スンウな毎日 ~since 2005 April

俳優 チョ・スンウ(CHO SEUNG WOO 조승우)さんの応援ブログです

「裸足の夢」上映 ダマー映画祭in広島 その2

2010-11-27 22:38:13 | 映画「裸足の夢」
ワークショップはロケハンを含めて、この一年間で広島は4度目・・というキム監督の穏やかな雰囲気で会場もゆったりとした感じで始まりました。

初見の観客がほとんどの様子を見越して、監督から最初に「東ティモールチームの優勝・・日本チームが負けたストーリーの映画でごめんなさい」と気づかいのコメント。

映画の結果としてはそうであっても、描かれた東ティモールの選手たちは2004年の実際の優勝から6年経った現在、U-17の主力選手として活躍しており、広島は彼らの夢の叶った街

とても大事な場所であり、また、今回「裸足の夢」の制作によって、東ティモールー韓国ー日本がつながった意味は大きいとのお話です。

特に広島では、極寒の季節のタイトなスケジュールになってしまった中でも、ボランティア協力が熱心で監督も温かく迎えてもらっており、この雰囲気があるからこそ、良い映画になったことを感謝されていました。

願わくは、正式な日本上映時期が決まれば・・今日の日本語字幕はボランティアさんのものでした。

ここからは8月の試写でも出てこなかったお話、東ティモールでの制作裏話をいくつか。

映画の中で描かれた社会状況からもわかるように、まだ東ティモールでは演劇や映画を大衆が楽しめるまでの環境が整っていません。

映画に登場する現地の人達は「演技」に対する知識もなく、モデルのサッカー選手たちの人脈を中心に選んだ少年たちも監督やスタッフの下で、約一ヵ月間 勉強をして映画撮影に入ったそうです。

そこに言語の問題が発生。

テトゥーン語で生活しているティモールでの撮影には、スタッフの話す韓国語やポルトガル語や英語が混じり、なかなか大変だったそうです。

またエキストラの人数は、広島は比較できないくらい多く、言語の勉強も不十分な方たちも多々。
 
なので、映画全編が完成し、今回広島では日本語字幕をつけることで試写できたけれど、出来上がった作品を東ティモールのより多くの方たちに見ていただくには、音声吹替え版のフィルムをつくって見てもらうことが一番の良策。

吹替え版の映画は、政府の庁舎広場を試写会場に約2000人近くに見てもらったそうです。

2 コメント

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キム監督に感謝します。 (ボッチ)
2010-12-25 15:14:37
 2010年1月に観客のボランティア募集がありました。協力する。でも同じことなら「台詞が欲しい」。現場は医師役が必要。
 運良く採用される。空気がよめる。皆にも良い状態で参加して欲しい。翌日からは観客として参加する。両国の夫々を応援する。最後には声が嗄れる。東ティモールのみんなが私に最後に日本語で「ありがとうございます。」私は「オブリガード」を交わす。上映会。ダマー映画祭にキム監督に質問し、丁寧に答えて頂く。一市民として関われた事。人情味と情熱のあるキム監督に益々の栄光あれ。と賞賛します。
 私事ですが、撮影の翌日は中米コスタリカ。軍隊を捨てた国。内乱が以前あった国。東ティモール元大統領の講演を聴講しました。
 今 日本は平和について可能なことから始める。そのリーダーが必要です。
老若男女すべてできることから始めよう。
 「夢」見えない思いが見える姿となって現れる。
この映画に参加させて貰って大きな財産を頂きました。    カムサハムニダ。
コメントありがとうございます (ペンちゃん)
2010-12-25 15:54:28
ボッチさん、こんにちは!

8月の上映会の時に前列で映画をご覧になっており、監督にお話しかけていらっしゃった姿・・私覚えております!!

映画、本編をずっと見ていて件のシーンもじっくり見ました!
大変重要なお役をされていましたね。

映画のシーンの中で、わだかまりのあった少年たちの垣根を取り払う立場でもあり、現実にも映画の成功とティモールの少年たちと日本とのコミュニケーションにも尽力され、この映画、決して派手な内容ではありませんが大きな支えになられてたと思います。

キム監督も、細かいことに気を配られますが何と言っても律儀な方、映画をつくった後でも広島の街や出演者、東ティモールの方たちへのお返しを良質のお話しとちゃんと訪問しての直接コメントで果たされているのは素晴らしいと思います。なかなかできることではないです

今、日本では「裸足の夢」広島でしか上映がされておらず、またこれから来年にかけて全国に広まって行きたくさんの方たちに、「夢」を持つことと、この映画で平和を改めて考える。その両方が伝わっていくよう、また広島からも発信していきたいですね。

また、試写とかのチャンスがあった時にボッチさんにお会いできますよう。

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