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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

もう、ええかげん、止めたら業績評価!!

2012年10月29日 | こども危機
 ★ 今年の教職員人事評価研修会(教頭・副校長)ではどんなことを研修しているの?
 2011年4月の千葉県での一般教職員の業績評価の実施から2年目を迎えました。
 千葉県教育委員会は教育事務所ごとに校長と教頭・副教頭の研修会を年1回行っています。昨年度の研修会資料には「目標申告書など作成しない職員の業績評価の総合評価は、C評価又はD評価となる。」(要約)が明記されていました。ところが、今年度の資料からは削除されていました。なぜでしょうか。
 今年度の研修の内容は、(1)目標申告及び業績評価の現状と課題、(2)人事評価上の成果と課題について、(3)事例演習が中心でした。
 「(1)目標申告及び業績評価の現状と課題」の中で、「人事評価制度についての10の質問」という項目があります。
 (「→」の後には、研修者の意見や説明者の解説を書き込む「空欄」がある)
 昨年度もほぼ同様の質問でした。この質問(太字)を見てあなたは何を思いますか。
 ※( )内は、私の意見。

 目標申告や業績評価で構成される人事評価制度は、学校にはなじまないのではないか。廃止すべきである。→
(管理職を含めて教職員のほとんどが、このように思っている。)

 教育活動は職員の協力・協働によって成り立つものであり、職員一人一人を評価することは、職員集団の分断及び職員の孤立感を深めることになるのではないか。→
(給与などに反映された時にはどうなるかと考えれば明らかに、管理職と教職員、教職員同士に信頼関係がなくなることは目に見えている。)
 教育は生徒一人一人に対してなされるものであり、その成果は1年や2年で計れるものではなく、また目に見える形で現れるものでもない。→
(成果があった時だけを評価されたのではとんでもないことだ。荒れている学級を受け持った場合はどうか、その教師の家庭状況や健康状態はどのように考慮するのか。また、放課後残ってできる教師もいれば、できない状況の教師もいるわけで、あらゆる面で状況が違うのに果たして公正・公平に評価できるのか。)
 多くの教職員の業績を評価することは、少数の管理職で行うことは、難かしいのではないか。→  ※この項目だけ昨年度の項目と変更していた。
(昨年度は「D いわゆる成果主義は、民間においても失敗 若しくは批判的に 捉えられているのではないか。」
なぜこの項目だけを変えたのか。明らかに知らせたくない内容であるからでしょう。民間だけでなく経済白書も批判してるよ。)
 業績評価は、評価者と被評価者の人間関係の悪化につながる。→

(人間関係が悪化することは明白である。C評価やD評価をつけられて正常な人間関係でいられるだろうか。また、様々な状況で協力して働いているにもかかわらず、自分だけがA評価をつけられていい思いができるだろうか。)
 業績評価は、学校現場の多忙化をさらに深刻にするのではないか。→

(現実にそうなっているではないか。管理職は業績評価のために機械的に校舎内を見て回り、目標申告書の記入や面接は、管理職も教職員も時間を取られてしまう。また、校務分掌で何かやりたいということで提案した時に他の教職員も忙しくしてしまうこともあるのではないだろうか。目標申告書に書いたことがいつも頭から離れないで疲れてしまうのではないか。)
 業績評価とこれまでの勤務評定の違いは何か。→

(業績評価はみんなに迷惑を掛けているということである。また、学校を、教育を破壊してしまう恐ろしい悪魔である。なぜなら、誰も必要だとは思っていないから。)
 業績評価の結果を、今後給与等、処遇に反映させることは検討していないのか。
(検討していることは明らかである。公務員改革や教育国民会議から言われていることで千葉県独自で考えたことではない。また、他県の様子を見れば明らかである。給料や処遇にどんどん反映されてきている。千葉県の給料表が改悪されたのも業績評価による賃金差別に対応できるようするためだ。なぜ、「完全実施」と言わないで「実施」と言っているのか考えれば明らかである。今検討しているのは、いつから完全実施するかである。)
 評価者である管理職員が、自分の専門でない教科担当者の評価を行う場合、その教科に関して的確な評価ができるのか。→
(出来るわけないでしょ。)

 指導が困難な学級を担任した場合等において、顕著な成果が必ずしも現れない場合、評価に影響は出ないのか。→
(給与や処遇に反映するとなると、指導困難な学級を持ちたいとは思わないのが普通だろう。今以上に指導しやすい学級を希望するだろう。そうなったら、責任は誰が取ってくれるんですか?千葉県教育委員会様!)
 昨年度から実施されているにもかかわらず、こんな研修を続けているのは情けない現状です。こんなことは、評価する側が分かってて当たり前のことなんですよ。(業績評価Q&Aにしっかり書いてありますよ。また、実施要項にもついていましたよ。来年の研修では上記の項目は省かれているでしょうね?)
 昨年不十分なままで評価されているなら、はらわたが煮えくりかえりますよ。「評価の仕方も分からないで、よう評価できるな。人をばかにすんな。」と言いたいよ。
 もう、ええかげん、止めたら業績評価!! ( S )


『千葉学校労働者合同組合』
http://www.mdn.ne.jp/~ggk/parts/news.htm
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