この数日間は毎日がこの冬一番の寒さ。なんて最中の飲み事はやはり寒い。
一歩店から出てごらんなさい。
「ああ、あんまり遅くなるとこの寒空の下、もしかしてタクシー捕まらなかったらどうしよう」
そんなことを考えたりすると一軒終わった段階で早くも家のお風呂が恋しくなるのである。
繁華街の片隅で身を縮こませながらマフラーをかけ直す。右に行くか左に折れるか・・。
ひと時の温もりを訪ね歩いたところでなんになる。それよりもこんな日は、早く帰ろう早く帰ろう。
そして私はタクシーに乗る。
夜の喧騒は遥か彼方、バックミラーに映るのみ。そうだこれで良かったのだ良かったのだ。
まとめ:やっぱりもう一軒行けばよかったな、くそう。
終わり