2011年6月18日(水)、一関市博物館(厳美町字沖野々215)に行きました。構内にある樹木園には様々な樹木が植栽されていますが、5~6本ほどあるエゴノキが白い花を沢山垂れ下げていました。どの木も花は最盛期を過ぎていて、大量に花びらが落下していました。
エゴノキ科 エゴノキ(スティラックス)属 Styrax:
東南アジア、地中海地方、熱帯アメリカなどに120種ほど分布する落葉・常緑低木または小高木。葉は全縁、鋸歯縁で円形・卵形など。エゴノキのほかに、近縁種で中国にも自生し、葉が大きく、丸葉で毛があるハクウンボク(白雲木)S.obassiaも庭園に植栽される。長い花穂を垂らしてたたずむ開花期の姿は素晴らしい。
エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ(スティラックス)属 Styrax japonicum
別名:チシャノキ。日本、中国原産で、雑木林などに多い落葉中高木。庭や公園などにも植えられている。高さは4~6mほどになる。樹皮は暗褐色で、幹はあまり太くならない。葉は互生し、長さ4~8㎝の長楕円形または卵形で、先は尖る。5~6月、直径2~2.5㎝の白い清楚な花が枝いっぱいに垂れて(下向きに)咲く。花は長い葉柄をつけ垂れ下がる。果実は直径1cm前後で緑白色。果皮は麻酔効果のあるエゴサポニンを含むので、昔は摺り潰して魚取りや選択に使った。
品種としては、花が淡紅色のベニバナエゴノキ、枝が下垂するシダレエゴノキ、ガクが紅色になるベニガクエゴノキ f.rubricalyxなどがある。そのほか、イッサイエゴノキなどもある。
栽培:落葉樹であるが自然樹形が美しく、葉も小型で、耐陰性もあるため、茶庭などに好んで植えられるが、明るい洋風の庭にも似合う。そのため、近年庭木として良く使われるようになった。植え付けの適期は11月~翌年3月。水はけのよい腐植質に富んだ適湿地を好むので、植え穴には堆肥を沢山入れて植え付ける。繁殖は実生。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑1・春の花」&主婦と生活社発行「早わかり 花と庭木550種園芸12か月」より]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34733770&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区「」のエゴノキの花]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35717457&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:宮城県白石市のエゴノキの果実]