○ 紋別での3日目の朝、ホテルから見える紋別港の沖合、豊穣の海オホーツク海に朝日が昇りました。この日も流氷は接岸しておりませんでした。
○ 私の大学の卒業論文は北太平洋のプランクトンがテーマでしたので、大学の練習船に乗船して釧路市の南から千島列島沿いに北上し、カムチャッカ半島の南東海域にかけての海洋調査に参加しました。 そし てベーリング海の一部を含めた海域を対象に「動物プランクトンの分布と海流の関係」を卒業論文としてまとめましたので、この海域が如何に豊かな海であるかは身をもって体験しています。
○ 紋別は人口が25,000人ほどの港街ですが、私の住んでいる三木市や兵庫県の漁村に比べても遙 か に活力に満ちているように感じました。私は漁業金融の仕事もしましたが、この周辺の漁業者や漁業団体の所有する金融資産は兵庫県全体のそれに匹敵することを知って驚いたことがあります。
○ 午前10時半に紋別を出るバスに乗って札幌に向かいました。この日は穏やかな天気で、広い雪原の道をバスは快調に走り、北海道の雪景色を満喫することが出来ました。
○ 札幌に着いてすぐ、再び北海道大学に行きましたが、今度は北海道大学病院に入院中の友達を見舞うためでした。彼は数年前から体調をくずし、自宅で療養していると聞いていましたので自宅に電話をしたところ、1月から入院しているとのことした。私が北海道へ行くたびに彼と一緒にゴルフを楽しみ、嘗てはハンディキャップが10で、シングル手前の腕前でしたが、もうゴルフは出来ないとのことでした。
○ 札幌の繁華街ススキノのホテルにチェックインし、別の友人と焼酎を飲みました。彼は地質学の専門家で、翌日から道庁の職員を対象に講習を行うとのことでしたが、学生時代に知り合った女性の話等々、 北海道での青春時代の思い出を語りながら、たっぷりと酒を飲み、彼とは今後も20年間は一緒に酒を飲もうと誓 い合い、握手をして別れれました。このあと、私ひとりでラーメン横丁でラーメンを食べました。
○ 23日(火)の昼前の飛行機で雪の北海道を後にしましたが、懐かしい多くの友人に会い、オホーツク海の自然・産業・文化的価値を知る旅でもありました。そして北海道大学で学んで良かったと思いながら帰ってきました。
○ 神戸に帰ってくると汗ばむほどの暖かさで、翌24日は今年2回目のゴルフに行きましたが、梅がきれいに咲いていました。