『春の花』という
タイトルのついた曲を弾くRくん。
しかし、
どう聴いても
違うんだよな〜。
「春の花って
優しくさりげなく咲いてて
そよ風に揺れて
ユラユラとか
そんな感じしない?
Rくんの演奏だとさ…」
と私が言いかけると
突如Rくん
「シャキーン」
と言って立ち上がり
背筋だけでなく
手指までピン!
と伸ばした「気を付け!」の姿勢に。
ウケる。
「だよね。
分かってるね。
それってお花っぽくないような
気がする」
と言うと、
「シャキーン!って感じの
お花知ってるよ。
ヒマワリ!!」
ってRくん。
なるほど、ヒマワリ。
確かに背は高いのにシャキーンって
立っている感じだね。
でもヒマワリ、
夏のお花だよね。
そうか〜。
と残念そうなRくん。
「じゃ1回、
春のお花の感じで
演奏してみてよ」
と声をかけると、
それはそれは優しく包み込むような
ほっこりな気持ちになる
演奏ができた。
「すごーくいいね」
と思ったことを言ったのだけれど、
「でもやっぱりシャキーン!がいい!」
ともう一度、ヒマワリバージョン(笑)
人の感性はさまざまですから…ね。