2010年10月9日(土)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く」の実地調査に参加しました。集合時間は一関市役所室根支所(玄関前)10:00時でしたが、45分も前に付いてしまたので、付近を散策しました。JR大船渡線に並行している国道284号線から川を渡って室根支所に進むと、出入り口付近の民家の前に植えられているシュウメイギク(秋明菊)が、花を沢山咲かせていました。白い一重咲きのものでした。
シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科 アネモネ(イチリンソウ)属 Anemone hupehensis var.japonica
本州、四国、九州及び中国に自生する多年草。日本に野生状態で生育しているものは、古い時代に中国から入ってきたものと考えられている。和名は、秋咲きのキクに似た花をつける草の意味。京都の貴船に多かったので、キブネギクの名もある。
草丈(高さは)50~80㎝で、地下茎をもつ。株全体に白い伏毛があり、根出葉(根もとの葉)は大きく、長い柄のある3出複葉で、小葉は3中裂する。茎葉は3裂し、無柄で互生する。9~10月、茎頂で分枝し、直径5~7㎝の淡い紅紫色の八重咲き花を多数つける。一重咲きの紅紫色の花弁のように見えるのは萼片が変化したもので、20~30個ある。八重咲きのものは、さらに萼片と雄しべが変化したものである。茶花として利用される。
今日の園芸品種は雑種起源で、紅色の八重咲き種のほかに、’セプテンバー・スプリット’cv.September Spritなど白色の一重咲きのものもよく栽培されている。菊の花によく似ているが、アネモネなどと同じ仲間。栽培:容易で、繁殖は株分けによる。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]