心を伝える

演奏におけるパーフェクトって何だろう。

ノーミスで弾くこと？
とある世界を表現すること？（これってパーフェクト、ある？）

昨年の発表会で、とあるお父さまから
「みんなの気持ちがすっごく伝わって来て感動しました。
心に響く演奏だった。
技術なんてものじゃない、心が伝わってきました。」
と。

すごく嬉しい言葉だった。

みんな、実は色々とミスもあったし、事故もあった。
でも、それでも、

心が伝わった！！

私にとっては、すごくすごく嬉しい言葉だった。


テレビの司会者？が「感動をお届けします！」とかいうセリフはよく聞くけれど、
「感動」ってなんだろう？

演奏者が「感動させてやる！」とか思いながら演奏するのは、ワケ分かんないし、
「魅せる演奏」を求め、ウリウリの媚び媚びな演奏は、もっといらない。
（そう、私は形だけのアイドルは好きじゃない）

じゃ、聴いている人は何に感動するのか。

演奏している曲に対する「想い」は、演奏に出るだろう。
どこまで真面目に真剣に向き合ったか、も演奏から聞えるだろう。
それからそれから…。

演奏者は、色々な想いを抱え人前での演奏に臨む。
その想いがまっすぐ聞き手に届いたら…。

心が伝わるかしら…？