マケン姫っ！ 第8話「シリアの全てをあげちゃいマス」 感想

据え膳食わぬは男の恥。




サービスシーン突入、と思いきやアイドルソング100連発？それは確かにキツいかも（笑）。普通に考えれば羨ましいんだろうけど
特に好きでもない女の歌を延々と聴かされるのは苦痛ですよね。
っていう意味で
助けに来たのは案外正解かもしれないですね（笑）。それにしても、あの出来の人形で騙される、ってイナホちゃんは色々大丈夫なのか・・・？（笑）。
ただまあ、男性的にはああいうぼけーっとしててネジの外れた女性も可愛く感じるもので
それはきっと
癒されたい、和みたいっていう心理的欲求からくるものなんじゃないか、って思うけど何気にメインの3人だけで
幼馴染、天然、ツンデレと一応のタイプは揃ってるんですよね。
タケルの言うとおり、
元々居た子の方が魅力的っていうのは良く分かるし、誰にでもドキドキする訳じゃない、って分別が描写されたのは
作品にとってもプラスだったんじゃないか、って思います。
体は反応しても
心は反応しなかった、と。イナホちゃんや春恋にとってもそういう想いはプラスになるでしょうねえ。コダマだけ割と普通の反応だったのが
やや気になりましたが、まあ内心は結構怒ってそうだった、って考えると彼女もまた気があるんでしょう。
ともあれ何気にメインの3人が基本的に恋愛の対象である、っていうのが証明されて良い回だったんじゃないでしょうか。面白かったですね。

VENUSの面々は、元々異端者扱いされて生きてきた為に、ちょっとズレてるっていうか
コミュ障害を患ってるというか
色々な意味でコダマたちとは心境も行動も違いますよね。それはきっと、差別とか偏見とかの所為で捻じ曲がった部分が大きいんだと思うけど
でも考えてみれば、この学園ってそんな人物の集合体な訳で、当然ここにいれば変な目で見られる事もないんですね。
そういう風に考えると、確かに楽園って言い方は正しいのかもしれないですね。ある種本能を解放する場所でもある訳だ。
だからこそ
これからは少しでもそういう差別だとか偏見から逃れて、もうちょっと素直になればいいのになー、って思います。
そもそもあんな行動ばっかり起こされちゃ色々と迷惑ですよね（笑）。
まあ人間は少しでも人と違う、異様な面があると排除したがる生き物だって印象があるから
同じ人間同士が集まって協力して生活するのも
確かに大きなプラスにはなるんでしょうねえ・・・なんて事もしみじみ考えたお話でした。作画も好調でしたのう。


コメディとして、お話としてテンポが良かったのは感じつつ
そんな中でも
あますことなく挿入されるサービスカットの凄まじさよ。イナホちゃんの無邪気な可愛さの演出、
保険医とのエロトラブル、
3大メインヒロインの紹介シーンではそれぞれトイレ、着替え、入浴シーンを映すって言う徹底振りもまたナイス。
客がどんなもん観たがってるか、実によく分かってらっしゃる。
ベタベタな感動が観たいなら、他のアニメでも観てな！これは欲望に忠実な漢のアニメなんだッ！！と言わんばかりのカットの数々に
今週もまたごちそうさまでした、って言いたい気分になったのでした。って思うのは、流れがスムーズなのと
質感が良いからなんだろうな、と。
チープさを感じさせない作画は評価に値する、と思う。次週は水着回、って事でこのアニメの本領発揮ですよ。実に楽しみです。