涙じゃない、雨だよ。
例えば、あそこでタケルが普通に出来事を思い出していれば、まあそれはそれでベタだよねー、ってお話になってたと思うけど
ここで面白いのはそこまで都合良くせずに、あの時のタケルと同じ事を言って今も昔も変わってない事を
逆に証明する形になっているっていうのが個性的なポイントですね。
というか、普通に思い出すよりも、むしろこっちのが誠実で良くね?って気さえしてくる。
取り繕うのではなく、素直にごまかさずに、しかも想いは重なっている、という完璧さ。
まあその分
あの頃と比べてまだ全然強くなってないっていうのはあるけども、
それはこれからどんどん取り返していけばいいじゃん、って事で。素敵に収まったお話ではありました。
コダマ先輩の時に今までで一番良かったわ~って書いといてなんですけど
正直それと並ぶくらい完成度は高かったです。
それは一体何故か?っていうと、やっぱり1対1の関係性のがきっちり掘り下げられて感情移入出来るんじゃないかと・・・。
このアニメは演出も作画も、雰囲気も何気に良いので王道をきっちりやれば全然楽しくなる感じはするから。
その点だと
割と他のキャラと抱き合わせになってる春恋がちょっと可哀相かもね(笑)。
ただまあ、前回で彼女の偉大さや目標としての大きさはアピール出来たと思うので。一長一短かな。
にしてもラブコメと雨の親和性は最高ですよね。
メタファーとして使い勝手がいいのと、
単純に自分は映像の中の雨が凄く好きだし、雨の中を一生懸命走る少年や黄昏る少女は非常に絵になって観心地がいい。
確かにハーレム作品ではあるし、お色気描写は大概ですけど、かなり真面目に作られてる印象もあるんですよね。
今週はアンニュイに恋焦がれるイナホちゃんの心情描写が秀逸な回でした。
そりゃ一方的に押しかけたのは彼女ですけど
だからっていつも元気です!って風にはならないもんね。人間だもの。突然雨が上がったカットが、心の変化を表していて象徴的でもありましたね。
しかし、タケルは意外と男らしい部分も見受けられるけど、
顔に関しては久々に格好の良くない男ですね(笑)。今はハーレムでも格好良かったりするけれど
ある意味現実ってこの程度ですよね。だからこそラッキー感も増すのかなあ。友人の方が普通に格好良くて主人公っぽいっていう(笑)。
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