パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

★ 2025年度使用中学校教科書採択にむけて

2024年06月18日 | 「日の丸・君が代」強制反対

 ★ 教科書展示会へ行き、できる限りの意見反映のとりくみを (WEEKLY 東京教組から)


 3月22日に文部科学省は中学校の教科書検定の結果を公表しました。新しい指導要領になってから2回目の検定です。
 10教科100点が合格しました。社会科歴史で2点が「具体的な検定内容が漏れていた」ことを理由に結果が「未了」となりましたが、4月19日合格となりました。この2点が合格となったことに対して、韓国の外務省が強く非難しています。合格した教科書は2点のうち1点が採択の対象となることになり、101点からの採択となります。

 中学校教科書検定結果のポイントは、合格した教科書の97%がQRコードを記載し、1年英語は1.7倍増になっています。
 知識を活用した話し合いや探究など、生徒の主体的学習を重視する内容になっており、平均ページ数は現行版より0.2%増え2004年度以降で最多です。

 ウクライナ侵攻人工知能(AI)など社会情勢を反映した記述も増えています。
 また、「性の多様性」に関する記述が増え、登場する教科も広がっています。
 領土に関する指導を求める学習指導要領に従い、合格した社会の教科書全てが竹島(島根県)や尖閣諸島(沖縄県)、北方領土の説明を載せた。内容は現行版を踏襲し、特に地理や公民の分野で政府見解を反映して「固有の領土」と記述する文面が定着しています。

 5月14日~6月7日教科書研究センター(江東区)で検定教科書の公開が始まり、いよいよ教科書採択に向けた動きがスタートします。子どもたちにより良い教育を保証していくために「より良い教科書」が採択されるよう、とりくんでいかなければなりません。

 今回の教科書採択でも注視すべき教科書は歴史・公民道徳です。
 その中には「つくる会」系の執筆者がかかわってつくられたものがあります。これらの教科書は過去の侵略戦争を、反省よりも自衛のための戦争と肯定し、人権尊重よりも国への貢献を強調し、憲法を変えるよう誘導しているものです。

 教科書採択に向けて東京教組では、片桐育美さん(中学校社会科教員)を講師にお迎えして、6月15日(土)に教科書の学習会を行います。教科書について学習を行い、より良い教科書が採択されるよう、意見反映のとりくみを行っていただきたいと思います。
 文科省は6月14日から7月18日の任意の14日間を教科書展示会の法定期間としています。
 各地区での教科書展示、教科書採択に関する情報を東京教組にお寄せください。集約した情報はWeeklyなどでお知らせします。是非、教科書展示会での意見反映のとりくみをお願いいたします。
 また地域によっては、教科書問題にとりくんでいる市民団体があり、関心を持っている市民がいます。できれば連携して教育委員会に要望書を提出するなどの活動もお願いします。

『WEEKLY 東京教組』(2024年5月28日)

 


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