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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

無法者達の珍問答、その2

2004年12月28日 | 増田の部屋
こういったことがあって、我々は議会で、この教員に関する資料等の要求を行って、その子どもの人権の回復や、学校の正常化に取り組んだということでありますので、引き続き、都教委も十分な、この教員に対する関心というものは持ち続けてもらいたいというふうに思います。
 その次に、もう一つ取り上げられました七生養護学校の処分の件でありますけれども、去る十月二十三日、先週の土曜日、「七生養護の教育を壊さないで-おかしいぞ東京都教育委員会」が新宿で開かれております。ここには、「昨年、都立七生養護学校で子どもたちに取り組まれてきた性教育が、過激な性教育と攻撃され、石原都知事も一方的に非難する発言をしました。東京都教育委員会は、実際の授業を一度も見ることなく、百十六名の教職員などを処分しました。これに対し云々」ということで、まだ七生養護で行われた、さまざまな法に抵触する教育上の問題点は、本人たちは改俊、反省するどころか、いまだにこれだけの集会をやったり、処分を受けた先生も多分参加したんじやないかと思いますけれども、反省は見られないという実態があります。
 この七生養護学校の教員が処分されたということでありますけれども、一体、どのような理由で処分が行われたのか。これも本会議の質疑をお聞きになった方はよくおわかりにならない方もいらっしゃったんじやないかと思いますので、もう一度改めて、この処分の内容をご説明ください。
○江連人事部長 
平成十五年九月十一日付で、七生養護学校における教職員に対して行いました懲戒処分の内容でございますが、一つとして、平成十一年、十三年、十四年度における虚偽の学級編制の報告及び平成十年度から十四年度におきます不正な調整休や平成十四年度における不正な研修の承認等によりまして、停職一カ月及び降任とした者が一名でございます。
 二つ目として、平成十三年、平成十四年度における勤務時間内の校内飲食及び平成十四年度におきます職場離脱により、戒告とした者が一名でございます。
 三つ目として、平成十三年、十四年度におきます勤務時間内の校内飲食により、文書訓告とした者が二名でございます。
 また、平成十年度から十四年度における不適正な調整休の取得や、平成十三年、十四年度におきます学習指導要領等を踏まえない不適切な性教育により厳重注意とした者が三十七名でございます。
○古賀委員 
今ちょっと言葉がはっきり聞き取れなかったんですけど、校内飲食と聞こえたんですけど、もう一度正確にご答弁ください。
○江連人事部長 失礼いたしました。三番目のところ、平成十三年、十四年度における勤務時間内の校内飲酒でございます。飲酒、お酒の方でございます。二番目のところも平成十三年度、十四年度における勤務時間内の校内飲酒でございます。失礼いたしました。
○古賀委員 
赤旗でもこの集会の記事は大きく報道されていました。今までもいろいろな集会、日野市でも行われましたし、取り組みが続いているようですけれども、そこに書かれている記事の内容とか、主張というのは、このチラシで、先ほど読みましたように、この処分は過激な性教育を攻撃する一環として行われたんだと。性教育をやったことに対して処分があったというふうに、全部、記事もこういうチラシもなっているんです。
 ところが、今の処分理由をお聞きしますと、虚偽の学級編制が行われていた。つまり、親に説明している学級と実際に授業をやっている学級が違っている。今はもう改善されましたけど、処分を受けて降格になった前の校長がやっていたわけです。これは性教育と何の関係もない。学級編制のごまかし。それから、不正な調整休。つまり、勤務した後の休みのとり方ですね。これも本来、決められている休みのとり方、調整休をとらないで行っている。
 それから、不正な研修の承認。認められないものを、校長がいいやということで不正研修を認めていたわけです。ぐるだったわけです。それから、今私が言葉の確認をいたしましたけれども、勤務時間内の学校内での飲酒、酒を飲んでいた。
 それから、職場離脱、つまり、勤務時間中に職場を離れ、職場放棄を行ったということで、処分が行われ、懲戒処分が下ったということであります。これは百十六という数字をどのチラシを見ても、必ずテレビ局なんかも、日本テレビなんかもそそっかしいものですから、これを盛んに流していました。この処分の中には教育長も入っているんです。たしかそうです。監督不行き届きで、教育委員会の幹部も入って、そこにいらっしゃる方、何人か処分、つまり、幹部も内部処分として、校長、教頭、教員の指導が十分できなかったということで、身内である学校の職員だけの処分じやなくて、監督責任もみずから問わなければならないということで処分が行われているわけです。
 これは具体的に申し上げますと、降格処分になった、つまり、校長もぐるだったわけですので、一般教員に降格して、停職一カ月になりました。そういった教員や都教委幹部を合わせて百十六人ということで、そのうち七生養護学校の処分は、教頭も管理責任があるということで、戒告。教員も四十六人が厳重注意ということになって、確かにほかの学校でも処分があったわけです。その合計が百十六人ということでありますので、この数字を必ず強調して、集会をやっている人は、こういう表記がされておりますけれども、それは実態とかなり帝離しているということをいっておかなければなりません。
 それから、七生養護学校の性教育に関して、つまり、学習指導要領を逸脱した性教育、それから不適切な教材を使った性教育を行っていたということで処分が行われましたけれども、これは懲戒処分じゃないんですね。すべて厳重注意という、履歴書には載らないし、記録にも全くとどめられない。これからそういうことをやっちゃいかぬよという程度の、懲戒処分ではな-校長とは別ですよ。校長とは別に考えなきやいけませんけれども、実際にこの学習指導要領を逸脱し、なおかつ、私たちも現場でそういう教材を見ましたけれども、そういう教材を使った不適切な性教育を行ったということで一般の教員、処分を受けたのは三十七名。これは全部懲戒処分じやないんです。
 それをチラシやビラ等を見ますと、すべて自分たちがやった性教育というものが処分の対象になった、それだけだということのような宣伝を巧みに行っているわけです。実際は、全く真実は違うということを皆さんに申し上げておかなければなりません。
 何度も確認しますけど、学級編制をごまかすとか、そういうことを校長はやっちやいけないですね。それから、規定外の研修を認めたり、そのほか調整休の問題とか、勤務時間中に旅行に出かけたり、これが全部処分の対象になったということですので、繰り返して恐縮ですけれども、処分の中身というものを、よく皆さんにはご理解いただいておく必要があるというふうに思います。
 それで、性教育のことは、これもジェンダーフリーと相通ずるものがあるので、やると長くなりますので、簡単に触れておきたいというふうに思うんですけれども、日本の性教育というのは、ロシア革命の後、始まったんですね。これはロシア革命に触発されて、男と女というのは役割が分かれている。私有財産というものをなくさなければ、社会主義革命、共産主義社会には移行しませんから。私有財産を守っているのは男であり、それを支えているのは女性だ、そう書いてありますね、エンゲルスの本を読むと。
 これを何とか壊さなければ革命は達成できないという一つの考え方があるわけで、これにしびれて、ついて、今まで来て、その流れを守っている人たちがいる。これが性教協と呼ばれるグループの人たちです。最初は山本宣治、有名な人ですね。この人が始め、性道徳を破壊することによって社会秩序の混乱を招く。そして、支配層がおさめている社会を揺さぶるという、そういう考え方なんです。ですから、性道徳とか、今の民法によって秩序が守られていますけれども、そういう秩序をいかに破壊していくかということが一つの運動としてあるわけです。その中にジェンダーフリーも性教育も位置づけられているということを踏まえておかないと、一緒に仲よくやるのはいいじやないかとか、男としてではなく、女としてではなく、個として、人間として、性別にとらわれることなくと、これにみんなころりとやられてしまう
わけで……。
 やっぱり新撰組っていいなと思う。大河ドラマを見て思う人は、男らしいからあれだけドラマにもなるわけで。男らしい男は女性にドメスチックバイオレンスといわれているような暴力を振るったりしません。男らしくない男がふえたので、ああいう事件が、幾ら運動をやって、法律をつくって、予算をつけてもふえるんですよ。私は、基本的にはそういう考え方を持っています。それが、安田徳太郎とか、これも有名ですね。山本直英、村瀬幸浩、こういう流れで、今の性教協というものが運動を続けてきている。その源流というものを踏まえておかないと、性教育の議論のときもー-・確かに性教育は必要ですし、やらなきゃいけない。やっていいんです。やるべきです。しかし、それがわいせつ教育になったり、例えば、村瀬幸浩、この人は性教協の代表幹事で、東京都にも乗り込んできて、教育委員会と談判しようということで、去年も来ていますね。
 この村瀬幸浩さんが書いた「性教育が深まる本」というのがありますね。かなりいろいろなものを発表していますけれども、この人の言葉で、一つ私は大事だと思うのは、知っておいてむだにならないと思うのは、母体にとって異物としての胎児といっています。つまり、胎児というのは、母体にとって異物だ。刺さったとげとか、石ころみたいに表現しています。つまり、母親と子どもの情愛に基づく結びつきとか、愛情に基づく親子の関係とか、異物との間に生まれるわけがないわけです。こういう発想や考え方のもとに、今、性教育を進めようという運動が性教協を中心に蔓延していて、それに感化され、そして、洗脳されたといっていいかもわかりません。
 現場の教師たちの中にも、この七生養護学校、まさにそうだったんですけれども、その講師を、性教協の有名な人を次々呼んできて……。(「珍説を吐かれていますね」と呼ぶ者あり)いや、本当のことだよ。そういう講演をやらせる。そこでまた、勢力がふえていく。それに校長も絡んでいたということが、この事件の背景にあるということ。
 もっといろいろ申し上げてもいいんですけれども、時間が余りないので、これは終わりにしておきます。七生養護学校の処分が行われたという背景を皆さんにわかっておいてもらわなきゃいけないので。赤旗だけ読んでいると、さっぱりわからないわけですよ。だから、委員長にも聞いていただきたいと思って、お話をしました。それでは、これは本会議での質問で、いろいろ私どもにいわれなき中傷がありましたので、その背景と、今日までどういうことが行われてきて、この事件が今尾を引いているのかということを皆さんにも知っていただきたいと思って触れたわけです。
 次に、主任手当の拠出の実態についてお聞きいたします。
私のところには、いろいろなチラシが時々送られてきまして、主任手当に関するものも幾つかあるわけですが、一つずつは読みませんけれども、例えば、「銃口」という三浦綾子原作の小学館から出ている、これを見ようということのチラシですけれども、連絡先は南多摩教育会館になっていまして、多摩市教育委員会もそそっかしいというか、後援しているんですね。
 この上映に際しては主任手当拠出金による補助が行われますと堂々と書いてあります。都教組では、一九八○年T一都教組の人たちは元号は使いませんから、キリスト教暦で必ず書くわけですね。一九八○年に導入された主任制度に伴う手当を主任になられた方々の同意を得て拠出してきました。その拠出金で東京総合教育センターをつくった。
 

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