君は転んで血を流す

もう僕は夢のあとが見たいから

persona4 the ANIMATION  第25話(最終回)「We Can Change The World」 感想

2012-03-31 04:58:39 | 2011年 秋アニメ




あ、割と足立の気持ちも分かるかも?



前回はあまりに発言が小者臭ぷんぷんで若干萎えた部分はあったんですが
今週観てたら結構に納得出来る部分はあって、要するに彼は現実から目を背けてる人間の象徴なんですよね。
努力ではどうにも出来ない才能の壁、誰もが誰も天才として生まれて来れる訳ではないので
そんな物足りない現実に疲れて、埋もれて、その鬱憤を晴らす場所がここだった、という話ですね。
そういうことペーソスの表現に関しては若干シンパシーを感じれる部分もあるんですけど。

ただ、それを人に押し付けるのはナシよね。それは、はっきり言って最低ですよ。その時点で弱者ではなく加害者でしかない。
私だって優れてない人間ですから彼のような卑屈で子供のような気持ちになる事もありますけど
だからといって消えたいなとは思わないし現実を忘れたいとも思えないですよ。
そうやって愚痴愚痴言いながらも一歩一歩進んで行くのが人間なんじゃないの?
それを放棄するどころか、
他人にまで思想や価値観を押し付けるのははっきり言って迷惑、一人でやってろとしか言い様がない。

そんな劣等感や満たされない気持ちを抱えて受け入れて、頑張って来たのは他ならぬ悠たちである。
本当のところは、彼もそんな悠たちが羨ましかったのかもしれない
その妬みから来た先週の発言だったのかもしれない。
そう考えたら先週の萎えもちょっと復活したような気がして、割とのめり込んで観れた気はした最終回でした。この最終回は、普通に面白かったです。


人々の現実逃避が集まったのがあっちの世界って仕組みも
それを逃避しなかった人々がブレークしたっていう構図も
実に王道のRPGっぽくて単純に燃えたし、そんで最後のお別れのシーンもまた切ないけど堂々としてて良かったし。
まあソフトでは真エンディングがあるらしいけど、個人的にはこれはこれでOKかなあ、と。
途中正直ダレてる?と感じちゃった話数もあるのが本音で
感想を見送っちゃったりもしたんですが
それでもある程度は良作だったのかな、とは最後観てて思いました。なんだかんだでキャラに愛着あるしね。
って事で2クール続いたP4アニメ版の感想もこれでお仕舞い。
一日遅れの上に別館での更新って事で需要は低そうでしたが、何気に書いてて楽しい回もあったので良かったです。
トリニティソウルも最後まで観たしね。




割とシリアスな物語なのかな?と思ってたら逆にコメディ話が圧倒的に多いように感じて
途中理解出来ない抽象的なお話もあったりして
それはまあ個人的な受け取り方の問題なので特にあーだこーだ言うつもりはないんですが
他に感想書いてるアニメと比べるとのめり込む比率は少なめだったかも
でも最後まで観て感想も書いてる時点で、やっぱり基本的には好きだったんだろうな、と。菜々子と親父の話とか
悠の家庭教師の話とか、雪子と里中の話とかすっげえ感動したしね。
そんな訳で、多少の浮き沈みの差は激しいアニメだったとは感じましたが、その分今回みたいに決まると強いっていう。
そういういざという時の気合の入れ所が印象的な作品でした。

この作品、珍しく閲覧者の方からリクエストされて書き始めたアニメだったんですが
ちゃんと最後まで興味を持って観れたのでその点はホッとしてますし
また観て良かったかな、とも。
この場を借りて、ありがとうございました、と。勿論この記事読んでくれた方や、スタッフの方々にもね。最後までどうもでした!




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