堅壮院メダカ庵

百姓生活やメダカ飼育についての日々の記録です。

年輪ー2 「(続)土佐日記」

2007-03-05 | 自然と共生

P1080626○ 35番札所の清瀧寺は土佐I.Cの近くの山の上でした。みかん畑のなかの細い道を通って海抜400㍍の山の上にある歴史を感じさせるお寺でした。桜の花がきれいに咲いていました。「修行の道場」二日P1080628目の始まりです。

○ 山を下って南下し、海に架かる宇佐大橋を渡って30分ほどで海岸近くの36番青龍寺に着きました。このお寺は弘法大師が唐(中国)の青龍寺を模して建立されたという由来があるとのことで、格式の感じられる札所でした。

○ ここから37番岩本寺までは、左に太平洋へ続くP1080639土佐湾、右に浦ノ内湾を眺めながら山の上をP1080636走る「横波黒潮ライン」を通って、更に国道56号線を西に走る58キロの行程です。車で行くには美しい海の景色を眺めながらのドライブですが、歩き遍路の場合は16時間もかかる厳しい道程です。途中、歩いていられる方を何人も追い抜きました。

37番岩本寺で出会った7歩き遍路の方は、見かけたところ私より年上の方のようですが、四国巡礼6回目とのことで、今回は何回かに分けて民宿に泊まりながら廻っておられるようですが、以前にはストレートで約1400キロ32日で廻られたと話されました。この方のお話を伺いながら穏やかな中にも厳しい修行に耐えた風貌は、神々しさを感じました。それP1080649に比べてクラウンロイヤルサルーンで廻る私は?・・・・・・

○ 次の39P1080658番金剛福寺足摺岬の突端にあります。この間の距離は86キロ徒歩では25時間の行程です。37番岩本寺で別の歩き遍路の方に次までの長い道のりについて話ました。彼は「3日後位には足摺岬に着くでしょう。」と言っておられました。その方の様相から想像すると野宿の旅のようでした。土佐の遍路はまさに「修行の道場」です。

車の私は、途中、去年源流を訪ねた四万十川の最下P1080647流の橋をわたり、照葉樹林の繁茂する「足摺スカイライン」を通って、亜熱帯植物が見られる足摺岬に着きました。ここは4回目ですが、昨年行った屋久島P1080657_1にも似た照葉樹のトンネルの道を走りながら、黒潮の恩恵と緑の豊かさを感じ、四国巡礼は四国の自然と触れあう旅でもあると思いました。金剛福寺には屋久島にあ ったクワズイモなど亜熱帯の植物もあり、きれいに整備されたお寺でした。P1080662

○ 長い行程を走りましたので既に4時頃でしたが、高知最後の札所39番延光寺に向かいました。延光寺は宿毛市にあります。約1時間の行程です。近道林道を通って三原村を通過し、中筋川ダムに架かる橋を渡って、午後5時前にやっと「修行の道P1080660」最後の札所につきました。

○ この後、道後温泉か宇P1080665和島あたりでもう一泊して、更に遍路を続けることも考えましたが、愛媛県は別途に計画をすることとし、「修行の道場」を切り上げることにしました。宿毛5時頃に出発して、中村市、須崎市、高知市を経由して約400キロを走り、午後10時頃帰宅しました。合計1050キロの旅でした。