○ 韓国旅行3日目は帰国する日でしたが、朝から朝鮮王朝歴代の国王と王妃等の位牌が祭られている「宗廟」に行きました。大きな樹木に覆われた境内には、立派な正殿や永寧殿の他にも数々の建物があり、朝鮮王朝の栄華を想像することが出来ました。
○ 次に「昌徳宮」に行きました。この宮殿は正殿である景福宮に次いで1405年に建てられた2番目の宮殿です。私は15年ほど前にも見学したことがありますが、日本における京都のの御所のようなもので、御所を見学するときと同じくガイドの案内で説明を聞きながら各施設を巡ります。日本語の説明は時間が決まっており、200人余りが一緒に見学しました。
○ 境内は広く、主要な建物を外部から見学して回るだけでも行程は2㎞、時間は1時間半を要しました。途中、休憩をした所に芙蓉池があり、池の面して東屋が建てられていました。この池を模した庭園が大阪花博に韓国から出展されていたように記憶しています。池には睡蓮が浮かんでいましたが、メダカの姿は見られませんでした。
○ ソウル市街の中央を「漢江」という川がゆったりと流れています。ソウルの中心部は川の北側にありますが、私達のホテルは南側にありましたので、何度となく「漢江」を渡りました。橋は市内の地図をみるだけで十数本架かっているようですが、縦横に走る地下鉄は「漢江」の下を通っているのでしょう。
○ かつて、この橋を一人で歩いて渡たり、中州にある国会議事堂の方に散歩に行ったことがあります。また、前回は、「漢江」沿いの道路を遡り、北朝鮮との軍事境界線にある板門店にも行ったことを想い出します。「漢江」の上流は朝鮮半島東部の山地のようですが、支流の一部は北朝鮮から流れていると聞きます。
○ エジプトのナイル川は6600㎞という延長ですが、朝鮮半島を東西に車で横切るとすれば3~4時間の距離でしょう。しかし、川幅はカイロのナイル川よりも広い感じがしました。そして川の景観や水利用等々の恩恵はソウル市民もカイロ市民も同じように享受していると思われました。
○ 今回の旅行で感じたことは、ソウルを見る限り急速に発展しており活力が感じられたことです。道路や住宅などのインフラ、街の様子も5年前と格段に整備が進んだように見えました。農地は所狭しと作物が栽培され、施設園芸のビニールハウス群が連なっていました。ハングル文字だけが日本との違いで、日本人であることでの違和感は全く感じませんでした。私の遺伝子には韓国の遺伝子が多いのかもしれません。