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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

放射能回避の認識が地割れのように広がる

2014年01月14日 | フクシマ原発震災
  《木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」》から
 ▼ 東京大学、早稲田大学に中部以西からの志願者が大きく減少、河合塾直前分析。
 ▼ 被爆懸念を伝える小朝師匠。


 放射能回避というのは、水面下で相当大きな流れになっています。
 このことが顕著であると言えるのは、覆い隠せないような話が、丸三年を迎える新年になって、次々と露呈しているからです。いろいろな形で、語られ始めたと言う事でしょう。
 僕のところにも知り合いで、一部上場の大企業に勤めていて、海外赴任中のエリート社員から年始の挨拶がきて、「家はどうされましたか?東京の環境が環境だけに、早めに売却するのもありかなと最近考えています。」などと書かれていました。
 前から分っている人の感覚も、少しずつですが動き始めています。

 一昨日、河合塾が出した、ことしの入試の志願者動向の直前分析を見て更に驚きました。事態はさらに分かる形になっています。
http://www.kawaijuku.jp/news/data/20140108.pdf
 河合塾は、地方の受験生が、地方の大学を受験するために、地元志向がすすんでいるという理由から、首都圏の有名大学に志願者の減少が目立つと言っています。
 それは大学入学後の生活費や地元での就職が理由とか。

 でも、これはなぜ今そうなっているのかという説明がありません。昔よりも、東京での家賃や生活費負担は少ないのに、地元志向の受験生は最近多くなっているという理由がわかりません。
 そして、最後に、こういう説明がついています。
 「東京大、早稲田大の志望者を出身地区別にみると、中部以西出身の志望者が大きく減少していることがわかる。」
 本来、国立ならば東大、私立志望ならば、早大を目指すのが、これまでの日本受験生の流儀でした。その流儀が顕著にわかる形で変化していると言う事です。
 しかも、東日本からの受験生の減少という話はなく、中部以西の志望者が、東大、早大にわざわざ行かなくなっているという事が示されています。
 僕は断言しますが、被曝回避を考えて、東京の大学にわざわざ行くことを避けている受験生の家庭が、西日本で一定数以上多くなっているという事でしかありません。
 また京都大学には関東の受験生が増えている現実もあるようです。当然でしょう。事象が指していることは一つです。
 「放射能回避」「被曝回避」という認識は、伝わるのは、なかなか難しい話に思う人もいるかもしれませんが、そうした強固な壁が、地割れのようにひび割れ始めているという事です。
 こうしたひび割れは芸能人でも続いています。

 落語界の春風亭小朝師匠、ご本人のブログに、『まわりを見たら』 というタイトルの記事を1/8に出されていて、、ご自身の身のまわりで様々な身体不調が相次いでいることを書かれています。本当にいろんなことがおきているようです。
http://ameblo.jp/koasa-blog/entry-11745589080.html
 どの事象が何かは、噺家さんですから、丸めて書かれていますが、次の記載から、被曝を懸念している話なのは明らかです。
 「現在金沢在住の元うちのスタッフが子供たちを連れて東京の実家へ戻ってきてたんですが、わずか一週間いただけで、親子の顔にできものができて体調を崩してしまいました。」
 「彼女いわく、東京は水と空気がまるで違うそうです。ガーン。 こんなところにはいられないと、逃げるように金沢へ帰って行きました 。 やっぱりねぇ。」
 東京と非汚染地の間で行き来をすると、身体不調がいろいろと発生することは、被曝を懸念する我々にとっては、常識です。
 こうした事象について、まる三年を間近に控えた正月に、五月雨式に著名人が語り始めているという事は、とても大切であると僕は思います。
 こういう芸能人のような人々に語ってもらわないと、いつまでたっても認識しない人は、日本人の大半だと僕は思いますので。彼らが語り始めていると言う事は、ようやく認識のすそ野が広がる兆候ですから。
『木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」』(2014-01-10)
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/33930c1f7bfac3f4d1e4c45a244053b6
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