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挑戦 我がロマン。

2009-01-02 23:42:15 | 書籍。
 ・挑戦 我がロマン  鈴木敏文(日本経済新聞出版社)


 セブン&アイHD代表取締役会長兼CEO。現在、コンビニ、スーパー、百貨店など全世界で店舗総数35000店、総売上9兆円の流通グループを率いる鈴木敏文氏。ボクは鈴木会長が中央大学の理事長であられた時に関心を持ち、自然の如くこの一冊を手に取った。本書では会長が歩んでこられた軌跡を観ていくことで、“挑戦”することの醍醐味、大切さを学ぶことが出来る。会長の仕事スタイルを端的に表していると文章が“…会社にしがみつかず、反対されても言いたいことを言い、やりたいことをに挑戦していった。やるべき価値があると思ったら、反対されてもあきらめずに説得を重ね、実現していく。…”ではないだろうか。現実として、組織に属したその瞬間から放射線状の“関係”が自分を縛り、並はずれたエネルギーを持ち合わせた人物でなければ会長のようなフローは辿れないと思う。そして更に続く一文、“ある程度のポストまで進みたいなどと考えていたら、自分を守ろうとして、会社にしがみついてしまいがちだ。しがみつくものは雇用、地位やポスト、収入、職場での評判や周囲への同調、虚栄や世間体-等々、さまざまだ。しかし、人間は何かにしがみつくと本当の力は出せない。一方で何かにしがみつきながら、もう一方で新しいことに挑戦することなどできない。…”、これがボクが最も印象に残った部分。まだ、これが正しい見解なのか否かもわからず、また真なるこのような体験もしていないだろうボクであるが-、だが、強烈な印象に残った文章だった。会長が挑戦されている事業についてはあまり興味が持てずとも、その各挑戦時における思考とアクションは非常に刺激を受ける。最後に、抜粋から“その人の仕事の価値は、どんな仕事に携わっているかで決まるのではない。大切なのは日常的な意識の持ち方であり、挑戦する意欲を持ち続けることができるかどうかだ。それは何歳になっても変わらない。私の五十年にわたる仕事人生そのものが一つのメッセージとして、挑戦という名のロマンを伝えることができたとすれば、私自身、それを喜びとして、また明日への一歩を踏み出す勇気が湧き上がる。… ”。