ふむ道,小道,数多く

趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME9 IX : The Scouring of the Shire (3)

2007-04-27 23:39:31 | Tolkien・HoME
下書きなので,いろいろ矛盾はありますので注意。

<下書き>
(続き)敵は大堀町にいますが,戻ってくるまで1日かかります。そこで彼らは「Boss」のいる袋小路屋敷へ行く事に。とりあえず,ピピンは街道に,コトンは水の辺村に残り,フロド,サム,メリーがホビット庄に向かいます。そこから袋小路屋敷への道は(正式版にもある通り)悲しい物でした。袋小路屋敷は醜い小屋の影に隠れて見えません。

(初期の下書きでは,テッド・サンディマンはビスケット工場をやっていたそうです)この文はすぐ削除されたそうですが→「醜いホビットがmill-door(一瞬水車小屋かと思いましたが,このSpinners Endレポートから,イギリスでは,mill=工場を指す,とわかりました)でくつろいでします。サムは,小型のしだ家のビルみたいだ,と思います。『いつも欲しい物が手に入るとは限らねえぞ,テッド・サンディマン。次は何が来るか教えてやる。風呂だ!』彼はポニーから飛び降り,テッドの鼻を殴り,持ち上げて橋から川へ投げ込みます。」(トールキンさん,ホビットは泳ぎがニガテ(→テッドが死んじゃう)だという事を忘れてたのかな(笑))

(気を取り直して書き直し)テッドは,「Bossは11時までは人にお目にかからねえぞ。自分はシャイアの為に働いている。おめえらはいらねえ。(サムに)ドラゴンとかエルフとか,終わったんだよ。あかんぼの国にけえったらどうだ。ここは大きな町になるんだ。大きな人達が来るんだ。たくさんの車が行き交うようになる。エルフにはそんな事できねえだろ!」あまりの事に言葉を失うサム。なだめるフロド。

袋小路屋敷に着くと,ドアは開きましたが,ひどい臭い。ネズミ以外に生きた人のいる気配がありません。サムは「ここがずっと帰りたかった故郷か。知らねえでよかったべ。」フロドは「ここはどうにかしなくてはならないな。大変だけど。お前の持ってきた箱が役に立つだろう。」サム「箱でごぜえますか? 奥方様は御存知だったんだ! 鏡で見せて下さった。。。!」フロド「まず,Bossを見つけよう。」

するとその時,「何してる?! 出て来い!」の声。見ると,表にオークのような大男がいます。フロド「我々はBossを捜している。コシモは私の従兄弟で,ここは元々は私の家だ。」男は仲間を呼ぼうとしましたが,答えはなく,フロド「もし仲間を捜しているなら,皆大堀町だ。」そしてホビット達は剣を抜きます。フロドはさらに「Bossはどこだ?!」すると男は「俺様がBossだ。シャーキィだ。」フロド「ではコシモは?」するとシャーキィは「あのバカ,ママにも逆らえやしねえ。おかげで首をしめにゃならんかった。」フロドは突如,彼はずっと庄長の振りをして,シャイアを牛耳っていたと理解します。「何の為にそんな事を!」

「お前は何様だ!? 俺様がBossだ。俺様が好きなようにやる。お前ら子豚は働き方を学べばいい。サルマン様が欲しがる食べ物や,ここでは何の役にもたたない物を出せばいいんだ。そして彼が奴らを支配するか,我々がお前らネズミの首を絞めるだけだ。」フロドは言います「アイゼンガルドは破壊された。サルマンは今は物乞いだ。お前は余計に生き過ぎたようだな,シャーキィ。冥王は倒れ,ゴンドールには王がいる。3日猶予をやる。それ以降ここにいたら,お前はコシモを殺したように殺される。お前の道は丘を下って東の方だ。早く去れ!」シャーキィ「4対1だからといって,いい気になっているな」(あれ?ピピンは置いて来たのでは?)フロド,マントを脱ぎ捨て「では1対1だ。」

そして2人は戦い始めます。シャーキィは剣を持っていましたが,フロドはマントを盾のように使い,足を攻め,彼を倒します。つらぬき丸が彼の体を貫きました。こうしてシャーキィは終わりました。フロドはその下から這い出てきました。(続く)
</下書き>

長い下書きの読書は,最後1ページ残してしまいましたが,GW後にやります。

この下書きではBossですが,正式版はChief(お頭)です。似てるけど微妙に意味の違う言葉ですね。

ちょっとややこしいですが,シャーキィは,最初は水の辺村でたむろしていた人間の中の1人の名で,そのうち袋小路屋敷を占拠したアイゼンガルドの半オークになり,最終的にサルマンになったんですね。なんかいかにもならず者っぽくて,とってもらしくない名前だと思っていたら,元々サルマンの名前ではなかったんですね。(汗)

TTTの下書きで,ローハンとの戦いの後,ガンダルフと言い争いをするシーンからずっと引き摺っているんですが,トールキンさん,尊敬すべきマイアであるサルマンを,なかなかここまで貶める決心がつかなかったんですね。

でもサルマンの事以上に驚いたのが,フロドです。最初はヒーローにするつもりだったんですね。とすると,何故,あえて非暴力主義者にしたのか,気になる所ですね。実はここん所って,どうして大学のお偉い先生が趣味で書いた小説が,単なるマニア向けファンタジーの枠を超えて,20世紀最高の小説になり得たのかという,大きなポイントだと思うので,なおさらです。


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