大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

第64回卒業証書授与式が厳粛な雰囲気の中で行われました。

2011年03月10日 15時21分03秒 | 学校生活
 本日,第64回卒業証書授与式が挙行され,101名が本校を巣立っていきました。
 卒業式の次第にそって,卒業生が各方面の方々からいただいたお言葉,卒業生が在校生や先生,保護者に向けて発した言葉を掲載していきます。


学校長はなむけのことば(学校長式辞)
 周囲の山々に春の息吹を感じる本日,第64回卒業証書授与式にあたり,大月市教育委員長 星野喜忠様をはじめ,多数のご来賓の皆様,保護者の方々の祝福を受けて,卒業式が挙行できますことを,心から感謝し,厚く御礼申し上げます。
 ただ今,卒業生一人一人に卒業証書を授与いたしました。ここに卒業生全員が卒業できたのも,皆様のご支援のたまものと,卒業生と共に感謝申し上げます。
 保護者の皆様,本日はお子様のご卒業,誠におめでとうございます。3か年間,1日たりとも,お子様の健康や生活,そして学習と,気の休まる事がなかっただけに,本日のご卒業の喜びはひとしおかと存じます。心よりお喜び申し上げます。
 さて,卒業生の皆さん,卒業,本当におめでとう。3年間,皆さんは良く努力し本日を迎えてくれました。
 私自身,皆さんと生活したのは1年間でした。その間,素晴らしいと感じることが何回もありました。修学旅行では仲の良さと中学生らしい素直さを見せてくれました。毎日の部活動では,皆さんの熱い思いと,若さ溢れるエネルギーを感じました。美登里祭では,素晴らしい合唱や豊かな想像力,そして団結力を発揮してくれました。本校の素晴らしい伝統を守り育ててくれた皆さんに大いに感謝しています。皆さんの残してくれた伝統は1・2年生によって,しっかり受け継がれて行くことでしょう。
 さて,中学校とは,皆さんの人生の滑走路であると思います。それぞれの進路に向かって,飛び立つ力を付ける場とも,言えるでしょう。その滑走路がでこぼこしていたのでは,うまく飛び立つことはできませんし,整備不良であれば,空中分解も起こしかねません。最高の条件で送り出すことが,私たち教師の務めだと考えますが,一人一人に最高の条件整備ができたか,不安が残ります。しかし,操縦者は皆さん自身です。この3年間,学習やスポーツ,そして,集団生活の中で培った力により,中学校という人生の滑走路を無事飛び立ち,大空に大きく,そして美しく羽ばたいてください。
 4月からは,それぞれ,選んだ道を進むわけですが,先生から2つのお願いがあります。
 1つ目は「人と共に生きる」ということです。現在の社会は価値観が多様化し,人々の考えや行動も様々です。とかく個人主義的になりやすい社会とも言えます。このような社会であるからこそ,相手のことを,誠実に思いやることが必要です。そのことが,多くの人から信頼され,明るく豊かな生活を築くことにつながります。
 2つ目は「学ぶ努力を怠らない」ということです。中学校で学んだ知識や技術は,皆さんが,学び続けていくための基礎であり,十分とは言えません。技術革新の激しい時代の中で生き抜かなくてはなりません。絶えず学び,新たな知識や技術を身につけなければならないのです。
 人間の成長は,学び続けることにより支えられています。しかし,人間は弱いものです。楽な道を選んだり,欲望や誘惑に負けて,怠けてしまいそうになることもあります。その時こそ,心を引き締めて自分の進む道に向かい,夢に向かい「学ぶ努力」をして欲しいと思います。目立たなくともいいから,「努力は決して裏切らない」という言葉を信じて,地道に努力してください。
 終わりに,ご来賓の皆様,保護者の方々に対しまして,本校におよせ頂きましたご支援,ご協力に感謝すると共に,卒業生の皆さん一人一人の,卒業証書授与の時の,目の輝きに期待し,式辞といたします。
    大月東中学校長  佐野幸夫


励ましのことば(教育委員会告示)
 本日,ここに,第64回大月市立大月東中学校101名の卒業証書授与式が挙行されましたことは,まことに喜ばしいことです。
 卒業生の皆さんに,心から,お祝いとお慶びを申し上げます。
 皆さんの本校での3年間の中学校生活は,人間として大切な,心と体,学業の基礎を培う3年間でした。入学したときのことを考えれば,皆さんは見違えるほどに,大きな成長を成し遂げての,本日の卒業です。
 卒業される皆さんは,輝かしく希望に満ちた21世紀を生きる人間として,各自が誇りと勇気を持っていただきたいと思います。
 今,過ぎ去った日々を振り返って,うれしかったこと,苦しかったことなど,色々なことが思い出として浮かんでくるでしょう。
 特に,一生懸命に学習したこと,また,学級活動や生徒会活動,部活動など,それぞれ力を合わせて取り組み,成功させたことは,在校生へ勇気を与えたことと同時に中学校生活の集大成として思い出に残ることと思います。
 本日の卒業は,何よりも皆さん自身の努力の賜ですが,同時に,皆さんの保護者をはじめご家族の方々や,諸先生方のおかげです。
 皆さんは小学校入学以来,9年間の義務教育を立派に修了し,これからは,それぞれ新しい道を歩んで行くことになります。
 今,社会は,情報化,国際化など,非常な勢いで変化し続けています。
 同時に,自由ではあるけれども,大変厳しい競争が強いられることもあり,他人に惑わされない確固とした自立が求められ,また,自己責任が強く問われようとしている社会です。
 教育委員会は,皆さんが,このような社会にあって,豊かな心を持ち,たくましく生きる人間をめざして,新しい環境に立ち向かうことを,心から願っています。
 それには,まず健康であることが第一です。皆さんはまだ若く,成長の過程の中にいます。心と体は一体です。進んで体を鍛えるよう努力して下さい。
 次に,目標を持ち,自分の足下をしっかり見定めながら,粘り強く進んでいって下さい。
 さらに,人は一人では生きて行けません。ご両親や家族,先生や友だちなど,大勢の人々に支えられての自分であることを忘れず,感謝と思いやり,人々への奉仕の気持ちを持ち続けていただきたいと思います。
 結びとなりましたが,保護者の皆さんにも,心から,お祝いとお慶びを申し上げます。保護者の皆さんには,この3年間,生徒の学校生活を支え,本校の教育振興に,御理解,御協力を賜りましたことを,ここに深く感謝申し上げます。
 また,入学以来3か年の長い間,指導に当たられた校長先生をはじめ諸先生方にも,心からの敬意と感謝を申し上げます。
 卒業生の皆さんが,ますます大きく成長していくことと,健康で,明るい人生を送ることを心から祈って,告示とします。
    大月市教育委員会教育委員長 星野喜忠 様


お祝いのことば(PTA会長祝辞)
 例年にない厳しい寒さの冬も終わり,ようやく春の気配が感じられるよき日,多くの来賓の皆様のご出席をいただいて,卒業式が挙行されることを,心よりお慶び申し上げ,卒業生の保護者として改めて厚く御礼を申し上げます。
 卒業式に当たり,大月東中学校のPTAを代表して,お祝いとお礼の言葉を述べさせていただきます。
 卒業生の皆さん,本日はご卒業おめでとうございます。
 3年前,希望に満ちてこの大月東中学校に入学された,あのういういしかった入学式当日の姿が目の前に浮かびます。その皆さんが一まわりも二まわりも大きく成長されて,めでたく中学校を卒業する日を迎えられたのです。
 皆さんは,充実した中学校生活の中で,めざましい成長を遂げられました。
 「美登里祭」には,その成果が結集していたと思います。生徒諸君一人ひとりの個性が光る場面に,われわれは惜しみない拍手を送りました。
 中学校生活を通して得た貴重な体験を心に刻んで,これからも前向きに生きて欲しいと思います。
 共に学んだ友人と別れる寂しさもあるでしょう。新たな生活への不安,難しい人間関係に悩むこともあるかもしれません。
 そんな時,大切なのは,素直な気持ちと,人間関係の基本のあいさつです。
 苦しい時にはこの大月東中学校で過ごした3年間を思い出し,更に今日まで自分を育ててくれた地域の方々,家族の温かいぬくもりを想い起こし,勇気を出して欲しいと思っています。
 最後になりましたが,つねに温かいご指導をいただいた,佐野校長先生をはじめ,諸先生方に心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
 伝統ある大月東中学校を巣立つ101名の卒業生が力強く歩んでいくことができますよう,来賓の方々をはじめ諸先生方に,今後も変わらぬご指導をお願い申し上げてお祝いとお礼の言葉といたします。
    大月東中学校PTA会長 白鳥光広 様


卒業生を送ることば(在校生送辞)
 凍えるような寒さもいつしか和らぎ,吹く風にも春のおとずれを感じられる今日のこの佳き日,101名の卒業生のみなさま,ご卒業おめでとうございます。私たち在校生一同,心よりお祝い申し上げます。
 この大月東中学校での,思い出深い三年間を過ごされたみなさまの胸の内は『今』,どのような想いで満たされていることでしょうか。本日,この日を迎えるに当たり,先輩方と共に過ごした日々が次々と思い返されます。
 部活動では,細かく,優しく指導してくださった先輩方,時には厳しい言葉もありました。しかし先輩方が引退されてから,その厳しさの裏には私たちへの期待や優しさがあったと改めて感じ,感謝しています。部活動に対する先輩方の真剣な姿勢,熱い想いは,くじけそうになる度に私たちの心の支えとなりました。ひとつの目標に向かい,先輩方とひとつになって取り組んだ日々は私たちの大切な宝となり,忘れることはできません。これからも先輩方が残してくださった功績を汚さぬよう日々努力していきたいと思います。
 美登里祭では,「With the Partner ~見逃すな これが俺達の団結力~ 」というテーマを掲げ,先輩方は最高学年として先頭に立ち,私たちを引っ張っていってくださいました。文化の日の合唱コンクールでは心をひとつにして,体を揺らし,一生懸命に歌っている姿に感動しました。全校合唱では,先輩方のリードのおかげで,全校生徒がひとつとなり,素晴らしい一曲にすることができました。体育の先輩方の熱い応援,励ましの言葉はいまでも心に残っています。また,ムカデ競争,長縄飛びでは各クラスの強い絆を感じました。縦割り種目では,学年を越えて1年生から3年生までがひとつになることができました。体育の日,文化の日共に先輩方の学年の団結力,後輩を引っ張っていく力の強さを感じました。また,当日までの準備期間にも先輩方の美登里祭を最高のものにしようという想いが伝わってきました。
 先輩方と出逢ってからの2年間を振り返るとまだまだ,たくさんの想いがよみがえってきます。先輩方の存在は眩しく,私たちの大きな目標でした。全校生徒の先頭に立ち,引っ張っていってくださった先輩。東中の土台として支えてくださった先輩。あきらめない強さや周りを思いやる優しさ,一生懸命に取り組む素晴らしさ,たくさんのことを教えてくださった先輩方。
 しかしそんな先輩方にも辛いとき,くじけそうなときがあったと思います。
 3年生に贈る会で「涙はきっと明日の糧に」と涙を流しながらの先輩方の合唱,涙空を聞き,改めて先輩方の偉大さに気づきました。
 先輩方が明日からいなくなってしまうことを想うと不安がこみ上げてきます。でも私たち在校生は先輩方に教えていただいた多くのことを生かし,先輩方が築き上げてきてくださったものを土台として,新たな東中の伝統を創り上げていけるよう努力します。不安もありますが,私たちには先輩方の教えが心に刻まれています。これからは私たちがこの東中をさらに素晴らしい学校にしていくことをお約束します。
 明日からそれぞれの道を歩まれる先輩方,どうぞこの東中で過ごした3年間の日々を忘れないでください。
 「意地張り 強がり 辛くなってきたらありのまま 涙流そう」辛いときには思い出してください。そして,私たちのことも。この東中には先輩方を応援する後輩がいます。
 これから新たなる世界へと羽ばたく先輩方のご活躍を期待しています。先輩方がそれぞれの夢に向かって,一歩一歩確実に歩まれることを在校生一同心からお祈りし,送る言葉といたします。
    在校生代表 平成23年度生徒会副会長 萌絵


卒業生別れのことば(卒業生答辞)
 改めてふり返ると苦しいときも,不安で仕方ないときも私達のそばにはいつも大切な仲間,頼りになる先生方がいてくれました。くじけそうになったときは支え,励まし合い,うれしいときには一緒に笑い,そして泣き,この仲間達こそが毎日を幸せにしてくれた大切な友達です。その仲間達とともに成長出来たことを誇りに思います。
 今日卒業式を迎え,明日からは,それぞれの進路を一歩一歩進んで行かなくてはなりません。しかし,進む道が違っても深い絆はとぎれる事はないでしょう。みんな,一緒にいてくれてありがとう。僕は,大月東中学校でみんなと過ごした日々を絶対に忘れません。
 さて,今日ここで私達の門出を見守って下さっている先生方には,たくさんの心配をおかけしました。厳しさと優しさをもって愛情を注いでいただき,感謝の気持ちでいっぱいです。
 そして今日まで私達を育ててくれたお父さん,お母さん。ありがとうございました。反抗期の私達は,素直になれないこともあったけれど,こうして胸を張って卒業できるのもお父さん,お母さんのおかげです。僕達を毎日,支えて来てくれて本当にありがとうございました。
 また,在校生のみなさん,頼りない私達だったかも知れませんが,今まで協力してくれてありがとう。私達の母校であるこの大月東中学校をさらに温かく,豊かなものにしてくれることを期待しています。
 私達,101名も大月東中学校の卒業生として母校の名に恥じないように毎日を確実に力強く歩んでいきたいと思います。
 最後になりましたが,皆様のご健康とご多幸,そして母校大月東中学校のますますのご発展を心よりお祈りし,別れの言葉と致します。
    卒業生代表 平成22年度生徒会会長 槙之介