引っ張り過ぎ

ここ数回。
Ｃちゃんとのレッスン、噛み合わなさを感じていた。
私の言葉がスルスルＣちゃんを通り抜ける。
どう話してもＣちゃんには通じない。

なんでだろう？
なんで、なんで？？？？？

とめいっぱい考えて、一つだけ思い当った。

発表会が近くなり、
何とか形にしようと、がんばり過ぎてたかも…と。

で、前回のレッスンは発表会のことはさておき、
Ｃちゃんの得意なデスクワークに時間を割いてみた。
Ｃちゃんとの会話。ちょっといい感じ。
私の話も届いている様子。

で今日。
私から引っ張り過ぎないように、
Ｃちゃんの様子をしっかりみつつ、発表会の曲に向かってもらう。

Ｃちゃん、すごく集中した表情で演奏してくれました♪
そのほかのことも、私の言葉がきちんとＣちゃんに届いているのが分かる。


私。
何とかしようと焦ってた？
形にしようと思い過ぎていた？

もっともっとと引っ張るつもりが、
Ｃちゃんの気持ちを置き去りにして、
突っ走っていたよう。
いかん、いかん！

感受性の強いＣちゃんは、
私の微妙な変化にしっかり反応していたんだ！

Ｃちゃん、ごめんよぉ。
Ｃちゃん置いてきぼりじゃ、意味ないのよね。

発表会。
Ｃちゃんらしさ一杯の、楽しい演奏ができるといいね☆

何を想い演奏する

発表会までもう一週間というところまで来た。

Ｎくんの練習も深くなってきた。
でもまだイマイチ味がない。

そこで提案。
「Ｎくん。好きな子いないの？いるでしょ？
　この旋律、好きな子が話しているんだとか想像しながら弾いてみない？
　でこっちは、頼りになる男性の話…ね」

え～～！？！！とかなりな大テレなＮくんだったけど、
想像しながら弾いてもらうと、
明らかに音と表現が変わる。

でもまだまだ。

「君のはね、まだまだお友だち同士の会話だよ。
　この曲はそんなテキトーな会話じゃないと思うんだけど」

…と掘り進めると、
「じゃ、もうちょっと抑え気味ってこと？」
とか何とか言いながら再び弾いてもらうと、
またちょっと表現が変わる。

で、一番の山場に来ると、やっぱり少年に戻るＮくん。

「いやいや、それはさ、両想いになれてウホホーイ的なノリでしょ。
　ここはそうじゃなくて、両想いになれて幸せにとっぷり浸るシーンじゃない？」

「なんだそれー？？？」
とは口で言ってたけど、Ｎくんの演奏はどんどん変わっていく。

「幸せ噛みしめ系でどうよ。
想像するだけじゃなくて妄想しなされ、好きなように。」
と進めると、
「もう、全く意味分からん！」
と赤面Ｎくん。

でも、いい雰囲気出てきたよ。
発する言葉はさておき、ちゃんと妄想してるんじゃん！

…と、完全におばさん化してしまっている私。。。

で、レッスンの最後に
「音符と指と、場面展開考えてたら、何やるんだか分からなくなる～～～」
ってさ。

「思いっきり妄想しちゃってくださいな、その方が面白いから（笑）」
と引き下がらない私。

色々想いながらの演奏、期待してま～す！