peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市&金ケ崎町のヤナギバヒマワリ(柳葉向日葵)

2010年10月25日 | 植物図鑑

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2010年10月19日(火)、一関ディサービスセンター・ツクイ(一関市東五代6番30号)に隣接する畑に植えられているヤナギバヒマワリ(柳葉向日葵)が、花を沢山咲かせていました。

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ヤナギバヒマワリ(柳葉向日葵) キク科 ヘリアンサス(ヒマワリ)属 Helianthus salicifolius 

別名:ヘリアンサス。北アメリカ原産の半耐寒性多年草。ヒマワリの仲間で草丈1~2m。真っ直ぐに伸びた無毛の茎にヤナギ(柳)の葉のような細長い葉を交互に沢山つけ、よく分かれた枝の先に径5㎝ほどのレモンイエローの花を株いっぱいにこぼれるほど咲かせる。

’ゴールデンピラミッド’は草丈約1mの矮性種で、茎の先にまとまって花が咲く。秋空の下、黄色の花が映えて美しい。花期:9~10月。出回り時期:3~4月、10~11月。用途:鉢植え、庭植え、切り花。管理:よく日の当たる場所に置き、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水やりする。草丈15㎝程度のときに摘芯すると花数が増え、丈も低くなって倒れずに咲かせられる。[西東社発行「知りたい花の名前が分かる 花の事典(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]

http://flower365.web.infoseek.co.jp/23/328.html [ヤナギバヒマワリ:365花撰]

http://garden-vision.net/flower/yagyo/helianthus_salicifolius.html [ヤナギバヒマワリ 新・花と緑の詳しい図鑑]

http://www.engeinavi.jp/db/view/link/845.html [ヤナギバヒマワリ’ゴールデンピラミッド’]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/yanagiba-himawari.html [ヤナギバヒマワリ(柳葉向日葵)]

ヤナギバホマワリ キク科:キク科は分類が難しい。一つには一般に種子と思われている痩果(そうか)という果実が分類に重んじられているからであろう。本種もヒマワリのイメージは遠いが、痩果の2個の冠毛片が早めに脱落する特徴で、ヒマワリ属に分類される。葉は細く、長さ30㎝に対して幅は1㎝以下。花径5㎝。北米中部産。[朝日新聞社発行「花おりおり(湯浅浩史・文)」より]


奥州市水沢区のカリン(花梨・花櫚)

2010年10月25日 | 植物図鑑

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2010年10月24日(日)、史跡・胆沢城跡(奥州市水沢区佐倉河)を散策しました。「八幡神社前」バス停から鎮守府八幡神社の大鳥居をくぐって真っ直ぐ120mほど進んだ所に「史跡・胆沢城跡」の標柱が建ててありますが、その先の細い道を50mほど進んだ農家の庭先に植えられているカリン(花梨・花櫚)が、黄色に色づきはじめた実を沢山つけていました。

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カリン(花梨・花櫚) バラ科 ボケ属 Chaenomeles sinensis

中国名は「榠樝」。中国原産の落葉小高木~高木。日本には古い時代に入り、庭木として植えられている。高さは5~10mになる。樹皮は鱗片状に剥がれ、その痕がまだら模様になってよく目立つ。葉は長さ4~8㎝の卵形~倒卵形。4~5月、短枝の先に直径3㎝ほどの淡紅色の花が1個ずつ咲く。花弁は5個。

果実は長さ8~15㎝の楕円形または倒卵形で、10月に黄色に熟し、芳香がある。堅くて酸味が強く、生食はできないが、砂糖漬けや果実酒にされる。喘息(ぜんそく)や咳止めなどの薬用にも使われる。最近は果実のエキスでのど飴がつくられている。甲信越、東北地方に多く植えられている。用途:庭木、盆栽、家具材、床柱。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/6584e55b910c8b01d0aa25c4b23ac97c [peaの植物図鑑:マルメロとカリン 似ているが違う果物]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%AB%A5%EA%A5%F3 [peaの植物図鑑:カリン(花梨・花樝)の実]


奥州市水沢区のリンゴ(林檎)

2010年10月24日 | 植物図鑑

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2010年10月24日(日)、財団法人 奥州市文化振興財団 奥州市埋蔵文化財調査センター(水沢区佐倉河字九蔵田96-1・所長・伊藤博幸)主催の所長日曜講座・陸奥話記を読む~古典文学と考古学(全6回の第5回目)が開催されたので、妻と共に行ってきました。3時間ほど早く出かけて、久しぶりに史跡・胆沢城跡を散策しました。埋文への分岐点から100mと離れていない史跡・胆沢城厨(くりや)地区のすぐ傍にあるりんご畑に植えられたリンゴ(林檎)の木が、赤く熟した実を沢山つけていました。

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リンゴ(林檎) バラ科 リンゴ属 malus domestica

現在世界各地で栽培されているのはセイヨウリンゴ(西洋林檎)で、ヨーロッパでは4000年以上前から栽培されていたという。原産地はコーカサス地方と推定されている。日本では江戸時代には中国から入ったワリンゴ(これを林檎と呼んでいた。)が栽培されていたが、明治時代に欧米から多くの品種が導入され、本格的な栽培が始まった。紅玉や国光、祝などは当時アメリカから入ってきた品種で、戦後になると日本でもふじ、つがる、陸奥、王林など、多くの品種が育成されるようになった。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市街地のキダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)

2010年10月23日 | 植物図鑑

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2010年10月19日(火)、岩手銀行山目町支店(一関市宮前町4-24)の近くにある民家の庭に植えられたキダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)が、花を沢山咲かせていました。ダチュラ(又はダツラ)Daturaと呼ばれるこの仲間では最も大形だという。

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(下)チョウセンアサガオ’フロリダ・ピーチ’ Datura cv.Florida Peach と思われる。

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キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔) ナス科 ダチュラ(チョウセンアサガオ)属 Datura suaveolens(スワウェオレンス):ブラジル原産の常緑低木。ダツラ(ダチュラ)と呼ばれるこの仲間では最も大形で、高さは2m以上にもなり、秋に長さ15㎝ほどの白い花が下向きに咲く。花は夕方開き、翌朝しぼむ。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

ダチュラ(チョウセンアサガオ)属 Datura(=Brugmansia)、D.hybrida:南北アメリカの熱帯、亜熱帯に約8種が分布する多年草または一年草。まれに亜低木または小高木になることがある。キダチチョウセンアサガオ D.suaveolens:「アメリカチョウセンアサガオ」の別名があるケチョウセンアサガオ D.innoxia、チョウセンアサガオ D.sanguinea、シロバナヨウシュチョウセンアサガオ D.stramoniumなどの種が栽培され、これらの交雑種から、’フロリダ・ピーチ’ D.cv.Florida Peachなど園芸品種が育成されている。栽培:5℃以下の低温には弱いが、性質は強健で、種子または挿木で繁殖する。花期:6~9月。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]


一関市街地のタイワンホトトギス(台湾杜鵑草)

2010年10月23日 | 植物図鑑

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2010年10月19日(火)、コープ一関コルザ(一関市石畑)から一関市立中里公民館(一関市山目町2丁目1-19)に向かって散策していた時、<strog></strog>東五代辺りで、民家の庭に植えられているタイワンホトトギス(台湾杜鵑草)と思われる植物が、沢山花を咲かせていました。

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ユリ科 ホトトギス(トリキルティス)属 Tricyrtis:東アジアに16種が分布する。地下に短い根茎を有する多年草。茎は直立し、葉は互生し、花は頂部または葉腋につく。花被は釣鐘形、花被片は離生する。花形に2型があり、杯状で上向きに咲き、花柱の枝が傘のように広がるホトトギス型と、釣鐘形で下向きに咲き花柱の枝の短いジョウロウホトトギス型がある。

タイワンホトトギス(台湾杜鵑草) Tricyrtis formosana:台湾の山地の谷川の縁の崖など少し湿った半日陰に自生する多年草。台湾に自生するホトトギスの中では最もよく知られた種類で、強健でよく増殖する。日本産ホトトギスと交配して、園芸種を作出するのに適した種でもある。庭園に植栽されているが、空き地や道端に野生化していることがある。

茎は40~100㎝になり、茎の上部で、1~2回枝分かれして、先端に花をつける。花びらは6枚。その内、細い3枚は内側にあり、幅広い花びら3枚が外側にある。外側の花びらの基部に膨らみがある。この内側に、蜜がたまる。花びらのすぐ内側に、花粉をつけた雄しべが6本ある。それより中に花柱(雌しべ)がある。花柱の上は大きく3裂し、さらにY字形に分岐する。葉は笹の葉形で、光沢がある。葉は茎に互生。

本種の名前は、鳥のホトトギスの名前を借用している。タイワンホトトギスの花びらに濃紅紫色の斑点が多数あり、この斑点を鳥のホトトギスの羽にある斑点に見立てたもの。

なお、ホトトギスTricyrtis hirtaは枝分かれせず、茎や葉に毛が多く、毛が上向きに生える。また花は葉の基部につく。ヤマホトトギスT.macropodaは茎の毛は下向き、ヤマジノホトトギスT.affinisは花茎が短いなどの違いがある。種間雑種にリンドウ咲きの品種がある。

栽培:繁殖は芽出し前に植替えを兼ねた株分け、6月に茎挿し、水苔に取播きを行う。耐寒性はあるが、夏の高温、乾燥に弱く葉焼けを起こしやすい。花期:10~11月。[山と渓谷社発行「山渓名前図鑑・野草の名前(秋冬)」より]