ぴあピアノ教室 in 目白

豊島区目白にある
小さなピアノ教室のページです。
日々の出来事を綴っています。

応援

2020-04-22 22:50:00 | レッスン
3月の教室レッスン。
Aくんの最終回もあった。

教室に通い始めて9年くらいかな?
異常に飲み込みが早くて
本がどんどん進んで、
新しい曲を読むことにも貪欲だったAくん。

一見、スピード狂で
カッコいい曲ばかりを好んでそうなのに
たまーに「これいい曲!」と
抒情的な曲に惚れ込むAくん。

人の演奏のクセや
動きの鍵を見つけるのも上手で
発表会や勉強会の後、
「あの人はこんな風に弾いてた」とか
「こんなノリだったよね?」と
あっという間に
マネして弾けちゃうAくん。

3月の発表会でピアノからは離れ、
自ら決めた将来の道へ
勉強を絞って行くと決めていた。
…が、コロナで発表会は中止。
中途半端に
Aくんのピアノ人生が終わることが
残念でならなかったけれど、
3月いっぱいは続ける、と。

最後に舞台で弾くチャンスを
あげられなかったことは
とてもとても残念だったけれど、
Aくんは、最後まで頑張った。

これからは自宅で
Aくんの好きなバンドの曲や、
ジャズを弾こうとしているらしい。
「レッスン」ではなく
ゆるーく弾き続けてくれるらしい。
それだけで、私は
すごーく嬉しい。

最終回のレッスンに
Aくんは好きなバンドの楽譜を持ってきた。
「弾き方を教えて欲しい」と言って。
「どれをどう弾けばいいのか分からない」のだそう。

ちゃんと譜面の読める人のはずなのに…
と思って楽譜を見せてもらうと
何と弾き語り譜。
「歌いながら弾きたいの?
それともピアノだけで
曲が完結するように弾きたいの?」
と聞くと、当たり前に
「え?オレ、歌うんですか?」と(笑)
Aくんらしい(^◇^;)

これから先、
楽譜を選ぶときの注意などを話し
色々弾き合って最終回、終了。

ちょっと寂しいんだけど…。
名残惜しいんだけど…。
将来の道を決めたAくんは
やっぱり何だか頼もしくて。
そう言えば、
幼稚園生の頃はタメ口だったのが
気づけばちゃんと
です・ます、で話すようになっていて、
当然、私より小さかったのに
私より大きくなっていて。
色々思い出しては
懐かしさが膨らむ。

オンラインへの移行があったり
気持ちが落ち着かず
書けなかったAくん最終回。
顔を合わせて最終回を迎えられたこと、
今ならよかったなぁと言える。
一歩間違えていたら
PCの画面越しに
さよなら だった。

音楽とは違う道を選んだAくんだけれど、
私はAくんを
ずっとずっと応援し続ける。
コメント
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