人生とは美しく刺激的なリッチ。

へんてこでも自分らしい生活。
美に感動、優に感謝、心に感性。

今、ボクが1番願うことは-。

2009-02-27 20:43:10 | さーね日記
昨年の今頃、クリスティーズ主催のオークションがニューヨークで行われ、鎌倉時代の仏師“運慶”作とみられる“木造大日如来坐像”を三越が1280万ドル(約12億5000万円)で落札したというニュースがあった。『日本国の貴重な文化財の海外流出が回避された』と喜ばしい情報として伝えられていたように思う。しかし、「日本」にとって貴重な文化財はまだまだ世界中に散らばっている。ボクが昨年鑑賞に行った『ボストン展』。このアメリカにあるボストン美術館はなんと数万点の浮世絵を保有、しかも、その膨大さのあまり補修・管理も未完とのこと。貴重なモノが軽く扱われている事実があるのなら、それは大変遺憾に思うのである。戦争中後で起こる文化財の流動。上記のクリスティーズ主催オークションに関して、今年は中国で物議を呼んでいる。1860年に第2次アヘン戦争で北京に侵攻した英仏連合軍が略奪した円明園の十二支動物像のうち、ネズミとウサギの頭部のブロンズ像が競売されたとのこと。中国政府も動く問題となっているようだ。だが、自国の“歴史の中で生み出された文化財”を重く想い、自国に取り戻したいと思うのは真っ当ではないだろうか。日本にとっても日本人にとっても貴重な“日本の文化財”が世界に漂流していると思うと、寂しい気分になる。だからこそ、定額給付金として配る余剰金があるのならば、その資金を使って“日本の宝”を1つでも多く日本国に帰還させてほしい…。そして、それらを“日本国”内中の美術館・博物館にて管理し、地方復興の歯車の1つとなることを願うのである。国内の美術館にて展示されている、これらの素晴らしい“日本の宝”を観て回る旅ができれば、最高である。