2010年9月25日(土)、NPO法人一関文化会議所主催の「現地探訪・仙台支藩一関藩の誕生と伊達騒動にまつわる旅」に参加しました。この日の最後の見学地である白石城&武家屋敷 を見た後、バスが駐車していた城下広場まで歩いて戻ってきたのですが、100mと離れていない所に「神石白石」というものがありました。妻が出発前に調べていたガイドブックにあったとのことで、そこに植えられたエゴノキの白っぽい実が枝いっぱいに垂れ下がっていました。
エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ属 Styrax japonia
チシャノキともいう。雑木林などに多い落葉高木。庭や公園などにも植えられている。高さは7~15mほどになる。幹はあまり太くならず、根もとから何本も出て株立ち状のよく目立つ樹形になる。樹皮はなめらかで暗紫褐色を帯びる。2年目の枝の表皮は糸状にはがれる。新芽は星状毛が密生する。葉は互生し、長さ4~8㎝の長楕円形または卵形で、先端は鋭く尖り、基部はくさび形。縁は細かい鋸歯があるかほとんど全縁。裏面は脈に沿って星状毛が散生するかほとんど無毛。葉柄は長さ5~10㎜で基部は冬芽を包まない。
5~6月、今年伸びた短い側枝の先に白い花を1~4個(枝いっぱいに)垂れて(下向きに)咲かせる。花冠は長さ1.5~2.5㎝で深く5つに裂け、星状毛が密生する。雄しべは10個で花冠より短い。花糸の下部に星状毛があり、基部は花筒に合着する。花柱は雄しべより長い。萼は長さ3~4㎜の杯状で先端は5浅裂し、果期にも残る。花柄は細く長さ2.5~4㎝。
果実は直径1~1.3㎝の卵球形で灰白色。果皮は星状毛が密生し、縦に裂けて落ち、褐色の堅い種子が1個残る。果皮には麻酔効果のあるエゴサポニンが含まれていて、昔は新鮮な果実を摺り潰して川に流し、魚採りに使ったり、洗濯にも利用した。伊豆諸島や沖縄以南のものは葉や花が大きく、オオバエゴノキとして区別されることもある。用途:くり物、傘のろくろ、床柱、玩具、杖、駆虫剤、肥料。分布:北海道(日高地方)、本州、四国、九州、沖縄、朝鮮、中国、フィリピン北部。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34733770&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区のエゴノキ]