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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

「教室から戦争が始まる」危機感迫る集会

2017年02月13日 | 暴走する都教委
  =卒業式の校門前ビラまきを提起=
 ◆ 都教委包囲ネットが集会
   ~権力に従順な生徒増に危惧の声も
(週刊新社会)
教育ライター・永野厚男

 "君が代"強制を一層強化した東京都教育委員会の10・23通達(03年発出)の撤廃を求める現・元教職員、保護者ら市民で結成する都教委包囲ネットワークが2月5日、都内で卒業式前の総決起集会を開催した。
 都立高教諭や校門前ビラまきを実行している市民が「君が代強制や管理的生活指導の影響で近年、権力に従順で無表情な高校生が増えている」と語った。
 この背景には、主権者教育等で政府の政策や見解が是であるように教え込む、"政治的中立性"強制の影響もある。
 主催者側は各校の卒業式当日、校門前ビラまき("君が代"時、不斉唱はもちろんのこと、着席・一時退席する自由がある等、伝える)を実施すると提起した。
 この他、被処分者の根津公子元教諭や、共謀罪反対の石橋新一さんも発言した。
 1925年(治安維持法公布の年)生まれの北村小夜・元公立小教諭は、「改めて今、『教室から戦争が始まる』」と題し、以下のように講演した。
 ①小学校在学時、"御真影"の前で、"君が代"斉唱後、校長が厳かに教育勅語を読んだ四大節(紀元節等)の学校行事を、都教委通達後の卒業式等は、模している。
 ②修身の国定教科書で「天皇の赤子として生まれたありがたさ」を教え込まれた。姿勢を正し教師の話を聞くのは苦痛だったが、低評価が付く(通信簿は「操行」欄に加え数値評価あり)のは人格を否定されるので、辛抱した。安倍政権の道徳教科化は要警戒。
 ③「現人神の天皇のため命を投げ出すのが最高の善」と教わったが、「天皇は人間では?」と悩んだ。
 ④綴り方の授業は兵隊に慰問文を書き、図工は戦車や軍用機の絵を描いた。体育で薙刀を持ち献身奉公・攻撃精神がみなぎった。
『週刊新社会』(2017年2月14日)


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