堅壮院メダカ庵

百姓生活やメダカ飼育についての日々の記録です。

遊行期ー11 「梅香」

2009-02-27 | 自然と共生

○ このところP1020462続きです。菜種梅雨というのでしょうか、馬鈴P1020467薯の植え付けや春先に食べる小松菜などの葉物野菜の播種が伸び伸びになっています。気持ちは焦りますが、百姓作業は天候に従うのが宿命ですP1020470

○ 我が家の庭やご近所でも梅の花が咲いてていますので、昨日、久しぶりの晴P1020473れ間を利用して加西市のフラワーセンター梅の花を見に行きました。

○ フラワーセンターの梅園は、メインゲートP1020468を入って、大きな池の対岸にあります。100本足らずの小さな梅園ですが、南向きの斜面に各種のが植えられていまP1020471す。種類によって花が咲く時に差があるようですが、大部分の木がを付けており、ピンクが丁度見頃でした。花を眺めながら梅園を歩くP1020474と、ほのかに梅の香りが感じられ、何となく幸せな気持ちになりました

○ 温室にも入ってみましたが、根ベゴニアや各種のランなども見事に咲いていました。また、このセP1020433ンターの呼び物であるチューリップも温室内では咲き始めており、チューリップ祭りのプレイベントの準備とかで、近くの学校の子供達がオランP1020472ダの衣装で見学していました。

○ このフラワーセンターでは、約400種類チュP1020484ーリップのコレクションがありますが、露地もののチューリップが見頃になるのは、4月上旬頃になるだろうP1020454とのことでした。

○ 催し物会場では兵庫県の「ラン展」が開催されており、県内の愛好家によって丹精を込めて育てられたP1020439見事なランが美しさを競っていました。

○ 美しいP1020481満喫しまし、至福のひとときを過ごしましたが、季節を敏感に悟りながらを咲かせる植物の生命力を感じ取ることが出P1020448来ました。空即是色。南無阿弥陀仏・・・・・ 

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遊行期ー10 「空転」

2009-02-21 | 自然と共生

○ 昨日(20日)、私は連れ合いと一緒に北海道へ流氷を見るため、神戸空港発12時Photo10分のJAL3303便に乗りました。

○ 私は北海道へは何度も行っていますが、オホーツク海の流氷は、まP1020377だ見たことがありませんので、兼ねてから是非とも行きたいと思っていたところ、3泊4日で49600円という格安のツアーがあったので参加した次第です。

○ 出発前から北海道の天候は荒れ模様で、飛行機が無事に着陸出来ない場合は引き返すか、別の空港に着陸するかも知れないP1020378とは予告されていましたが、数日前に流氷接岸したとの報道もあり、新雪の道央大雪山系雪景色や久しぶりの札幌ススキノも楽P1020379しみでした。

○ 飛行機は30分ほど遅れて出発し、午後2時過ぎには北海道の上空に到着しましたが、千歳空港の滑走路は除雪中とのことで、上空旋回しながら待機を余儀なくされました。1時間半ほど経過しても状況は変わらすP1020381、結局、神戸空港に引き返すとのアナウンスでした。

○ ところがしばらくすると、行き先を羽田に変更したとのことで、新潟あたりから方向を南に転じた模様でした。窓のP1020385 外は雲の切れ間が見えるようになりましたが、地上はずっとが積もっている景色が続きました。霞ヶ浦の上空や東京湾の海ホタルが見えて羽田空港に到着したときは17時を過ぎていました。

○ 東京で宿泊して翌日再出発するか、キャP1020393ンセルするかの選択ということでしたが、私達は新幹線で帰ることにしました。早い昼食を食べただけですので、空腹も極致に達していましたが、品川駅までたどり着き、弁当P1020400チューハイを買って、午後7時過ぎの新幹線に乗り込みました。新大阪に着いたのは22時頃、神戸空港まで戻って車で自宅に帰り着いたのは23時30分でした。

○ 流氷見学の拠点の紋別市には、北海道大P1020401学流氷研究所の元所長で、流氷の権威である青田名誉教授札幌のススキノでは地質学の専門家の同級生と会えるのをP1020404楽しみにしていましたが、誠に残念の極みです。

○ 思えば、高校時代に北海道に行こうと志し、18才で始めて札幌に行きましたが、当時は夜行の急行銀河や上野発の夜行列車などで何回も行きました。数えて見れば津軽海峡30回連絡船で渡りましたが、吹雪の時もありました。卒業後も毎年のように北海道に行っていますので、合計50回を超えていると思われますが、北海P1020407に行き着けなかったことは始めてです。

○ 北海道の上空で旋回しながら着P1120109陸 のチャンスを待ち続け、結局は目的を果たせずに帰ってきましたが、北海道にばかり通いながら今も迷い続けている私の人生は、昨日の結末と何となく類似しているような気持になりました。空転を続ける迷いの人生は今後も続くのでしょうか???・・・          


遊行期ー9 「春一番」

2009-02-18 | 自然と共生

○ 今日は二十四節P1020335_2気の「雨水」で、氷が解けて水になる季節ですが、寒さは厳しく、メダカビオトープはが張りつめていました。それでも庭のP1020374は立派な花を付けました。

○ 小学校から高校までの12年間を一緒に学校に通った同級生の連れ合いの方が亡くなられ、昨日、葬儀が行われたと聞きましたので、御霊前にお参りし、般若心経P1020363拝読して来ました。65年間ものおつきあいですので、心からのお悔やみを申し上げました。そして我々はぼつぼつ「遊行期」Img131に入るのではないかと話してきました。

○ 先週の金曜日(13日)に「春一番」が吹き荒れました。この日は南からの強風が吹き、日本列島は夏の初Img132めを思わせる気温で、私も半袖のシャツ一枚で農作業をしました。冬野菜も急に生育し、が咲いてしまいそうな感じです。寒暖の差が激しい気候では、農作業の予定も難しいですが、自然相手の農業にとっては宿命といえるでしょう。

○ 「春一番」P1020345暴風雨の中、公務員時代P1020343の幹部職員のOB会が淡路島のホテルで開催されましたので、農村ベンツを駆って明石海峡大橋を渡りました。高速道路というのに速度は50キロに制限されており、その先の鳴門海峡大橋は通行止めと表示されていました。海上約60㍍の橋の上P1020338では、私のベンツはハンドルを取られて激しく横揺れがしました。

○ パーティーに 先立って、ホテルの隣にある「奇跡の星の植物館」という温室で開催中の「淡路夢舞台ラン展2009」を見ました。この温室は、私が現職時代に「ジャパンフローラ2000」の開催を機にP1020340建設されましたが、私は建設展示を担当する部署に所属しておりましたので、開会式では秋篠宮ご夫妻P1020344をご案内したことを思い出しました。

○ 建設から8年が経過しておりますので、温室内の植栽も淡路の気候に順応している感がありますが、鉢植えの植物は季節に併せて入れ替えられる上、現在開催中の「ラン展」のために展示されている作品は、いずれも見応えのある立派なランでした。中でも一本の株から230輪もの花を付けている巨大なカトレアトリアネは茨城県のP1020353医師で全日本蘭協会理事長の出品とのことでした。

○ OB会P1020356パーティーは、当時の知事や副知事も出席され、阪神・淡路大震災直後の混乱した行政を一緒に担当した仲間が集いましたが、当時の知事からは、現在も「食の安全」「兵庫県の特産物」についての提案を続けておられるとの話を伺い、フードサービスについて大学で講義している私としては、今後もご指導戴きたいとお願いしました。            


遊行期ー8 「講義ノート」

2009-02-12 | 自然と共生

○ 大学の授業P1010195は、今週の月曜日(9日)に期末試験で終了し、現在は試験の採点を行っています。9月末から90分授業を45回やりましたが、冬の早朝からの授業は高齢の私にとっP1020265てはかなりハードなタスクでした。

○ 昨年の9月、私が学生時代に師事した教授の「講義ノート」を見せて頂く機会がありましたので、今年は私も「講義ノート」作りながら授業を進めまP1020298_2した。私の担当科目は「フードサービスマネージメント」ということですがImg130、内容は食品の流通システムです。

○ 簡単な教科書はありますが、その教科書の内容に沿って農業白書、漁業白書、県庁の農林水産部の資料、各種の統計資料新聞報道、私の農業や漁業体Img129で肉付けしながらパソコンで書いて行きました。更に、不確かな定義などはインターネットで検索し、いわゆるコピペも利用ました。A4の用紙で約100枚ほどの「講義ノート」が完成しましたが、私が口頭で話した内容にエッセンスがありますので、来年はその哲学の部分を追加しなければなりP1020308ません。

○ 今回の試験では、米の消費スーパーマーケット食品の安全中食外食などについて記述する問題を出題しましたが、答案を採点してみると基本的なルールはかなり理解されているようですが、食のP1020315原点としての生産にかかる自然との関わりが説明されていないことが残念でした。

○ 今日は3月下旬並のポカポカ陽気でしたが、濃い春霞のような黄砂がやってP1000413きました。1キロ先がはっきり見えないほどで、日頃の私の視界のような景色でした。この黄砂はゴビ砂漠から来るようですが、一昨年の夏にエジプトに行きましたが、飛行機が北京上空から西に方向を向P1020291けるとすぐに砂漠地帯に入り、天山山脈を越えるまでの数時間はずっと砂漠の上を飛んだことを思い出します。

○ 春が近P1020282づき、先週の土曜 日にはヒバリが鳴くのを聞きました。、我が家の周辺の田んぼでは盛大に野焼きが行われています。土手の枯れ草を焼くことによって害虫の駆除にもなりますので、草が芽生えるまでに「畦焼き」をします。これも早春の風景です。         


遊行期ー7 「立春」

2009-02-04 | 自然と共生

  ○ 今日は立春P1020280、暦の上ではになりました。日射しは明るくなり、朝から晴天です。オホーツク海では流氷が接岸したとのニュースですが、今年は、始めて流氷を見に行けるのP1020244_2が楽しみです。

○ この1週間はかなり多忙でした。先ず、1月31日(土)は、公務員時代の水産関係者OB会が神戸の生田 神社に近い中華料理店で開催されました。生田神社の北側に「生田の森」という鬱蒼と繁るP1020236_3照葉樹の森がP1020237_2ありました。源平等のゆかりで史跡に指定されているようですが、この森を見るのは初めてで、三ノ宮の夜の繁華街には連夜のように通ったこともありましたが、ネオンばかりを見ていたのでしょう。

○ 私が水産課を離れて35年ほどが経過して おりますが、私自身は水産人であることを誇りとしております。先輩や後輩が50人ほど集まりましたが、80才を過ぎP1020250た方もおられて、現在の水産の事情や昔の思い出を語り合いながら楽しいひとときを過ごしまP1020246した。

○ 2月1日は集落の老人会でした。老人会の皆様にはいつもお世話になっていP1020257ますので、出来る限り出席するように心がけていますが、私は一番若年の部類です。近くの公会堂で酒を酌み交わし、カラオケを楽しみました。

○ この日、P1020263我が家のに仕掛けておいた罠に、また、アライグマが掛かりました。このは、かなり以前にと一P1020270緒に仕掛けたものです。我が家の庭は動物の通路になっている模様で、これまでにアライグマ3匹、イタチ2匹フェレット、野良猫などを捕獲しました。

○ 2日P1020268大学の授業でした。今期14回目の授業で、今年作った講義ノートの締めくくりとして、「照葉樹林食文化」の話をしまP1020273した。当然、パワーポイントを使ってメダカの話もしました。学生諸君の中で、「照葉樹林食文化」について知見のある人は誰も居りませんでしたので、今後、食のプロを目指すためにはP1020277必須の食文化であることを力説しました・

○ 昨日節分、我が家でも連れ合いが、先般、家島で頂いた海苔で美味しい巻き寿司を作ってくれました。私は巻き寿司P1020274大好きです。海苔巻きは「照葉樹林食文化」の代表食であると思っています。日本では最近は食べる機会が少なくなりました が、巻き寿司を食べると童心への郷P1010156を覚えます。

○ 巻き寿司と言えば韓国を思い浮かべ ます。NHKハングル講座の2月号テキストに韓国巻き寿司の話が掲載されていまImg127す。巻き寿司は韓国語で「??」(キムパプ)といいますが、日本とは少し味が違  います。ご飯のは強くなく、としてはP1010182たくあん牛肉も多く使われ、トンカツシーチキンコチュジャンマヨネーズ味も使われるようで、海苔を内側に巻いた??ヌードキムパプというそうです。

○ 街の繁華街は、赤い看板のキムパプレストラン屋台などが多く、まさにキムパプ天国ですが、ソウル郊外P1010188民俗村へ行くと大勢の遠足の子供達がいますが、お弁当は揃いも揃って全部がキムパプであることは驚きました。韓国では照葉樹林食文化が健在です。