○ 3月17日の夜、モロッコのカサブランカを出港したボロ船は、翌18日の朝8時半頃にジブラルタル海峡にさしかかりました。
○ この海峡はヨーロッパ側のイベリア半島はスペインで、南側のアフリカ大陸はモロッコです。海峡の巾は一番狭いところが約15キロ、で長さは約60キロです。因みに深さは約300㍍とのことです。
○ 私は、パナマ運河やスエズ運河と並んでこの海峡を楽しみにしていましたが、天候は見事な晴天でした。両サイドに見える風景を眺めることが出来ましたが、潮流もかなり早いと見えて、波が立っている潮目も見られました。
○ 多くの乗客は移り変わる風景にカメラを向けていましたが、私は船で親しくなったヒゲの知人にこれから訪問する地中海沿岸の国々について情報を頂きなが ら写真を撮りました。この方は東京の方ですが、船内では「アルカイダ」と呼ばれている方で、以前、中国の西安からローマまでのシルクロードを70日余りでバス旅行された方です。
○ 2時間余りでジブラルタル海峡を 通過し、 いよいよ地中海に入り ました。古代から多くの文明が交錯した海ですので、地中海のクルーズを楽しみたいと思いました。モロッコからは地中海と黒海のクルーズだけの日本人ツア ー客が50人ほど乗船されたようでした。
○ この日は一日中快晴で、地中海に沈む見事な夕日が見られました。しかし、翌19日は白波が立つほど海が荒れました。
「アフリカと ヨーロッパの 風が吹く」道生