peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市室根町のシュウメイギク(秋明菊)

2010年10月10日 | 植物図鑑

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2010年10月9日(土)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く」の実地調査に参加しました。集合時間は一関市役所室根支所(玄関前)10:00時でしたが、45分も前に付いてしまたので、付近を散策しました。JR大船渡線に並行している国道284号線から川を渡って室根支所に進むと、出入り口付近の民家の前に植えられているシュウメイギク(秋明菊)が、花を沢山咲かせていました。白い一重咲きのものでした。

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シュウメイギク(秋明菊) キンポウゲ科 アネモネ(イチリンソウ)属 Anemone hupehensis var.japonica

本州、四国、九州及び中国に自生する多年草。日本に野生状態で生育しているものは、古い時代に中国から入ってきたものと考えられている。和名は、秋咲きのキクに似た花をつける草の意味。京都の貴船に多かったので、キブネギクの名もある。

草丈(高さは)50~80㎝で、地下茎をもつ。株全体に白い伏毛があり、根出葉(根もとの葉)は大きく、長い柄のある3出複葉で、小葉は3中裂する。茎葉は3裂し、無柄で互生する。9~10月、茎頂で分枝し、直径5~7㎝の淡い紅紫色の八重咲き花を多数つける。一重咲きの紅紫色の花弁のように見えるのは萼片が変化したもので、20~30個ある。八重咲きのものは、さらに萼片と雄しべが変化したものである。茶花として利用される。

今日の園芸品種は雑種起源で、紅色の八重咲き種のほかに、’セプテンバー・スプリット’cv.September Spritなど白色の一重咲きのものもよく栽培されている。菊の花によく似ているが、アネモネなどと同じ仲間。栽培:容易で、繁殖は株分けによる。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]


一関市室根町のコムラサキ(小紫)/コシキブ(小式部)

2010年10月10日 | 植物図鑑

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2010年10月9日(土)、一関市博物館主催の「大人の調べ学習~気仙沼街道を行く」の実地調査があり、妻と共に参加しました。今回は、一関市役所室根支所(室根町折壁字八幡沖345)に10:00時集合、15:30時解散という予定で実施されました。集合時間の45分も前に到着したので、室根支所の辺りを散策しました。100mほど離れた小公園のような所に植えられたコムラサキ(小紫)/コシキブ(小式部)が、鮮やかな紫色に熟した実を沢山つけていました。

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コムラサキ(小紫) クマツヅラ科 ムラサキシキブ属 Callicarpa dichotoma

葉や果実などがムラサキシキブ(紫式部)より小ぶりなので「コムラサキシキブ(小紫式部)」から「コムラサキ(小紫)」の名がある。「コシキブ(小式部)」ともいう。湿地のそばなどにまれに生える落葉低木。果実が美しいので、庭や公園などに広く植えられている。

高さは1~1.5mになる。枝は細くて紫色を帯び、先が垂れ下がっているものが多い。葉は対生し、長さ3~7㎝の倒卵状楕円形で、縁の上部にだけ粗い鋸歯がある。花期は6~7月。葉のつけ根から少し離れたところから柄を出し、淡紅紫色の小さな花を多数群がって咲く。花は長さ約3㎜。

果実は直径約3㎜の球形で、9~11月に紫色に熟し、葉が落ちた後も残ってよく目立つ。果実が白いものもありシロミノコムラサキ(白実の小紫)というが、「シロシキブ(白式部)」の名で売られていることが多い。分布:本州~沖縄。

「ムラサキシキブ」といって植えられているのはほとんどが「コムラサキ」であるが、ムラサキシキブ(紫式部)Callicarpa japonicaという落葉低木は別にある。

また、本州の東海地方以西、四国、九州、沖縄など暖地の海岸近くに生える変種のオオムラサキシキブvar.luxuriansという落葉低木もある。葉が長さ10~20㎝と大きく、厚くて光沢がある。花も果実もムラサキシキブより多数つく。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」より]

コムラサキシキブ クマツヅラ科:果実の色には2つの相反する利点がある。黒や茶の色は、鳥などに見つかりにくい効果が。逆に赤、黄、紫など派手な色は鳥を誘引、採食されて種子が散布される。本種も際立つ色で晩秋を彩る。ムラサキシキブとは別種で、実はすべて葉の上側につき、葉に隠れない。葉鋸歯は上半部のみ。[朝日新聞社発行「花おりおり 愛蔵版その五(湯浅浩史・文)」より