パーフェクトワールド

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★もっとある!2世をテーマにした文学「サバイバー」

2009-06-24 23:45:55 | ●JW的エンタメ
村上春樹さんの1Q84で盛り上がっているところでもう一つ。

こちらのほうが出版は早いのですが、厳格な(そしてカルト的な)キリスト教家庭で生まれ育った「2世」の結末を書いた小説があります。

映画「ファイトクラブ」でおなじみのチャック・パラニュークの「サバイバー」です。


私は読んでみて、「宗教的に倒錯した、そして厳格で世間から切り離された家庭の出の若者」が主人公というこの「サバイバー」よりも、前作「ファイトクラブ」のほうがずっと直接的にJW2世の葛藤みたいなものを感じました。


個人的には「ファイトクラブ」のほうがお勧めです。2世なら直接的言葉は出てこないにしろ、深い共感や、うまくいくとやすらぎさえ感じちゃうかもしれませんよ。


サバイバーのほうは、宗教組織に絶妙に人生をコントロールされた青年が、宗教組織の犠牲者を助けるプログラムに逆に翻弄され、ヒーローに仕立て上げられ、みたいな内容です。

「ファイトクラブ」でも「サバイバー」でも、そしてリアル世界のJW2世でも、なにかの起爆剤になるのはいつも気になる異性の出現である。というところは共通しているところだと思います。


さて、疑問となるのは、前回のエントリーでいただいたYukioさんのコメントにもあるように

なぜ今、宗教2世にスポットが当たるのか?

ということですよね。

なぜ今?なぜ2世?

2世ってホットだったんだ。。。


宗教家を題材にすれば単なる宗教小説になってしまうが、自分でそれを選ぶことができなかった子供たちが登場すればそれはドラマである。みたいな?こと?

それとも単に危ない、極端な宗教組織を形成したヒッピーみたいな親から生まれた子供が成長して病みだした時期だから?

つまり意図せず行われてしまった実験の結果が出てますので、それについてとりあげてみます。みたいな感じ?


それとも。。。なに?

エホバのご意思?

2世としてはやっぱり3番だと思います!