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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

杉並和田中「夜間授業」右翼都議土屋の暗躍

2008年01月25日 | こんな極右偏向都議を許せるか!!
 ● 杉並区夜間塾に便乗する土屋の無節操を許すな
投稿者:北の良心 投稿日:2008年 1月20日(日)09時16分53秒

 <転送・転載可>
 杉並区和田中の夜間塾は、民間人校長による教育の民営化路線そのものであり、そこまでやるかと驚いた。
 しかし18日の報道で、記者会見にあの土屋敬之都議が東京教組の谷口委員長と同席していたのにはもっと仰天した。土屋は何を考えているのだ。

 土屋敬之といえば、今更言うもでもなく、「君が代強制」の急先鋒で、横山教育長を突き上げて「10・23通達」を出させた黒幕で、国立二小土下座事件でっち上げや、板橋高校卒業式での起立強制の怒声、七生養護学校性教育への介入、九段中増田教諭の分限免職、「ながら条例」廃止など、民主教育や組合活動をことごとく敵視し、今日の東京の教育を破壊してきた張本人である。そのいくつかは今も裁判で、「組合」や「良心的不服従者」たちが闘い続けている当事者でもある。彼の後援会には藤岡信勝らが名を連ねているように、「つくる会」の歴史教科書を礼讃する国家主義教育を目指す人物でもある。
 よりよってこんな極右と東京教組の委員長が記者会見に同席するなんて目を疑った。杉並区で土屋と足並みを揃えるなら、民間塾問題より、まず扶桑社の歴史教科書採択撤回でなければいけないし、もし土屋が教組に支援を求めてきたとしたら、これまでの数々の組合敵視、民主教育攻撃を改めることが先決だろう。彼のこれまでの所業に目をつぶり手を結ぶなどあり得ないことだ。

 土屋がなぜ教員組合に擦り寄ってきたのか、その意図は透けて見えるだろう。
 衆院選間近と言われる中で東京11区(板橋区)の民主党候補は空白のままである。都議を3期勤め民主党東京都連の総務会長にある土屋は、客観的に見れば最有力候補といってもよい。ところが、彼の右翼偏向ぶりが民主党候補にふさわしくないとの声が強くて承認がおりない。そこで、無節操にも教育問題に理解があるポーズを示してイメージチェンジを図ろうと、サピックス問題に飛びついてきたのではないか。おそらく都教委に杉並区を呼び出させストップをかけたのも、かつて都議会文教委員だった権力を笠に着て彼がやらせたことだ。彼のHPを見ると分かる。それくらいの力はある。
 ところがあいにく、石原都知事や渡海文科省が杉並区の自主性を尊重する談話を発表してしまい、彼のもくろみは失速し転落しかかった。そこに東京教組の記者会見同席とは、土屋からすれば助け船を出してもらったようなものだ。万一、彼が衆議院議員に当選でもしたら、東京の教育は決定的なダメージを被るだろう。

 彼が本気で、民間塾導入に反対しているとしても、市民・教組の反対とは根本理念が違う。彼は教育の国家統制を目指す観点からおそらくすべての民間を排除しようとしているのであって、教員組合や市民が国民の教育権の観点から反対しているのとは、正反対の教育理念なのである。
 谷口委員長が土屋と同席した真意は測りかねるが、私たちは杉並区の教育民営化路線に反対する際に、扶桑社の歴史教科書を賛美するような極右都議とははっきり一線を画さなければならない。右手で殴って左手で握手を求めてくるような相手は、キッパリ振り払わなければならない。

 もう一つ、都教委のダブルスタンダードぶりも、指摘しておきたい。
 杉並区夜塾にストップをかけた理由として曰く、「教育の機会均等」とか、学校が「営利活動」に使われるとか、しかし都教委にそれらを語る資格があるのか。
 「営利活動」を言うなら、多くの都立高校で、予備校のサテライト授業を導入して、希望する一部の生徒からお金を取って、学校の教室で予備校のビデオ授業を見せているではないか。私の学校でも、教員の反対を押し切って校長が率先して導入した。
 また「機会均等」を言うなら、足立区が学力テストの成績で予算に差を付けようとした時になぜ指導しなかったのか。都立高の「進学重点支援校」など一連の教育政策は、格差を拡大するものであって、どこが教育の機会均等というのだろうか。
 「民間人校長」も、都教委が先鞭を付けてきたことである。
 土屋に突き上げられ、無理矢理もっともらしい理屈をこじつけてストップはかけてみたものの、実は都教委自身が自縄自縛の自己矛盾の陥穽にはまろうとしているのだ。

 杉並区の夜スペ問題での土屋の暗躍を見逃してはならない。
 むしろこのことをきっかけに、公教育の使命をなげうつ杉並区の民営化路線にも、その根底にある山田区長が推進しようとしている国家主義的「杉並区教育基本条例案」にも、キッパリとノーを突きつけると同時に、露呈してきた相手側の内部矛盾をついていく好機が到来したとも言える。この問題で、石原・山田と土屋の間に、民主党と土屋の間に、都教委内部の路線対立に、しっかりと楔を打ち込み、目先の利益に目がくらんで迷走を始めた土屋が墓穴を掘るのを手助けしてあげられるかも知れない。

『藤田先生を応援しよう』
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