peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

「千厩秋の山野草展」のタムラソウ(田村草)

2010年10月22日 | 植物図鑑

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2010年10月17日(日)、千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「千厩秋の山野草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田)で開催されていたので、見に行ってきました。会員が丹精込めて育てた山野草が100鉢以上展示されていましたが、それらの中に花を沢山つけたタムラソウ(田村草)もありました。昔は家の近くの山野でも見られたのですが、最近は見られなくなっています。

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花はアザミにそっくりだが、葉に刺はない。

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タムラソウ(田村草) キク科 セラツラ(タムラソウ)属 Serratula coronata ssp.insularis

山地の日当たりのよい草原に生える多年草。高さは30~150cmになる。アザミによく似ているが、葉は薄くて柔らかく、刺がないので見分けられる。根茎が横に這う。葉は互生し、羽状に深く切れ込み、縁には粗い鋸歯がある。葉の両面とも細かい毛がある。茎の下部の葉には長い柄があるが、上部の葉の柄は短い。

花期は8~10月。長い枝の先に紅紫色の頭花を上向きにつける。頭花は直径3~4㎝。総苞の先端は鋭く刺状になり、アザミの花形に似る。枝が箒状になり、その先端に頭花をつけるので、タマボウキの和名もある。分布:本州、四国、九州及び朝鮮半島。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


シラサギカヤツリ/ディクロメナ・コロラタ

2010年10月22日 | 植物図鑑

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2010年10月17日(日)、千厩野草会(会長・金野昌敏)主催の「千厩秋の山野草展」が開催されていましたので見に行ってきました。会員が丹精込めて育てた100鉢以上の山野草が展示されていましたが、それらの中に「カヤツリソウ」と表示された植物がありました。図鑑で調べてみたら、シラサギスゲ(白鷺菅)とかシラサギカヤツリと呼ばれている北アメリカ原産の植物のようです。

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シラサギカヤツリ カヤツリグサ科 Rhynchospora colorata(=Dichromena colorata)

別名:ディクロメナ・コロラタ、シラサギスゲ(白鷺菅)、サギノマイ、シューティングスター、スターグラス。北アメリカ南東部(ノースカロライナや、フロリダ、ミシシッピ西部など)原産の半耐寒性多年草。草丈30~60㎝で、細い花茎の先端に白い星のような花を1つつける。花のように見えるのは総苞で、先が長く垂れ下がる。自生地では草原や湿地に生育し、スターグラスと呼ばれているが、日本ではシラサギスゲ(白鷺菅)やシラサギカヤツリ、サギノマイなどの名で流通する。

花期:7~9月。出回り時期:5~9月。用途:鉢植え、水鉢栽培。管理:水槽や水鉢に鉢ごと沈めるか、水を貯めた鉢皿に鉢を置いて日当たりのよい戸外に置き、鉢皿の水を切らさないようにする。凍らなければ越冬できるが、寒冷地では室内に入れる。[西東社発行「知りたい花の名前がわかる 花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]


一関市大東町のアワコガネギク(泡黄金菊)/キクタニギク(菊渓菊)

2010年10月22日 | 植物図鑑

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2010年10月20日(水)、一関市大東町羽根折沢地区・国道456号線沿いの土手(千厩町と大東町の町境)に群生しているアワコガネギク(泡黄金菊)が、花を咲かせ始めていました。菊の香りが辺り一面に漂う中、蜜蜂が何匹も訪れていました。この菊の花が盛んになる頃は、秋もたけなわです。

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アワコガネギク(泡黄金菊) キク科 キク属 Chrysanthemum boreale

別名:キクタニギク(菊渓菊)。小さな黄金色の花が密集して咲く様子を泡にたとえたもの。別名は京都北山の菊渓にちなむ。

山麓のやや乾いた崖などに生える高さ1~1.5mの多年草。茎は叢生し、上部には白い軟毛が多い。葉は長さ5~7㎝の広卵形で羽状に深裂し、裂片の先は尖る。頭花は黄色で直径約1.5㎝。総苞は長さ約4㎜。総苞片は3~4列に並び、外片は線形または狭長楕円形。花期:10~11月。分布:本州(岩手県~近畿地方)、九州(北部)。

アワコガネギクは、江戸時代にはシマカンギク(島寒菊)と間違えられ、「アブラギク・ハマカンギク(シマカンギクの別名)」と呼ばれたこともある。よく似ているが、シマカンギクは横に這う長い地下茎があるのに対し、アワコガネギクの地下茎は短く、横には延びない。また、頭花もシマカンギクより少し小さい。[山と渓谷社発行「山渓ハンディ図鑑1・野に咲く花」より]

アワコガネギク キク科:内陸の黄色い野菊。アワは泡の意で、黄金色をした直径1.5㎝ほどのやや小さい花が、多数びっしりと群がる様を例え、牧野富太郎博士が命名した。別名のキクタニギクは、京都の東山に「菊ケ渓(たに)」や「菊渓」と呼ばれ、群生していたのに因む。ただし、岩手県以南に広く分布。葉は薄く、地下茎は短い。[朝日新聞社発行「花おりおり 愛蔵版その五(湯浅浩史・文)」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%A2%A5%EF%A5%B3%A5%AC%A5%CD%A5%AE%A5%AF [peaの植物図鑑:アワコバネギク(泡黄金菊)/キクタニギク(菊渓菊)]


一関市街地のハゼラン(爆蘭)/3時のあなた

2010年10月22日 | 植物図鑑

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2010年10月19日(火)、一関市中里の東磐交通「柵の瀬口」バス停の近くに植えられているツボサンゴ(壺珊瑚)に似た植物が、花と実を沢山つけていました。家に帰って図鑑を調べればすぐにわかると思ったのですが、未だにわかりません。お分かりの方がございましたら教えてください。

「美」さんから「爆蘭(ハゼラン)」とか「3時のあなた」という名前ではないかというコメントをいただきました。早速調べてみたら、その通りでした。数年前、妻が知人から貰ってきて庭に植えたことがあったのを思い出しました。この画像にある蕾が開くととてもきれいなのですが、3時頃にならないと開かないようですね。「美」さん、ありがとうございました!!

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ハゼラン(爆蘭・米花蘭) スベリヒユ科 ハゼラン属 Talinum crassifolium

英名:コーラル・フラワー coral flower。西インド諸島の原産で観賞用に栽培されるほか、インドや南アメリカに帰化している一年生草本。全体無毛、茎は円柱形でまばらに分岐して、花序を含めて高さ80㎝ほどになる。葉は先の尖った倒卵形、やや多肉質で全縁、近接して互生する。

夏から秋にかけて茎の上部に細かく分岐した円錐形の花序を出し、直径6㎜ほどの紫色の5弁花を着ける。花は通常午前中でしぼむ。果実は直径4㎜ほどの球形。明治年間の初期に花卉(かき)として導入された。現在でも庭に栽培され、しばしば逸出、野生化したものが各地で見られる。[全国農村教育協会発行「日本帰化植物写真図鑑」より]

http://blogs.yahoo.co.jp/yuuna1577/45657233.html [花・はな・flower…ハゼラン(三時のあなた・三時の天使・・)-気ままな花日記]

http://www.ne.jp/asahi/miri/room/natu.html [夏の花-ハゼラン]

http://www6.ocn.ne.jp/~bluesky7/sanjibana.html [三時花]


一関市街地のイチイ(一位)/アララギ/オンコ

2010年10月21日 | 植物図鑑

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2010年10月19日(火)、コープ一関コルザ(一関市石畑)に隣接する民家の生垣として植えられているイチイ(一位)が、赤い仮種皮が目立つ果実を沢山つけていました。

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イチイ(一位) イチイ科 イチイ属 Taxus cuspidata

別名:アララギ、オンコ山地から亜高山に生える常緑高木。大きいものは高さ20m、直径2mになる。樹皮は赤褐色で縦に浅い割れ目が入る。葉は長さ1.5~3㎝、幅2~3㎝の線形で、螺旋状につくが、横に伸びた枝では左右に2列に並ぶ。

3~4月、葉のつけ根に花がつく。雌雄別株。雄花は淡黄色で9~10個の雄しべが球状に集まる。雌花は緑色で、9~10月に熟すと肉質の赤いゼリーのような仮種皮が種子を覆うが、先端は穴が開いている。仮種皮はトロッとした甘味があって食べられるが、種子は有毒。材は緻密で、光沢があって美しく、飛騨の一刀彫など、彫刻によく利用される。昔はこの材で笏(しゃく)を作ったので、一位の名があるという。分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部。

北海道の札幌周辺に稀に自生するコミノオンコf.luteobaccataは、仮種皮が淡黄色になる品種。用途:庭木、建築・器具・彫刻材、鉛筆、くし。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/2c88942bd60417d4a937f77dfe11814d [peaの植物図鑑:イチイ(一位)]