peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ダンゴギク(団子菊)/ヘレニウム

2009年08月27日 | 植物図鑑

奥州市水沢区佐倉河         2009年8月23日(日)

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2009年8月23日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある農家と思われる民家の庭でダンゴギク(団子菊)/ヘレニウムが花を沢山咲かせていました。画像はヘレニウム・アウツムナレの園芸品種。在来種の花は黄色。

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ダンゴギク(団子菊) / ヘレニウム キク科 マルバハルシャギク(ヘレニウム)属

Helenium  南アメリカ及び北アメリカに約40種ほど自生する多年草または一年草。属名は古代ギリシャのスパルタの王妃の名に因むとのこと。

ヘレニウム / ダンゴギク(団子菊) Helenium autumnale(アウツムナレ)

北米、メキシコ原産の耐寒性多年草で、草丈は50~120㎝ほどで、よく分枝する。日本には大正初年に渡来したとのこと。頭花の直径3~5㎝、舌状花は黄橙色、筒状花は黄褐色で、中心部がダンゴのように半球状に盛り上がるのでダンゴギク(団子菊)の和名がある。園芸品種にモーレン・ビューティー cv.Moerheim Beauty、ウインドレイ cv.Wyndleyなど赤、褐色のものがある。切り花、花壇用。昭和40年頃までは、お盆や彼岸の仏花に使うために盛んに栽培されていたという。欧米では品種改良が進んでいる。

[栽培]日当たりと水はけのよい場所で育てれば、丈夫なので手もかからない。5月頃に摘芯して枝数を増やすとともに、花の高さを抑える。2~3年は植えたままで株が自然に大きくなり、毎年花を咲かせる。込み合ってきたら新しい土を使って、春または秋に株分けする。冬は地上部が枯れるが、新芽が出ており、春には伸びてくる。[花期]品種によって異なるが、6~10月。


カクレミノ(隠蓑)

2009年08月27日 | 植物図鑑

奥州市水沢区佐倉河   2009年8月23日(日)

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2009年8月23日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある民家の庭に植えられたカクレミノ(隠蓑)が花を咲かせていました。また、別の民家の庭に植えられたものは、実になっていました。P1600559

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カクレミノ(隠蓑) ウコギ科 カクレミノ属 Dendropanax trifidus

暖地の山地や沿岸地に自生する常緑高木で、高さは普通8~10mになる。常緑で葉が厚く、よく繁るので、目隠しや火よけの庭木としても広く植えられている。幹は直立し、よく枝分かれするが、若いうちは枝が少ない。樹皮は茶褐色で横に線を引いたような皮目がある。小枝は緑色をしている。葉は互生で、枝先につき、長さ5~12㎝、厚くてしなやかな革質で、表面は光沢があり、3本の脈が目立つ。老木の葉は卵形または倒卵形で前縁、または2~3裂する。若木の葉は3~5裂するものが多い。老木や、若い木の内側の葉はほとんど切れ込まない 。

  7~8月、本年枝の先に散形花序を1~数個出し、淡黄緑色で5弁の小さな花が多数球状に集まってつく。雄しべと花柱は5本。果実は直径7~8㎜の広楕円形で秋~冬に黒く熟す。先端に花柱が残る。果期:8~1月。和名は、葉の形が雨具の蓑に似た形をしているので、身を隠すのに着るミノ(蓑)にたとえたもの。用途:庭木、器具材。

分布:本州(千葉県南部以西、伊豆諸島)、四国、九州、沖縄。


フウセントウワタ(風船唐綿)

2009年08月27日 | 植物図鑑

一関市銅谷町    2009年8月25日(火)

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2009年8月25日(火)、一関市銅谷町にある民家の庭に、発泡スチロール製の箱に植えられたフウセントウワタ(風船唐綿)が、沢山花を咲かせていました。また、2~3個でしたが、風船状に膨らんだ果実もありました。

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ガガイモ科 フウセントウワタ(ゴンフォカルプス)属 Gompho carpus(=Asclepias)

熱帯および南アフリカに50種以上が分布する小低木。よく分枝し1~2Mの高さになる。副花冠に角状の付属体がないのでトウワタ(アスクレピアス)Asclepias属と区別される。

フウセントウワタ(風船唐綿) / フルティコスス(別名:風船玉の木)G.fruticosus

南アフリカ原産の半耐寒性多年草または春まき1年草。自生地では2~3mになる常緑低木だが、日本では1年草として扱われる。普通高さ1mほどになり、長さ約10㎝のヤナギ(柳)に似た細長い(披針形または倒披針形)葉が対生する。枝や葉を切ると白い乳液が出る。

6~8月、葉腋から花柄(散形花序)を出し、乳白色の小さな花を10~15個下向きにつける。副花冠は淡紫色。 秋(8~9月)に風船のように膨らむ直径5~8㎝のユーモラスな球形の果実をつける。先が尖り、小突起が筋状につき、先は毛状になる。中は綿毛でいっぱい。実が割れると、白い綿毛のついたタネが風に乗って飛んで行く。実つきの切り枝が生け花として利用され、また種子の毛はクッションになる。

[栽培管理]ふつう春播き1年草として栽培する。日当たりと風通しのよい戸外に置き、過湿を嫌うので鉢土の表面が十分乾いてから水やりする。庭植えは日当たりと水はけのよい場所を選び、倒れないように支柱を立てる。繁殖は2~3月に温室内に播種し、間引きながら育て5月に定植する。