○ タヒチからペルーのカヤオ港までは約4,200マイルの航程です。南太平洋の青い海を12日間で航行すする予定です。、南緯20度に沿って東に向かうわけですが、丸い地球の上を進む時は、必ずしも同じ方位でなく大圏コースという近道のコースを採用します。従って、始めは85度ですが、途中で方位を変更しながら最後には76度で航行するよう
です。
○ 船の中では毎日盛りだくさんの行事が有ります。朝の6時から太極拳、ラジオ体操、ウオーキングがモーニングコーヒーに並行して行われます。朝食後は船の事務局が企画する講
師(水先案内人)による講座の他、乗客が企画する趣味の会が沢山開催されますが、これを「
自主企画」と呼び、音楽やダンスその他の専門家も多く乗船しておられますので、船が招聘した講師よりも遙かに価値のある自主企
画がたくさんあります。
○ また、デッキで自分が得意とする三味線、フルート、バイオリン等々の楽器を練習する人、ベンチに寝ころんで読書にふける人、朝からラウンジに座り込む人、囲碁、将棋、麻雀に興じる人など様々ですが、私は、太極拳とラジオ体操に参加し、午前8時からの
般若心経を読む会に参加する以外は、ひたすら海を眺めて南太平洋の航海を楽しみました。
○ 講師による講座は、ラテンアメリカに関すること、アンデス文明、アンデスの食文化に関するものなどが行われましたが、アンデスの歴史はプレ・インカ文明といってB.C.3
,000年まで遡るとのことで、世界4大文明に匹敵する文明が未解明となっていることや、ジャガイモやトウモロコシばかりでなく、カボチャ、トマト、ピーマン、ピーナツな
ど数多くの作物のルーツがアンデスであることも聞きました。
○ 2月12日には「洋上大運動会」と称するイベントも行われましたが、10日頃から気温が下がりはじめ、赤道に近づいているのに昼間の温度は24℃になりました。南極海から南アメリカ大陸沿いに北上し、赤道に沿っ
て西に流れる「フンボルト海流」の影響らしく、海の色も僅かに緑色を帯びて来ました。プールで泳いでみましたが、ピリット冷たい海水でした。急いで温水のジャグジーに入りましたが、大阪の美人「みっちゃん」と一緒に入浴
できてご満悦です。
○ 2月14日はセント・バレンタインデーでしたが、誰からもチョコレートはもらえませんでした。そしてその日の夕食は「フォーマルディナー」との事で、それぞれが正装で夕食会に出席しましたが、女性は和装、イブニングドレスなどおめかしをしておられましたが、私はブレザーを着て行きました。
○ 横浜からタヒチまで 5,142マイル、タヒチからペルーまでは4、222マイルで合計約9,400マイル( 17,400キロ)の航程でした。少し波が高い 時もありましたが、鏡のような静かな海に夕日が沈み、サザンクロスが輝く日もありました。船の食事も質が低下し、スタッフの態
度も横柄になってきましたが、 思い出に残る南太平洋でした。
□ 5月4日に帰国して以来、荒れ果てた メダカ庵を元の姿に戻すために5月中は必死で努力しました。庭の草取り、田畑の草刈や耕耘、夏野菜の植えつけ、メダカビオトープの整備等々に骨身を惜しまず精励してきましたので、何とか元の姿に近
づけることが出来ました。
□ 今日で風薫る5月も終わりですが、夏野菜の植え付けもほぼ完了し、あと1週間ほど後には田植えも出来るでしょう。孫たちを集めての田植えイベントは6月9日とすることになりました。メダカビオトープを覗くと、メダ
カの稚魚が元気に泳いでいました。(下の左右3枚ずつの写真は、5月5日と今日のほぼ同じ場所の写真です。)
「忙しく 誕生月も 過ぎにけり」 道生
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