朝一番に大将から。飛騨の森にヤツガシラが出て、ひょうひょうYさんが撮影。西の丸庭園方向に飛んだとのこと。 他の鳥友たちからも連絡をいただく。
新型コロナウイルスのため、西の丸庭園は休園中。探しに行くことができない。
ヤツガシラとは懐かしい名前。過去5回の記録がある。今回で6羽目になる。しかも前回は2005年5月で、15年も前のこと。 ヤツガシラは随分久しぶりの飛来だ。
飛騨の森に着くと数人のカメラマン。最初に見付けて撮影した、ひょうひょうYさんも。
彼には次々電話が掛かってくる。周りの人たちから撮影時の状況を聞かれる。写真を見せてくれと取り囲む。今朝のひょうひょうYさんはスターだ。
ひょうひょうYさんと一緒にいたのが酒の会の理事長。ヤツガシラが枝にとまって、あわててカメラをセットしている間に飛んでしまって間に合わなかったと。これは辛い。
酒の会の会長は、仕事を投げ出してやってきたらしい。噂によると会長は、いつも電話機が一つある机の前に座って、釣り用具の手入れをしているらしい。
その周りで奥さんが、忙しく走り回って会社が成り立っていると・・・。
道理でヤツガシラが出たと、仕事をほり出して、駆け付けてくる訳だ。普通、社長はそうはできない。美人で働き者の妻のおかげだ。
大将は仕事らしい。後ろ髪ひかれる思いで仕事先に向かったと思う。
周りの人の話しでは、昼に仕事をさぼって駆け付けると言ってたらしい。気持ちは十分に分かる。 とりあえず 「出てない」 とメールしておく。
もし出ていても、目の前で出放題、撮影放題や!!! なんてメールしてはいけない。あっさりと 「まだ出てる」 くらいがいい。
結局、ヤツガシラは出てこなかった。今回観察できたのは2人、撮影できたのは1人。明日から西の丸庭園が開園するらしい。
さあ! ヤツガシラは西の丸庭園内にいるか?
〇 シロハラ 9羽 太陽の広場東の森、みどりのリズム、市民の森、修道館裏ほか
〇 ツグミ 4羽 太陽の広場東の森、市民の森、飛騨の森
〇 ヤマガラ 2羽 もみじ園
〇 エナガ 3羽 音楽堂西側上、飛騨の森
〇 ヤマシギ 1羽 かくし砦
〇 ヒレンジャク 15羽 梅林東堀側
〇 キレンジャク 4羽 梅林東堀側
〇 ツバメ 3羽 東外堀
〇 カシラダカ 1羽 梅林南側上桜広場で観察される
〇 カシラダカ 1羽 梅林南側上桜広場
〇 オカヨシガモ 6羽
〇 ヒドリガモ 11羽
〇 マガモ 5羽
〇 カルガモ 8羽
〇 ハシビロガモ 24羽
〇 コガモ 13羽
〇 ホシハジロ 47羽
〇 キンクロハジロ 196羽
〇 オオバン 24羽
〇 カワセミ 1羽 東外堀
〇 カイツブリ 2羽 南外堀
〇 アオサギ 2羽 西外堀、内堀
〇 コサギ 2羽 内堀、人工川
〇 セグロカモメ 12羽 第二寝屋川
● 今日の鳥たち
オカヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、シロハラ、ツグミ、カワセミ、ハクセキレイ、シジュウカラ、メジロ、カワウ、カイツブリ、アオサギ、コサギ、ヤマガラ、エナガ、ゴイサギ、ヤマシギ、セグロカモメ、ヒレンジャク、キレンジャク、ツバメ、ジョウビタキ、カシラダカ、キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
■■ヤツガシラ(1993.4.17 天守閣東配水池東フェンス内)
博物館の裏に行ってみると誰もおらず、少し遅れて一人の男性がやってきただけ。
少なくとも十数人はここに居たはずだがおかしい。全員が諦めて帰ってしまったとは考えられない。とすれば、別の場所に出たので移動したのか。私たちだけが見当違いな事をしているような、蚊帳の外に置かれているような不安感に襲われる。
15分ほど迷っていたが、決心して他を探そうと二人で歩き出した時、興奮覚めやらぬ雰囲気の集団が戻ってくるのが目に入った。私はその瞬間すべてを理解した。想像できる中で最も悪い状況を。
私は堀の方に体を向けて、その集団が私の背を通り過ぎてくれるのを祈った。
しかし集団の中から一人が駆け寄ってきて声をかけてくる。「今まで見ていたが、堀を越えて飛び去った」 と話す。聞かなくても分かっている聞きたくない話を。
多分私のこれまでの人生で、最も残念で悔しいと感じた瞬間だ。横の男性も全身からその気持ちをあふれさせながら耐えていた。神から見捨てられた二人は、絶望の中で立ち尽くして集団を見送った。
お互いの気持ちは痛いほど分かるので、羨ましいとか残念とかの、言葉も交わせなかった。
諦めきれない心で、先ほどまでヤツガシラがいたという場所に向かって歩み始めた。
天守閣東配水池の東側のフェンスの中である。二人は座り込んでヤツガシラのいない地面を黙って見続けていた。
どのような飛び方、歩き方をしていたのか。どの枝にどんな姿勢でとまったのだろうか。採餌はどうしていたなどなどの思いが次々と頭に浮かび、悲しい心を一杯にして長い空白の時間を過ごした。
3時半ごろになって突然、パラパラといった感じで降りてくるものが視野に入ると 「来た!」 の声が同時に。フェンス内を縞模様の存在感のある鳥が歩いている。
それからの1時間半ほど採餌しながら歩き回り、冠羽を広げて枝で休息する姿を存分に堪能した。何しろ二人だけなので、自由に動いて好き場所から撮影観察し放題。
二人は地獄から天国へ一気に上りつめた。一緒に経験した共感でお互いの幸運を讃え合った。
新型コロナウイルスのため、西の丸庭園は休園中。探しに行くことができない。
ヤツガシラとは懐かしい名前。過去5回の記録がある。今回で6羽目になる。しかも前回は2005年5月で、15年も前のこと。 ヤツガシラは随分久しぶりの飛来だ。
飛騨の森に着くと数人のカメラマン。最初に見付けて撮影した、ひょうひょうYさんも。
彼には次々電話が掛かってくる。周りの人たちから撮影時の状況を聞かれる。写真を見せてくれと取り囲む。今朝のひょうひょうYさんはスターだ。
ひょうひょうYさんと一緒にいたのが酒の会の理事長。ヤツガシラが枝にとまって、あわててカメラをセットしている間に飛んでしまって間に合わなかったと。これは辛い。
酒の会の会長は、仕事を投げ出してやってきたらしい。噂によると会長は、いつも電話機が一つある机の前に座って、釣り用具の手入れをしているらしい。
その周りで奥さんが、忙しく走り回って会社が成り立っていると・・・。
道理でヤツガシラが出たと、仕事をほり出して、駆け付けてくる訳だ。普通、社長はそうはできない。美人で働き者の妻のおかげだ。
大将は仕事らしい。後ろ髪ひかれる思いで仕事先に向かったと思う。
周りの人の話しでは、昼に仕事をさぼって駆け付けると言ってたらしい。気持ちは十分に分かる。 とりあえず 「出てない」 とメールしておく。
もし出ていても、目の前で出放題、撮影放題や!!! なんてメールしてはいけない。あっさりと 「まだ出てる」 くらいがいい。
結局、ヤツガシラは出てこなかった。今回観察できたのは2人、撮影できたのは1人。明日から西の丸庭園が開園するらしい。
さあ! ヤツガシラは西の丸庭園内にいるか?
〇 シロハラ 9羽 太陽の広場東の森、みどりのリズム、市民の森、修道館裏ほか
〇 ツグミ 4羽 太陽の広場東の森、市民の森、飛騨の森
〇 ヤマガラ 2羽 もみじ園
〇 エナガ 3羽 音楽堂西側上、飛騨の森
〇 ヤマシギ 1羽 かくし砦
〇 ヒレンジャク 15羽 梅林東堀側
〇 キレンジャク 4羽 梅林東堀側
〇 ツバメ 3羽 東外堀
〇 カシラダカ 1羽 梅林南側上桜広場で観察される
〇 カシラダカ 1羽 梅林南側上桜広場
〇 オカヨシガモ 6羽
〇 ヒドリガモ 11羽
〇 マガモ 5羽
〇 カルガモ 8羽
〇 ハシビロガモ 24羽
〇 コガモ 13羽
〇 ホシハジロ 47羽
〇 キンクロハジロ 196羽
〇 オオバン 24羽
〇 カワセミ 1羽 東外堀
〇 カイツブリ 2羽 南外堀
〇 アオサギ 2羽 西外堀、内堀
〇 コサギ 2羽 内堀、人工川
〇 セグロカモメ 12羽 第二寝屋川
● 今日の鳥たち
オカヨシガモ、マガモ、ヒドリガモ、カルガモ、ハシビロガモ、コガモ、ホシハジロ、キンクロハジロ、オオバン、シロハラ、ツグミ、カワセミ、ハクセキレイ、シジュウカラ、メジロ、カワウ、カイツブリ、アオサギ、コサギ、ヤマガラ、エナガ、ゴイサギ、ヤマシギ、セグロカモメ、ヒレンジャク、キレンジャク、ツバメ、ジョウビタキ、カシラダカ、キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
■■ヤツガシラ(1993.4.17 天守閣東配水池東フェンス内)
博物館の裏に行ってみると誰もおらず、少し遅れて一人の男性がやってきただけ。
少なくとも十数人はここに居たはずだがおかしい。全員が諦めて帰ってしまったとは考えられない。とすれば、別の場所に出たので移動したのか。私たちだけが見当違いな事をしているような、蚊帳の外に置かれているような不安感に襲われる。
15分ほど迷っていたが、決心して他を探そうと二人で歩き出した時、興奮覚めやらぬ雰囲気の集団が戻ってくるのが目に入った。私はその瞬間すべてを理解した。想像できる中で最も悪い状況を。
私は堀の方に体を向けて、その集団が私の背を通り過ぎてくれるのを祈った。
しかし集団の中から一人が駆け寄ってきて声をかけてくる。「今まで見ていたが、堀を越えて飛び去った」 と話す。聞かなくても分かっている聞きたくない話を。
多分私のこれまでの人生で、最も残念で悔しいと感じた瞬間だ。横の男性も全身からその気持ちをあふれさせながら耐えていた。神から見捨てられた二人は、絶望の中で立ち尽くして集団を見送った。
お互いの気持ちは痛いほど分かるので、羨ましいとか残念とかの、言葉も交わせなかった。
諦めきれない心で、先ほどまでヤツガシラがいたという場所に向かって歩み始めた。
天守閣東配水池の東側のフェンスの中である。二人は座り込んでヤツガシラのいない地面を黙って見続けていた。
どのような飛び方、歩き方をしていたのか。どの枝にどんな姿勢でとまったのだろうか。採餌はどうしていたなどなどの思いが次々と頭に浮かび、悲しい心を一杯にして長い空白の時間を過ごした。
3時半ごろになって突然、パラパラといった感じで降りてくるものが視野に入ると 「来た!」 の声が同時に。フェンス内を縞模様の存在感のある鳥が歩いている。
それからの1時間半ほど採餌しながら歩き回り、冠羽を広げて枝で休息する姿を存分に堪能した。何しろ二人だけなので、自由に動いて好き場所から撮影観察し放題。
二人は地獄から天国へ一気に上りつめた。一緒に経験した共感でお互いの幸運を讃え合った。