堅壮院メダカ庵

百姓生活やメダカ飼育についての日々の記録です。

春寸描ー23 「四苦八苦」

2006-03-31 | 自然と共生

○ 「四苦八苦」という言葉がありますが、初めの「四苦」はPhoto_1生老病死」です。人間は誰も「生まれて年をとって病気になって死んでいく」ことを云います。つまり人間の死亡率は100%なのです。

私もかなり年をとりました。そして病気も出てきました。今日P1030093、神戸の病院の眼科に行き、蛍光眼底造影検査をしました。この検査は蛍光色素を含んだ造影剤を点滴しながら眼底の血管を撮影するものです。

5年ほど前から視野の中心部が白くなって見えにくいために診察を受けたところ、黄班変性症という加齢による網膜の病気とのことでした。視力も0.2ぐらいになり、矯正しても中心部は見えにくくなっています。来週の4日に結果を聞かせてもらい、手術するかP1010315どうかを決めることになりますが、網膜硝子体手術という難しい手術をすることになります。

○ 残りの四つの苦しみは、①「愛別離苦」(愛する者と別れる苦しみ) ②「怨憎会苦(おんぞうえく)」(恨んだり憎んだりしている者に会う苦しみ) P1010794 ③「求不得苦」(求めて得ざる苦しみ) ④「五蘊盛苦( ごうんじょうく)」(欲望を燃やす苦しみ)であり、これで八つの苦しみとなります。

人間である以上、避けることが出来ない苦しみをどのように受け止めていくかはそれぞれの人によP1020044 りますが、私は自然に学びながら苦しみにつきあって行くつもりです。医学が発達している現在ですから、医師が手術を勧めてくれるならそれに従いたいと思っています。4日の結果次第です。   


春寸描ー22 「千鳥ヶ淵公園」

2006-03-30 | 自然と共生

P1030084 ○ 29日は8時前にホテルを出て千鳥ヶ淵公園に行きました。東京の代表的な桜の名所です。

ここの桜は「染井吉野」や「大島さくら」など数種類があるようですが、「染井吉野」が満開でした。

「染井吉野」は江戸末期に染井村(現在の豊島区駒込)でP1030100生まれた桜ですが、花の量が多く、咲いている期間が長いので見栄えがします。しかし、桜を愛でる人の中には、万葉の昔を思いながら自然美を観賞するには物足りない桜であると云う人もあるそうです。そういえば奈良の吉野山に行ってみると大部分が日本古来の山桜のようです。私の家にも「染井吉野」はありません。

千鳥ヶ淵には約100本ほどあるようですが、それぞれの桜の木P1030110が大きいので数100本も連なっているように見えます。それに土手の緑と堀の水と見事に調和して実に美しい枝振りです。P1030103

私は、靖国神社の側から千鳥ヶ淵公園を通り抜けで英国大P1030115使館の近くまで歩きました。途中にボート乗P1030123り場があり、早朝でまだ営業はしておりませんでしたが、東京勤務時代に子供達とボートに乗ったことを思い出しながら歩きました。

お堀沿いの遊歩道は宴会が禁止で、前夜のゴミも無く、早朝の新鮮な空気が気持ちよい早朝の花見になりました。P1030107

家に帰って夜のテレビをみていたら、ヘリコプターからライトアップの模様を生中継していて、シースン中の花見客は100万人と説明していました

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春寸描ー21 「またまた東京」

2006-03-29 | 自然と共生

○ 3週続いて東京に出張しました。東京行きもこのように度P1030035々では嫌になります。昨日(28日)は朝6時半に家を出て東京に行き、午前中と午後と2つも会議がありましたので、東京駅前の丸の内ホテルで一泊することにしました。

会議は難問の処理が議題でしたが、どちらの会議P1030045もうまくまとまりましたので一安心でした。全国段階の仕事ですので多くの方々のご理解で合意形成されますが、水産業という自然相手の産業と金融という経済の生き物との関連は難しい課題が山積です。

夕方まで1時間あまり時間が空きましたので、皇居周辺の桜P1030047を見に行きました。竹橋から千鳥ヶ淵へ行くつもりでしたが、皇居東御苑が公開されていましたので北桔橋門から中に入り、宮内庁の庁舎や御苑内の桜を観ました。東京勤務の頃には叙勲受賞者の案内や新嘗祭の献穀等仕事で皇居には何回も入りましたが、桜の頃に入るのは初めてです。桜は見事にP1030049満開で、皇居内の木々の緑とのコントラストでとても綺麗でした。

夕食は知人に新潟料理の店へ連れて行って頂きました。新潟料理といえば越乃寒梅を飲みながら特産物を食べるのでしょうが、私はやっぱり焼酎をP1030062飲みました。でも、角栄さんの指定席だったという席に座り、新潟美人と思われるお姉さんに焼酎を入れてもらってご馳走を食べましたので、とても美味しい食事でした。

(いちばん下の写真はホテルの16階から見た深P1030079夜の東京駅)

       


春寸描ー20 「春の海」

2006-03-27 | 自然と共生

○ 春の海は波も穏やかで、海を眺めるだけでもほのぼP1020467のとした感じになり、心を和ませてくれます。「海は母なり」と言う言葉がありますが、フランス語の「ラ・メール」は「海、母」という単語と聞いています。生物はすべて海から生まれまqしたが、人間も食料のほか風景や気候など生活のあらゆる面で海の恩恵を受けています。

カニ、フグ、ブリ、海苔、牡蠣など冬の特産物の漁獲も終わりに近づき、今後は春・夏の魚に変わってゆきます。P1020032今年は早春の特産物のシラウオを頂きき、生と天ぷらで食べました。イカナゴは先日紹介しましたが、磯もののメバルやアイナメはこれからがシーズンです。イカ類もおいしくなり、アサリの潮干狩りもこれからです。

そして間もなく魚の王様といわれるタイが明石海P1020030峡を越えて播磨灘に入ってきます。淡路島の南の紀伊水道で越冬していたタイは桜の咲く頃に瀬戸内海に入ってくるようですが、それを「桜鯛」と呼んでいます。タイは瀬戸内海で産卵して、秋にはまた、淡路島の南に下ってゆきますが、そのタイを「紅葉鯛」と呼ぶようです。「明石鯛」は漁獲、畜P1010307養、産地市場での販売、輸送方法、調理の全行程においてタイの美味しさを引き出すテクニックが集積されているといわれます。

梅雨に入るとタコが美味しくなります。その頃のタコを「麦わらだこ」と呼んでいます。6月になって麦P1010474が色づき、梅雨の雨水が海に流入するとタコは柔らかくなるといわれますが、そのあたりの詳しいことは確かめておりませんので、やがて魚シリースを書く頃までに研究しておきます。

最近の食料はグローバル化が進んで季節感が無Dscf0005くなっています。冷蔵・加工技術の進歩もそれに拍車をかけています。しかし、食品の中でも水産物は、季節によってそれぞれの魚介類の美味しさがあり、獲れる場所によっても味が違うものです。その上に生産に携わる人々の技が加えられてブランドが形成されると思います。

春には春の魚を食べ、それぞれの季節ごとに漁獲される地元の魚を食べたいものです。

(写真は上から明石のメバル、相生市から見た家島群島、姫路市御津町室津漁港、室津の穴子丼、南あわじ市阿那賀漁港のたこつぼ、明石のタイ)    


春寸描ー19 「庭木の剪定」

2006-03-26 | 社会・経済

○ 3日前から植木屋さんが庭の剪定に来てくれています。P1020903小さい松の木一本は私が剪定しましたが、私の家の庭には巨大な松の木と老木の樅の木があるほか、小さな松が7・8本、サザンカやキンモクセイ、槇などたくさんの木があります。私は一本だけでもほぼ一日掛けて剪定しましたので、庭全体はとても手に負えません。まして巨木はとても無理です。

植木屋さんは私の家の巨大な松の木を剪定するためだけに、専用のハシゴを買っておられるとのことです。流石はプロの技と思われるテクニックで剪定しP1030002て頂きましたが、プロが取り組んで1.5日かかったようです。

次に老木の樅ですが、植木屋さんが木の上に登ってみると、大きな鳥の巣があり、3個の卵があるとのことです。巣の周辺は剪定するのを止めて巣を保護してもらいました。カラスが来ている様子はありませんが、ヒヨドリよりも大きな鳥のようです。そういえば庭に見慣れない鳥の糞が落ちています。無事に孵化して欲しいものです。P1030022_1

今日私は、剪定された枝の掃除に専念しました。一輪車で20回ほど剪定された枝を集めて捨てに行きました。これで我が家の庭もきれいになりましたが、里山のような雰囲気が「日本庭園」の感じになりました。しかし、新緑を過ぎると、またジャングルのようになるでしょう。P1030020

○ 家の横のあぜ道に土筆が林立しているのを見つけました。来週あたりに孫が来てくれたら一緒に土筆とりをしたいと思います。愛媛県の方から頂いた桜も開花しました。我が家には7種類の桜がありますが、一番先に咲くこの桜の品種名はわかりません。私の住む集落では一番に咲きますので、「一番桜」とでも呼P1030029ぶことにしましょう。満開になっても霜が降らないことを祈るのが例年のことです。