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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

田畑裁判ニュース

2008年04月25日 | 平和憲法
 <田畑先生の再雇用拒否の真相を究明する会ニュース>08.4.10

 ◎ 控訴審の裁判官が決まりました。


 東京高裁第15民事部 藤村啓裁判長・佐藤陽一・大浜寿美裁判官です。どんな方か分かりませんので、ご存じの方ば知らせてください。

 控訴審第1回 08年5月28日(水)午後1時半~東京高裁808法廷
 「原告意見陳述」の予定 地下鉄「霞ヶ関」下車A1出口
(地裁と同じ建物8階です)


 ◎ 2/12不当判決言い渡される

 東京地裁は、超満員の法廷で、僅か2行の「請求棄却」の文言を読んだだけで、何の説明もなく終わらせました。
 勝訴を期待して集まった傍聴の方々は、同じ法廷で次の判決書い渡しが控えているため、何も分からないまま退席せざるを得ませんでした。
 田畑さんは、原告席で「これじゃ裁判所は要らない」と言いましたが、裁判官の耳に届いたかどうか。

 ◎ 「初めに敗訴ありき」 判決の骨子
 ①《適正で正確な情報に基づき評価されることへの期待権侵害》

 …「被告の行為(推薦書作成および人事情報を成田に提供)と成田室長の行為(都教委へ内申する役割を担っているため、情報収集)は『公権力の行使』に当たるから、仮に違法性がが認められたにしても、被告個人はその責を負わない。」
 ②《教員としての名誉毀損》
 …「被告の陳述書・証言は、原告の社会的評価を低下させるものと言うべきである。しかし、被告は、みずからの記憶に反して虚偽の供述・陳述をしたと認めることはできない。」

 ◎ 3/6判決報告会開かれる (於弁護士会館)

 原告代理人の萩尾弁護士、和久田弁護士のほか、意見書を書いてくださった国語学者の田島伸夫氏、立正大教授浪本勝年氏が駆けつけてくださり、集まった支援者と熱心な話し合いが行われました。

 【連帯の挨拶】
 ◇東京争議団議長 小関 守氏

 ことの本質に一切触れていない形式的な判決。民主教育を進め、子どもたちの自由な生き生きとした成長を阻害しようとする管理教育を止めさせようと、そういう立場で闘ってきた田畑さんに、思想差別、組合活動嫌悪、不当労働行為等を行った。
 それが裁料所の判断手法に全く触れられていない。それをどうするか。このまま人生を終えられないという闘いである。
 ◇けんり総行動事務局長 岩崎松男氏
 ずるいというか、逃げて逃げて逃げる位置を探っている、核心をぼかした許せない判決。これからも教育労働者といろいろな面でネットワークを組んで世論にアピールし、大衆運動を広げる中でこの問題に決着をつけよう。控訴審に両けて裁判所にきちんと審理させるよう早速取組まねばならない。

 【萩尾弁護士から】
☆尋問であれだけ中神を追いつめたのに、なぜこういう結果になったのか、裁半所は何を考えているのかわからない。

☆「期待権侵害」…「成田が都教委へ内申行う役割を担っている」という成田室長の言い分が、そのまま認定されている。それは誤りであると立証したのに、根拠なく認めている。
 法治国家というのは、法律の根拠なくそうしていいのではない。これは期待権のボイントなので、控訴審で更に立証する必要がある。

☆「名誉毀損」…何が名誉段損に当たるか裁判所がまとめているが、そのまとめ方が恣意的である。本来違法だ炉、例外的に阻却されるのは、被告が立証すべきなのに、判決では真実だと加害者がいえば阻却されている。これは法律問題なので、よく調べてみたい。

☆判決は、都合のいいところで中神に虚偽はないといっている。例えば、国語の「遅れ」を中神ほ「15分」といっていたが、「5分」に直している。

☆料決文で「被告が、殊更に他人の名誉を毀損する目的、意図があって供述、陳述したとの事実は、本件全証拠によってもこれを認めるに足りず…」とあるが、その立証のため膨大な証拠を出しているのに、一顧だにしていない。普通は「全証拠」ではなく「何号証」と書く。

☆原告にさんざん意見陳述させて、何故こうなのか。

 【和久田弁護士から】
 控訴審は、闘いにくく、一審で審理を尽くした」といって、1回で結審することが多い。
 我々が控訴理由書を書くが、それだけではなく、新しい証拠、証人を出し、原審で出し切れなかった主張を裏付けていかねばならない。判決は、法律論で負かしているところと事実をきちんと見ないところがある。事実関係を高裁に考えさせる証拠を出す。
 (以下略)

 ■ 事務局から ■
 1.「公正な審理を求める署名」のお願い

 和久田弁護士の話にもあったように、高裁は第1回で結審の宣告をすることがよくあります。
 先行訴訟でも高裁は、「十分審理は尽くされた」といって、原告の意見陳述もさせず、いきなり結審の宣告をしました。
 すぐに弁論再開の申し立てを行い、東京争議団の応援を得て抗議に押しかけ、弁論再開させましたが、これは至難の業だったそうです。
 第2回たった15分でしたが、原告が絞り出すような声で5分の陳述をし、その結果中神校長の虚偽を幾つも認定させました。
 今回も打ち切りが予想されます。そうさせないために早々に署名を集め、裁料所に届けることになりました。個人の署名用紙を同封しましたので、ご協力ください。5人の欄ですが1人でも結構ですから送ってください。ご家族、ご友人にも広げていただけたらと思います。団体署名の用紙もありますので、労働団体や教員の団体でなくても(合唱や趣味やスポーツや勉強会や市民団体やもろもろ)いいので、ご協力くださる方はお知らせください。

 2.カンパのお願い
 田畑さんは、中神によって失職させられ、闘い続けて13年目に入ります。先行訴訟も勝つはずだったのに不当判決、今回も同じ結果になりました。
 しかし、闘いを止めるわけにはいきません。教育界のためにも、こんなことを許すわけにはいかないのです。
 そこで、皆様に裁判費用に充てるためのカンパをお願いしたく思います。会費(1口1000円なるべく2口)あるいはカンパをお送りください。
 諸物個値上げの時で大変恐縮ですが、振替用紙を同封しました。事務局手不足で、活動が不十分な点お詫びします。

 3.運動を広げるために
 「君が代不起立事件」に先立つこと8年のこの事件は、東京都の教員の思想弾圧の「はしり」です。これが起きた1995牢は、まだ、組合が力を持っていました。
 しかし、田畑さんは、打ち捨てられました。ここで、闘っていれば、今日のような情勢は招かなかったでしょう。かえすがえすも残念です。
 民主教育を守るため全力で働き、全人格を否定された田畑さんの、これは人簡復活の闘いでもありす。どうか理解され、ご支援くださるようお願いします。周囲の方への働きかけや宣伝などもよろしくお願いします。
以上

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