パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

★ 自衛隊職場体験について板橋区教委交渉

2023年06月27日 | 暴走する都教委と闘う仲間たち

  《学校と地域をむすぶ板橋の会『手と手 声と声』から》
 ★ ますます教育に進出する自衛隊 3.21報告その後

 3.21つどいで、上記テーマに関する区教委交渉の経過と現状を報告しました。
 当日レジメで記した

自衛隊からの子どもや若者たちへの勧誘が強まっていること。
学校教育においては、教職員への「日の丸・君が代」強制
上からの伝達機関と化した「職員会議」
自衛隊を「災害援助隊」「海外協力隊」のように肯定的に記載する大半の教科書、
教科化により家族愛→郷土愛→愛国心を刷り込む「道徳教育」
「日の丸・君が代」大歓迎のオリパラ教育等々、

 国を愛し守ることの刷り込みがされてきている、ということは3カ月たった現在、ますます強くなっています。
 「ウクライナ」での戦闘場面や「台湾有事」を喧伝する南西諸島を始めとした戦闘訓練場面が、テレビに登場することが多くなり、自衛隊の進出は強まる一方のように感じています。

 私たちは2018年以降、教育が子どもたちを再び戦場に送り出すことがないように願って、自衛隊の学校教育への浸透に少しでもブレーキを掛けたいと思い、板橋区に質問書を提出してきました。
 しかし、力量不足で情報把握や、やりとりも不十分で、どんどんアクセルが踏まれる状況になっていることは否めません。

 学校に関わる具体的な項目も、この間主に問題にしてきた「中学生の自衛隊での職場体験以外」増えています。
 21日レジメとダブる部分もありますが、主にその後の取り組み、判明した点を記しますので、どうぞお読みください。私たちの考え方・取り組みについて、ご意見ご批判をいただき、ぜひ、共に取り組んでくださるように訴えます。

【1】自衛隊職場体験について、

◆ 3月28日区教委指導室と話し合い

 まず質問に則って回答がありました。
 2022年度は志村四中(5人)高二中(4人)が3日ずつ練馬駐屯地で職場体験、日数も学校数も増加です。
 内容は「行進訓練」はない、心肺蘇生法等の救命救急、災害救助活動について体験講話だと、災害救助が強調されますが、自衛隊職場や業務の説明等講話の内容、配布資料などは把握していないとのこと。

 少しはっきりしたのは区教委の立場で、「キャリア教育担当者連絡会などを通じて学習指導要領に則った指導をすると共に計画の確認、報告を通じて必要な助言をしていく」という点です。
 しかし、「自衛隊も働くことの大切さ、挨拶等マナー。勤労観職業観を学ぶことが主目的。(だから問題ない)」との姿勢は相変わらずです。

 参加者から「自衛隊での職場体験は問題」を指摘する発言が次々と出され、最後は、うなずいてはいたのですが、「問題だ」との言葉は引き出せませんでした。
 下記の経過も踏まえて区教委にどのような働きかけをするか検討していきたいと考えます。

◆ 自衛隊を体験職場候補にしないよう求め、中学校長等に手紙を送付〔P11参照〕

 区教委が「校長決定」を繰り返すので、校長に、そして当然なんらかの形で関わっているはずの先生たちにも知ってもらいたいと考え、全中学校に、校長と全教職員に宛てた手紙を、4月下旬に郵送しました。
 郵送だけで話し合い申し入れなどは出来ておらず、現在まで、誰からもなんの反応もありません。

◆ 板橋区は自衛隊への住民基本台帳の情報提供開始 15歳は閲覧

 2018・19年に、自衛隊への情報提供等を質問した時には、自衛隊法に則り閲覧を承認していること、また、2016年には、陸上自衛隊高等工科学校の生徒の募集については住民基本台帳法に基づくとの資料が提出されました。
 その後、私たちは検討をきちんとせずに、区教委への申し入れに絞ってしまいました。

 ところが、2022年10月及び23年2月の区報等に、「申出により自衛官募集対象者情報提供から除外します」の記事が掲載され、状況が変化したことを知りました。
 区がHPに記している

「従前は、(略)東京地本職員が来庁し、区の閲覧端末から書き写していました。この度、提供対象者から除外申し出を受けることで、より区民の考え、要望に寄り沿った対応ができると判断し、自衛官等の募集案内等の配布のため、東京地本に対し、入隊適齢者情報の提供を実施します」

 という措置で、対象者は23年度中に22歳・18歳になる人で、情報提供拒否申し出は22歳が5157人中1人、18歳が3665人中21人だったとのこと
 少し増えたのは、この問題に抗議した団体の働きかけがあった影響と思われますが、大半の若者は気づくこともなく、又区役所に来なくては拒否の申し出が出来ないシステムですから、除外申し出はアリバイに過ぎないと思います。

 私たちは、15歳については今も閲覧されていると考え、先日、戸籍住民課に説明を求めました。
 その結果、23年度中に15歳になる男子については、「陸上自衛隊高等工科学校募集の為」との理由で閲覧申請が出され、東京地本職員が来庁し、氏名と住所を書き写しているとのことがはっきりしました。

 22・23年度の、自衛隊の訪問回数は各4回・閲覧時間は30分×36コマと同35コマとのことでした。

 情報提供への変更理由・経緯等は、募集事務などは総務課の担当ということでしたので、後日総務課と話していく必要があります。
 板橋区は、区議にも自衛隊出身者が3人いて、練馬駐屯地も近いことから自衛隊への親近感が強いのか、なぜ率先して「情報提供」を行うのか、抗議していきたいと思います。

学校と地域をむすぶ板橋の会『手と手 声と声 NO.25』(2023年6月19日)


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