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趣味いろいろ。2014/9に別ブログを合体したので、渾然一体となってしまいました(笑)

HoME9 IX : The Scouring of the Shire (8)

2007-06-25 23:30:51 | Tolkien・HoME
サルマンとの話は,最初は正式版よりたくさん書いてあったそうです。

<下書き>
(何故か)「よくおいでになった!」と,サルマンがドアの所に立ってました。以前会った時よりしっかり食べ,みすぼらしさはなくなっていました。
フロド「シャーキィ!」サルマン「ご存じだったか? 私の部下は昔私の事をそう呼んでおった。皆忠実で,ここまで一緒に来たのだ。とても喜ばしい事だ。」
フロド「わかりません。何故,そして何を,彼らはここでしているのですか? 悪戯ですか? ガンダルフは,あなたはまだそういう事ができると言ってましたが。」
サルマン「(削除:尋ねる必要があるか?)笑わせるな,ホビットの旦那よ。偉大な奴らと一緒にいるうちに,お前さんは偉大な事を成し遂げ,そして国元でさぼっていられると思ったか? しかしお前は自分の面倒も見れない奴だな。少々ぐずぐずし過ぎたな。私はお前にレッスンしようと思ったのだ。これは私の受けた傷に対して,楽しみを与えてくれたよ。」
</下書き>

2番目の下書きでは,正式版に近付いたそうです。ただし,まだサルマンの最期のおぞましい姿は描かれてなかったそうで。。

初版に寄せられたそのシーンに関するメモが興味深いそうです。

<メモ>
8/28,サルマンは褐色人の国へ。その後Old South Roadに入り,灰色川から北,北西へ。9/22にホビット庄に到着。460マイルを25日で旅した。1日平均18マイルで,できるだけ急いだという事。つまりシャイアに38日しかいない事になる。しかしその多くの部分は,ごろつき達が彼の命令で既に済まされていた。彼はアイゼンガルドを出る前からこれを計画していたのだ。
</メモ>

私としては,その後に書いてあったクリストファーさんのコメントが興味深いです。
トールキン父さんは,最初にこの章を書いた時,フロドの経験が彼を大きく変え,最初に書いたような活躍はできないだろうと考える事になったんですね。


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