁ

…と思っていたら、
再び、集中練習へと行ってしまいましたとさ。

音楽博覧会

詳細が決まりました。


お陰さまで、たくさんの出演者が集まり、
楽しい音楽会となる予感。

第一部には幼稚園～中学生までが出演します。
第二部には、趣味で音楽を続けている方が演奏します。
第三部は、専門で勉強した方が多くご出演くださいます。
お時間がありましたら、是非足をお運びください。



音楽博覧会
2010年7月18日（日）
仙川アヴェニュー・ホール”ve quanto ho……”
開場　11：30
開演　第一部　12：00
　　　　第二部　12：40
　　　　第三部　13：20　　（終演予定　15：30）
チケット＝500円・全席自由