2010年10月19日(火)、コープ一関コルザ(一関市石畑)に隣接する民家の生垣として植えられているイチイ(一位)が、赤い仮種皮が目立つ果実を沢山つけていました。
イチイ(一位) イチイ科 イチイ属 Taxus cuspidata
別名:アララギ、オンコ山地から亜高山に生える常緑高木。大きいものは高さ20m、直径2mになる。樹皮は赤褐色で縦に浅い割れ目が入る。葉は長さ1.5~3㎝、幅2~3㎝の線形で、螺旋状につくが、横に伸びた枝では左右に2列に並ぶ。
3~4月、葉のつけ根に花がつく。雌雄別株。雄花は淡黄色で9~10個の雄しべが球状に集まる。雌花は緑色で、9~10月に熟すと肉質の赤いゼリーのような仮種皮が種子を覆うが、先端は穴が開いている。仮種皮はトロッとした甘味があって食べられるが、種子は有毒。材は緻密で、光沢があって美しく、飛騨の一刀彫など、彫刻によく利用される。昔はこの材で笏(しゃく)を作ったので、一位の名があるという。分布:北海道、本州、四国、九州、アジア東北部。
北海道の札幌周辺に稀に自生するコミノオンコf.luteobaccataは、仮種皮が淡黄色になる品種。用途:庭木、建築・器具・彫刻材、鉛筆、くし。[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑3・秋の花」&同「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]
http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/2c88942bd60417d4a937f77dfe11814d [peaの植物図鑑:イチイ(一位)]